新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

エネルギーとして表現せよ

点を打つな 色を塗るな 線を描くな 形を作るな 何かを写すな 描こうと意図するな エネルギーを ぶちまけろ 時に繊細に 時に大胆に 要はエネルギーとして 表現しろ 線は線でも線ではない 色は色でも色ではない 形は形でも形ではない 自分の描きたいものは そ…

風が吹けば 旗が見える 風は自然 旗は人工 旗がはためく 風が見える気がする でも見えない でも感じる 旗があるから 草木が揺れるから 風車が回るから 頬に 手に 感じることの 豊かさ

雨降って

雨降って地固まる 早道だと思う心の 回り道 ゆっくり のんびり はるばると 己の道を 歩むのみ ゴールはいったい何を目指すか 物質なのか 境地なのか 諸行無常 変化の中で しっかりと感じる 心の豊かさ

画家の使命を果たせ

その使命とは 感動を表現すること お前がたとえ サラリーマンだとしても ホームレスだとしても 翼をもがれた鳥だとしても それらは一切の言い訳にならない 使命を果たせ 画家の使命を果たせ

全集中

明日のために 今日を生きたくはない 今日の為に 全力で 今日を活きたい 明日を憂いている暇があるのなら そのエネルギーを 全集中の呼吸に使え 全集中

矛盾の根源

どれを選んでも 選んではいない どれを選ばなくても 選んでいる 矛盾のように見えて 両立している そんな世界に住んでいる そんな世界を作っている そんな世界の片隅に 矛盾の根源の 自分がいる 夢

雪まつり

嫌っている言葉で 作られた世界 否定する言葉で 作られた世界 その強固さ そして その儚さ 夏に勝つ 雪などないのに ついつい あるかのように 言葉で嫌っている かのように かのように かのような世界が 立ちあらわれているだけ 振り返れば何もない 思考も …

宇宙のカケラ

僕はちっぽけなカケラに過ぎない 時に情けなく不甲斐なく ブザマでみっともない カケラに過ぎない しかしそのカケラは 無限の宇宙に繋がっている この僕という宇宙のカケラは いつでも どんな時だって 無限の宇宙のカケラである 絶望のどん底にも 咲く花があ…

牛歩

明日に接続されたプラグを引き抜き 昨日に接続されたプラ部も抜き捨てるどこにも接続されていない 自分に立ち戻り 半径ゼロメートルの リアルを感じている雨に濡れながら アシスト自転車のペダルを漕ぐもう11月の半ばも過ぎて 外も寒くなっている牡牛座の僕…

創造的破壊

あっそうだったぶっ壊したかったのか外ではなく 内側を死っていう仮面を逸ったその内側に とてつもなく でかい衝動生その自分なりの表現死は仮面に過ぎないそんなものは仮面に過ぎない内画にしっかりあるんだよみんな ゆるぎない個性そのものがせっせせっせ…

表現するときは

音楽を作るときは 音楽を考えるな絵を描くときは 絵を考えるな今の自分が 最高に楽しめる 最高に悩める 最高に遊べる 最高に深める 何かを表現しようと もがけひたすら もがけ何もない 譜面を 画面をひたすら のたうて

描きかけの絵

描きかけの絵一階の部屋に置いたまま 何も手につかなかった 描きかけの絵夏のまま置き去りに いつの間にか季節は冬になりなんとしている全くの下描きもないまま 行き当たりばったりの 形をなさない何かが そこに描かれているどこかで満足してしまっているど…

カオスを作り出し そこから選んでいく道 点と点を拾い集めて 線を引いてく道 何が何でも 真っすぐに歩こうとする道 何かがあれば とにかく曲がる道 道があるから歩くのか 歩くから道ができるのか 誰も知らない道 そんな道を つくる覚悟があるのか?

こぶしじゃねえ

細川たかしさんの「望郷じょんがら」 先日、仲間内のカラオケで初めて歌ったが その時点では、こぶし回しが上手だなあと 細川さんの事をしみじみと思っていた その時は、こぶしをテクニックの一つとして 理解しようとしていた しかしその解釈は間違っていた…

自分の向こうに

自分の向こうに 何が見える? 知らない者たちへ 気づいてもらうよう 拙い文字で書いた付箋 情報のパスボール しかし 無残にはがされ ロッカーに張り付けられ 叩きのめされる 他にも書いた付箋たちも 跡形もなく 消え去っていた 渡したボール 消されたボール …

「それ」ではない

静かな空間で 静かな空間だと 言葉を放った瞬間に それは静かな空間ではなくなる何かを何かで表現すると それは何かでなくなるあなたを何かで表現すると それはあなたでなくなる世界を何かで表現すると それは世界でなくなるわたしを何かで表現すると それは…

つらつらと異次元

「つらつらと異次元」 似たような音楽が似たような自分に打ち寄せては砕けていく あの頃は 七転八倒しながら 曲を作っていた 似たような趣味が似たような自分に降りかかっては地面に滴り落ちていく 家族と住み始めて3年が過ぎた 時々昔の事をたずねるが父も…

多忙多暇

忙しすぎてやれないのか 暇すぎてやれないのか 多忙多暇問題 やらないのか やれないのか 可能と現実問題 おにぎりも 握りずしも 握るから旨いのかもしれない とりとめない疑問が 四角い窓の向こうへと 飛んでいく

ポチ率

夕方にイーゼルが届く 早速組み立て部屋に置く さらに夜に本が届き 父に注意される 給料が多少上がったものだから ポチ率が高くなってきたからだろう 知的情報に飢えている 表現活動にも飢えている さて 積んでおいた本 読まねば

表現の解像度

解像度を上げすぎると 創造力が働かなくなる 具象も写実過ぎると 共感しにくくなる 我がこととして 自分のエピソードとして その絵を見れなくなる どんなに上手い肖像画を見ても なぜか面白くもなんともない いわさきちひろのように 具象ではあるけれど 描き…

すごろくの中のすごろく

人生はすごろくで 1回休み 2度振り 逆戻り 前進み エトセトラ 自分で選んでいるようで 結局はサイコロの目の数だけ 動いている ゴールはあるかのように あるのだけれど 俯瞰すれば そのすごろく自体も それより上位フレームの すごろくの一コマかもしれな…

1ミリの未知

明けで帰ってひと眠り 気づけば外は吹雪 直ぐにやんだが 吹き続く強い風 毎日コーラを飲んでいるせいか 体重が確実に増えた 充実しているのか していないのか 過ぎ去った時間が 自信につながるかどうか 1ミリの成長 1ミリの発見 1ミリの前進 1ミリの未知へ

メモと納豆

おせち 大豆の煮豆は摘まみづらい 納豆は味はともかく食べやすい 個々バラバラなものが ねばねばと繋がりあうと とても扱いやすくなる 小さなメモ用紙は 単発瞬間記録にはいいけれど 再現性のある情報を 点ではなくて線として 繋がっていたほうが 活用しやす…

大晦日

大晦日 夜通しウォークマンのデータをPCにバックアップしている やたら時間がかかりPCにも負荷がかかり遅延が甚だしい 新しい施設に移りはや1か月 まだまだ満床にはなっていないが職員間も仲が良くゆるい空気が流れているさすが人選の妙なのか 優しい空気で…

オフロード・パス

「オフロードパス」 前へ前へと進んでいきながらも 後へ後ろへとパスを渡してゆく タックルを受け続けても 次へ次へと ボールを渡し続けていく 後から来る者へ 後から来る者へと 渡し続けていく 振り向けば 多くの先輩たち 振り向けば 多くの後輩たち 渡され…

自分の絵

部屋を移して 描くことに専念できる 環境を作ると 自ずと 絵を描く習慣が 復活してきた 今いる部屋は かつて自分の勉強部屋 帰郷してからは タンス、ロッカー、本棚 テレビ一つの母の部屋になっていた 普段は誰もいないので テーブルの上に F8号のACRY BLOK…

草むらの老船

自転車で降りて行った 港 多分一人でその港へ行ったのは その日が初めてだったのかもしれない 港の端の草むらには あちらこちらに その役目を終えていた 老船が転がっている 船は何も語らず 船頭のいない ただ 夏のそよ風に吹かれながら 青空を見上げながら …

終着点

時間を隔てて 並列に描いていた絵が ほぼ同時に描き終わる 細部を詰めようとするならば まだまだ行けるのかもしれないが イメージの終点が これ以上キリがなくなるので 降りる そして終わりと同時に 新たにまた絵を描き始める 下地に原色を 垂らす 紙が薄い…

命の価値

戦中は 国の役に立たない者は 「極潰し」とか「国賊」とか「死ね」 などと言われたらしい 最近は 生産性のない者は 「生きる価値がない」とか「死ね」 などと言う政権側の議員がいる 「生きているだけで価値がある」 と言う党首のもとに集まった 新しい政党…

西へ

線香花火の火球のような太陽が 西の空に落ちてゆく 空は桃色から黄色そして水色と 緩やかに変化し 形の違う雲の群れ 祭りばやしの練習か 坂を下りてゆくと 太鼓や笛の音が 聞こえ始めている ライトに照らされた神社 境内には練習の子供や大人たち 通り過ぎて…