新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

夜霧

探す 探さない 探す 探さない隠す 隠さない 隠す 隠さない割れても 割れても 割れてもコップの形になってゆく 破片溢れても 零れても 漏れても受け止め続ける 何か枯れても 涸れても 嗄れても注ぎ続ける 何か

声声声を聴く懐かしい声優しい声楽しい声声声波動見えそうで見えない温もり

去華就実

老いてゆく 幸せ静かに休める 幸せ捨てながら川を流れ捨てながらライブで

紙束

何かを起こさせない 自信よりも何が起きても向き合える 覚悟物語の読者本に溺れた者は無し 本に焼かれた者は無し 本に殺された者は無し 本で遭難した者は無しそれは 本それは 解説書それは 物語それは 写真集それは 辞書それは 極めてリアルな 一冊の本どん…

夢の君

夢の中 知らない街の 知らない家で 懐かしいR.O.と 久しぶりに会うそこには自分を含めて 3人いて 残りの一人は誰か分からないとつとつと語る 君は過去形で 「そのまま働いていたら死んでたかも」 って言っていたストレスだったんだろう実際、あの頃は、 「…

手を変え品を変え

手を変え 品を変え 夜は明け 日は暮れる疲れる という体験ができる 喜び嫌だ という体験ができる 楽しさそれは起き それは起きず それは変化し それは変化せず偏在するものも 遍在するものも 全ては等価手を変え 品を変えいかにもあるかのような 私という 現…

合わせ鏡

そこには 確かに 奥まで続く 窓があり 自分がいるしかし 裏から見れば ただの板合わせ鏡の中に続く世界 続く歴史 続く物語 続く自分裏返せば 何もない板歴史はあり 歴史はない世界はあり 世界はない自分はあり 自分はない合わせ鏡の 裏表

模様

切り株の 年輪それを世界と名づけたどこを切っても どこから切っても それは 異なる模様を見せて 意味があるかのように 世界があるかのように 感じていたそれは年輪それは模様それは・・・

個人

個人であること孤独であること誰のためでもなく幸せであることその一人の幸せがその一人の平和が孤独を超えてゆくこと

自己傾聴

疲れに打ちのめされて 一本の棒のように 横たわる身体目覚めてヘトヘト出来ることは そのまま 呼吸を整えることゆっくりと自分を傾聴する

日は昇る

雨が止み 日が昇り ストーブの 温もりに満ちた 部屋昨日は みんなお疲れ様よく出来て あたりまえそれでも みんな頑張った

答えと応え

問いを発する存在へ 応えたい君がいるならば問いを発する君に 応えたい存在もいるはずそこに 完全な答えは 無いかもしれないしかし 見えなき応えを 感じる感性を

暁光

終わらないものが 終わり始まらないものが 始まる闇の中の 光時を告げる 使者明日への まなざし

小市民

青空の下 キューピーちゃんの 写真を撮りながら ぶらり散歩の 休日の昼馴染みの中華料理屋 中央のカウンターに着くと タオルを巻いた 常連さんらしいお兄さんが 水を出してくれた天井隅の大きな画面には 安保法制強行採決の映像「どっちの言い分も一理あるね…

真実幻想

真実 を握った瞬間に 落ちゆく 虫かごの扉幻想 を齧った瞬間に 上がりゆく 釣り糸の針真実か 幻想か 答えか ゴールかそんな餌よりも道に咲く花のけなげさ

GANTZ 全37巻

最後は、なんとなく、スケール的に、楳図かずおの漂流教室を思い出してしまったが、SFの超大作で面白かった。 エログロバイオレンス部分が多いため、閲覧注意。 万人にはおすすめはしない。GANTZ コミック 全37巻完結セット (ヤングジャンプコミックス)作者:…

密かな平和

青い空に 白い雲2時間20分待ちの 病院鳴き続ける 虫の声切手を買いに 郵便局へ商品券の抽選で 応募用紙を投函坂を登って 馴染みの食堂 扉は開いたが 「ごめんね、今日は休みなの」コンビニで チョコバナナパフェと お弁当神社には がらんどうの演舞台 スケッ…

まるで昨日が

まるで 昨日が あるかのようにまるで 明日が あるかのように今日という日の リアリティーまるで 他人がいるかのようにまるで 自分がいるかのように鏡の正面 何がある?ありとあらゆる 定義の果てに静かに落ちる 砂時計静かに回る 砂時計静かに消える 砂時計

不戦

僕の指たちは 指同士で 戦いはしない手たちは 手同士で 戦いはしない腕たちは 腕同士で 戦いはしない僕の手も足も お互い同士 戦いはしない戦いはしない僕の不戦

エピソード開放

一秒前の 昔話一秒後の SF記銘 保持 想起回想し 階層化し続ける 強固な 虚構雨降る如き エピソードからの 開放

今日も又 左中指 扉にぶつけた 傷一つ苛立ち 憤りしかしそこには いつでも 唯一無二の 安全地帯今、ここ三人で 仲良く 十数代の扇風機を 片付ける夏の終わり

ハサミ

ハサミの刃を握り 出血 無痛 右手中指先気づく焦りと怒りの 自覚気づく感情すらも 起きていることに 過ぎない

聴く

重りだけをつけた 針のない糸を 海へ釣りもせず 待ちもせずただ海と風とあまた連なる存在を聴く

水の水遊び

水が 水の中で 水を忘れて 水遊びをしているありとあらゆる 水を作っている水を忘れて日常 仕事 家事 破壊と創造 戦争と平和水を忘れて喜怒哀楽水遊び水を忘れてそれは 最初から 最後まで 限りなく透明な紛うことなき水

見つからないもの

陸の上で 空気を探し海の中で 水を探し思考の中で 己を探しゴールを背にし ゴールを探す探し続けるうちは 見つからない何か

器の中の

慣れないうちは 不安になって 空いた時間も 不安でいっぱい慣れたら慣れたで 思い通りにいかなくて 空いた時間も 怒りでいっぱいなるようになる時間も 空間も 思考も 表現起きるように起きる名演技 名役者 エキストラ エトセトラお茶 コーヒー ジュース エト…

あなた次第

生老病死 の 物語どう味わうかあなた次第

ポラロイド伝説

ポラロイドカメラの思い出 昔、従兄弟のおじさんが家に来た時 始めて間近に実物を見た。 後は、札幌のPARKOでイラストレーターのきたのじゅんこさんと ツーショットを撮ってもらった時。 撮ったものが直ぐにマテリアルとしての 写真として見れることもさるこ…

一番したいこと

したいことは いろいろあるけれど一番したいことは何もしないことかな

天気図

三日前の天気図も三日後の天気予報図も今日の天気には何の影響もない