新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

駅から駅へ

途中下車仮初の 始発と終着駅から 駅へ街から 街へ仮初の 身体核から 核へ細胞から 細胞へ大宇宙 細胞人から人へ個全体光闇言語化出来ない 全て鍵としての 記憶鍵穴としての 記憶施錠 開錠どちらも

時間調整

どんなに無駄な出来事も どんなに間抜けな出来事も どんなにダメな出来事もシナリオ通りの時間調整そのタイムラグこそが 最高のクライマックスへの トリガー善も悪も 便利も不便も 当たり外れも あるように見えて ただの意味付 幻想攻めるも守るも 一つの体の…

ババとイノキ

保育所にいた頃 「俺の家の2階には ジャイアント馬場と猪木が住んでいるんだ」と 同じ組の友達が言っていた「嘘だろ」 「いや、俺は会ったぞ」 いろいろな噂が入り混じり 皆は半信半疑日本最東端の根室なので リングに出るには遠すぎだ常識的に考えたら居る…

恐怖のブランコ

小学生の頃 裏庭で父が作った 恐怖のブランコブランコの眼下に広がる 鬱蒼たる蕗畑奈落の底の 蕗地獄背の高い 蕗迷路二人乗り 立ち乗り ぐいんぐいんついにロープが切れてしまい そのまま 蕗畑へドボーンそれが自分だったのか 他の誰かだったのか 今ではもう…

砂時計

ひと握りの 砂 切り抜いた 風景の 欠片 違う風景の 中へ 心象は 喚起され 繰り返す 砂の粒 コピーされた 風景 コピーされた 心象 ペーストされた 風景 ペーストされた 心象 サラサラと どこへともなく 落ちてゆく 永遠の 砂時計

スナップショット

属して 群れとなり 制限を纏う 離れて 個となり 制限を落とす 現実は 記憶の断片を残し 跡形もなく 消えてゆく その記憶すらも 夢のように 曖昧に 何百 何千 何万枚 写真や映像を残しても 二次元的 イリュージョン カメラの記録であって 自分の記憶では ない…

2026年

夜勤明け ずっとポケットに入れていた ピッチの日付を見て 違和感を感じる 日曜日のはずなのに ピッチの日付を見ると 曜日だけが違っている 5月25日(月)同機種の他機を見ると 5月25日(日)設定がわからないので 同僚に見せると 2026年になっていたらし…

青い池

昨日 たまたまYouTubeで青い池の写真家 ケント白石さんの動画を見て関心していた 今朝 NHKで美瑛町の青い池の予告番組が テレビに映し出されててびっくりした 北見に住んでいた頃 北海道の日本画家の個展があり その中に青い池が描かれていたのを 思い出すそ…

忘れんなよ

記憶の扉 母の実家 爺ちゃん 婆ちゃん こらこら 勝手にテレビのチャンネルを 回すんじゃない ああそれならいいぞ 「まんが日本昔ばなし」 何を忘れて行ってもいいから 子供だけは忘れんなよ うるせえから と 帰り際の 決め台詞みんな 笑っていた あの頃 引き…

ハンダゴテ

例年とは逆に 全員揃った 委員会メンバーハンダゴテ使いの 練習 導線を剥いて センサー金具に差し込み 温めてから ハンダをのせると 溶けるように馴染んで しっかり止まる 白い煙は 錫 みんな笑顔 久しぶりに 天然ボケで 例えが遠すぎる故に ギャグにもなら…

天使のメッセージ4 ANGEL CARD 「やさしさ」石山式「対話するトランプ」「行動」 「思考」

時間餅

ぺったん ぺったん できたお餅を にゅーんと伸ばして 何となく 出来上がった 時間という 感覚 にゅーんと 世界は 引き伸ばされて 丁度程よく それが現実と 思い込んでいる なーんてね

再接続

芝刈り機の音 電源と本体のみを引き換えに 新モデムが届く モジュラーケーブルを接続すると 設定の変更なしに 思っていた以上にすんなりと ネットへ繋がる 約6年ぶりの交換 どうも 6という数字が 環境変化で 付きまとう気がする 変わった自分 変わらない自…

再接続

2014.05.21

渦へ

ゆっくりと 回転しながら 古くなって いらなくなった 感情のカケラたちを ブラックホールへ 返す 精霊流しのように そっと置いて ゆっくりと 流して キラキラと 最後の 輝きを放ちながら 渦を巻く 虚空の中心へ 流れ 流れ 流れ ただの エネルギーへと さよう…

鳥、蟻、草

鳥たちが 鳴いている せわしなく 蟻たちが 動き回る せわしなく 草たちが 伸びてゆく 踏まれても 踏まれても

幻想テレビ

好かれようが 嫌われようが ドラマの中の 出来事 ドラマが終われば お疲れ様 振り向けば もう何も 映らない 意味のない 世界の 意味ありげの 物語 日々紡がれる 永遠の 今

日の丸弁当

何ものにも 創り出せない何かこそ 何かを 創り続けている 正体 自我すら 創り出してしまう 何か 日の丸弁当の 梅干無し バージョン

ワクワクの分かれ目

失敗すら 楽しめるのが本物のワクワク 失敗しか 愚痴れないのが偽物のワクワク 成功すら ゴールじゃないのが本物のワクワク 成功しか 威張れないのが偽物のワクワク

創造主

壊しても 壊しても 壊しきれない 世界 創っても 創っても 創りきれない 世界 そんな世界すら いとも容易く 浜辺の砂山のように 軽々と 遊び尽くす 存在 カルマなんて おもちゃの ゼンマイ 巻いたものが 元に戻るだけ チョロQは走り ゴジラは火花を吹いて か…

光と影と

色が消えた世界で 彷徨い歩く 形たち 形が消えた世界で 漂い流る 色たち モノクロームの 中間次元で 光と影の 鬼ごっこ 見つからないものを 隠したのは 私 黒の中に 白の中に 闇の中に 光の中に 隠したのは 私 隠したのは 私 迷子の 愛を 抱きしめて

アース

それは過ぎたこと どんな出来事も どんな自分も それは時の幻 明日を恐れずに アスファルトのたんぽぽ まっすぐな根を まっすぐに地球へ

賽子遊戯

手軽に乱数を発生できて 数値と象徴を対応させれば 幾通りものメニューを作れる 20面体サイコロ 偶然と戯れる 玩具 思えば 中学か高校の課外活動で バックギャモン倶楽部に いた 他にも 焼き物、将棋、科学実験、空手、サイクリング いろいろな課外活動の経験…

扉と世界

たった一つの 扉 開けるたびに 変わる 無限の世界 無限に立ち並ぶ 扉 開けるたびに 変わらない それぞれの 世界 一つの扉 と 無限の扉 一つの世界 と 無限の世界 シャッフルされた 世界の断片を 物語に 紡ぐ 存在 私

ロック

最近 あまりテレビを見なくなった 録画した未視聴の番組が どんどんハードディスクを占領している 情報の進駐軍 必要と思われるのは 円盤へ移行させる 時間が経って 興味が失せたものもあるので フォルダごと消去 どうしても残したい 単体の番組は ロックを…

夢劇

どこから始めても どこかへ向いている 始まりも 終わりも 無い世界で スタートと ゴールの 夢を見ている 夢の中で 現実を疑わない 立場とリアリティーの 固執 演劇に 気づくまで 終わらない 時の迷宮を 彷徨う

祖母とカメラ

高校時代の修学旅行 祖母がテレビの通信販売で 110カメラ(ワンテンカメラ) を買ってくれた (ネットで調べたら、Vivitar 110に外観・機能が酷似) 最初は親のカメラを貸してもらうつもりで 思いがけないプレゼント カメラのおまけに 更に小さいカメラがつ…

サイコロ

自覚への道は 無限にある 無限への道は 自覚にある 現象は サイコロの 目 偶然のようで 必然で 必然のようで 偶然で 見たいものを 見せてくれる 見たくないものも 見せてくれる 意識した 数だけ 目が増える でもそこには 何も 書かれていない 自覚している目…

偶然力

偶然と戯れて 決まりきった 記憶の構築物を 要素に戻す 偶然に委ねて 反復される 自動反応の回路を ニュートラルに 戻す 偶然という魔法 偶然という非定義 偶然というツール 偶然という玩具 偶然という美 偶然という転換装置 偶然という粋な必然

フォーカス

カメラ 前は オートフォーカスに 任せっきりで ピントは妥協していた 気楽さがあった マニュアル撮影でしか 動かないレンズを使い出してから フォーカスに集中する機会が 必然的に増え始めた 妥協すれば 瞬時にフォーカスは外れ ボケまくる フォーカスしたつ…