新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

フキノトウ

鯉のぼりが 泳いでいる フキノトウが 空を見上げている 広い畑には まだ 雪がある スーパーには 買い物客 交差点の角には 入れ替わりの激しかった 店舗に行列の兆し 向かい風 ペダルを こぎながら 春を 通り抜けた

不退転

白と黒の間に 無限の色 光と闇の間に 永遠の真理 ながれてゆく雲 ながれてゆく人 ながれてゆく時 道は道を あきらめない 光は光を あきらめない 愛は愛を あきらめない 希望は希望を あきらめない 人は人を あきらめない 神は神を あきらめない 永遠は永遠を…

春近し

昼下がりの急な 雨 ジーンズと ジャンバーに 雨、雨、雨 雨にとける雪 それでも 残る雪 でも、もうすぐ とけてゆくよ 戦争も やがては とける 貧困も やがては とける 光に あらがう 闇なし 温もりに あらがう 氷なし 我が心の 氷たちよ どんどんどんどん と…

インターフェイス

空と海のインターフェイス 星と星のインターフェイス 肉と霊のインターフェイス 私と世界のインターフェイス 繋げる意思 それはプラグ それは祈り それは絆 それは愛 それは希望 それはコミュニケーション まだまだ 繋がらない 己の頑固さよ

雨の川

夜の窓ガラスに 水玉がいっぱい 深夜1時過ぎ 残業帰りの坂道で アスファルトを たたたた 落ちては 流れて 雨の川 もう 春なんだよなぁ もう 雨なんだよなぁ みんなが 寝ている 夜の街 雨が 清めて くれている

永遠の旅人

未熟な部分もある 優れた部分もある どんぐりの 背比べの中で 歌う 地球人 誰一人 欠けても 永遠の幸せは ない 誰一人 地の底に落ちても 本当の幸せは ない だから何度も何度も 何万回も何億回も 廻りつづけてゆく この死のない旅に 終わりはくるのか しかし…

始まりの日へ

宇宙の中の私 私の中の宇宙 星の上の私 私の上の星 いつか、みんな みんな、いつか 光の海へ 邂逅していく それは 死ではなく それは 終わりではなく あのとき別れた 一つの私の 二つの魂 宇宙の始まり 命の始まり 光の始まり 壮大な物語の 遙かなる 始まり

命100%

桜咲く街もあれば 雪降る街もある 引きこもる若者もあれば 国境を越えて働く若者もいる 同時進行してゆく それぞれの エナジー 古いもの 新しいもの 陰と陽 水と風 私の風景たちよ 私の今たちよ 私よ 生ききっているかい

ダメージ加工された ジーンズがある ここでは 傷そのものが 付加価値となって 製品化されている 演出された傷 演出された補修痕 哀愁の美学 寂の美学 ポップミュージックの世界でも 時に、ローファイな音ネタを あえて使うことがある ハイテクから ローテク…

夜雪

街灯のあかり 降り続く雪 坂道を 上がってゆく レッドランプたち 踏みしめる道 ボイスレコーダーに 鼻歌を録音しながら 家路へと向かう 休日出勤 ご苦労さま 自分の明日へ そして 誰かの明日へ 白き 浄化の 雪よ 降れ