新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

まだまだ

一読の価値ある本は 再読の価値がある 何度も何度も読み返し 何度も何度も忘れてしまう それでも 何度も何度も読み返し 何度も何度も覚えるの 何度も何度も まだまだ まだまだ まだまだ 起きあがれ

Sky's Eye

この世で一番 透明なのに この世で一番 多彩なもの この世で一番 美しいのに この世で一番 見えぬもの この世で一番 ありふれているのに この世で一番 掴めぬもの 振り向けば 風が 通り過ぎて 行った 振り向くな 振り向くな 夢は 涸れない 未来は 死なない

詩人・茨木のりこさんへの弔辞

朝、枕元のラジオから 彼女の弔報を告げる ニュースキャスターの声 はじめて彼女の詩を読んだのは 中学生時代の国語の教科書 その詩のタイトルは 「自分の感受性くらい」 その詩は とてもとても 自分の中で 強烈なメッセージとして 胸を貫いた そして時々 そ…

アメジストの空へ

アメジストの空へ 発進していく 船 幾億の星 幾億の別れ 幾億の出会い 涙のかけらを散らして 偶然などない アメジストの 真実へ 旅立つ

ぷにょ空

夜空の月 淡い紺色の空 ぷにょぷにょしている天空 まるで 空が空で無いような ゼリーのような 寒天のような それでいて ふわっとしている 透き通った ほのかに あたりが 光っている その向こうに まだ、誰も 見たことのない 奇妙な 世界が ある

最終的に効いてくるもの

様々なものを 見て 聞いて 読んで 体験して 最終的に 効いてくるもの コピーできない感動 コピーできない経験 デジタルなメディアによって 全てをシェアし 全てをゲット出来ると 思い上がる前に 今一度遠回りであってもこれら 経験と感動の中から 最終的に効…

雪道

夜の雪道は キラキラ 光る 夜の街角は ギラギラ 光る 田舎の小径 と 都会の小路 歩いて歩いて 歩いて歩いた 点々と 靴跡を 残して

大きな 星の 大きな 歌 小さな 小鳥の 小さな 歌 宇宙は 終わりのない 五線符 人は 転生する 一筋の 歌

涙笛

急に 悲しくなるときは 誰かの涙が どこかで 笛を吹いている

創出=モチーフ×ブリコラージュ

モチーフを 選り好みしているうちに 時は過ぎてしまう 感動も冷めてしまう モチーフは きっかけ 出会い そして 動機の種 人生の中で 日常の中で 出会うもの 出会う事柄 すべてが モチーフ たり得る それをどう 自分の中で 組み立てて 表現するか それが 一番…

風車

もっと もっと もっと 孤独になろう もっと もっと もっと 一人になろう 忘れてしまわないように 目に見えぬ 鐘の音を聞くために 耳を澄まそう 風に立つ 風車の ように

膝を抱えて

遠いお空の 遠い星 遠いお星の 遠い街 遠い街での 遠い君 励ましは 苦しみだけを 残し 苦しみは 距離を生み 距離は 防御として 機能し始める 白いかまくらの 中で 膝を抱えて 春を待とう 雪が解けたら 土に会える 川に会える 花に会える 会える 会える

雪の女王

真冬の 夜の 悲しい空は 雪の女王 泣いている こぼれた涙は 結晶し ちらり ほらりと 舞い落ちる 大切だから 別れの道を 大切だから 痛みの道を 大切だから 目覚めの道を 大切だから 祈りの道を たとえ 偽善と 呼ばれても 明日は この冬一番の 寒気が訪れると…

風吹いて

大波 小波 風吹いて 山 大波 小波 風吹いて 谷 大波 小波 風吹いて 空 大波 小波 風吹いて 君 大波 小波 風吹いて 私 後ろの正面 雪