新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

振る舞い

初心者 のように振る舞うプロとプロ のように振る舞う初心者自分 のように振る舞う鏡と鏡 のように振る舞う自分

巨大な塔

夜中に夢を見た夜空に巨大な塔が斜めになって やがてぐるんと回転し 建物を次々と壊していく上空から硬い欠片が落下してくる神殿の柱のようなそれは ついに直前のマンションすらも 壊し始めていくところで 目が覚めた靴を買いに街へ出た三つの店であきらめ …

ふすま

雨が降るお団子食べて テレビ見たふすまを開けて じっと見ている おちゃめな 妹

散歩

面接が延期したので のんびりと 朝から散歩マハラジを聴きながら 池の周りを歩き ベンチで休む帰り道 30年以上前に閉じたはずの 商店のシャッターが半分開いている 中には自転車が見えるゆっくりと 生きられる 今痩せた母に 時の流れを感じている

一人散歩する 坂の下暮れなずむ港停泊している小舟たち穏やかな海この風景を見たかったのか坂道を上り 駅前を通る家の裏に干されたカブや大根面接日が来週に延びたとの電話このままで満足するなよと 父が憤るのんびりしている今はそれでいい

○△□

○ △ □○△□△□○いろんな形になりながら 心は変わり 転がり続ける

裾あげ頼んだズボン 受け取りにいく途中 100円ショップに寄ると 奇遇にも妹が立っていた偶然はいつも 楽しい

青空

台風が去り 朝からの青空オカメインコも 元気よく鳴いているハローワークで さっそく次の面接が決まる父と母と三人で 服屋へ新丁に行くいつもの散歩道にあった その工場新しいことが 早速始まっていく

台風

朝から強風 夜中まで続く雨選挙は自民党が圧勝で 仕事も蓄えもありゃせんで 各地では台風災害も出ていて 鬱になっても何らおかしくないはずがなのに気分は爽快多分、その原因は 隙間風が運ぶ 酸素供給量の増加以前も、風が強い日に散歩をしていたら 風の無い…

憂いと楽しさ

コンビニで 健康保険料と年金を納める10月からは無職に戻ったので 出ていくお金には 今までになく敏感になっている夕食時 一階で自分を呼ぶ母の声 呼ぶことに苛立っている父の小言明日は 家族旅行憂いと楽しさが入り混じりながら 日々が過ぎていく

雪虫

明けきらぬ早朝 風の音が変わった午前中 93歳の懐かしいおばさんが 久しぶりに家を訪ねてきた昔おばさんも 病院の付き添いをしていたという 頭に来ることも多々あったという蕎麦を食べ 父の運転で駅へハローワークへ向かう途中 雪虫が飛んでいたあれから1年…

幸せは

幸せは歩いてこない だからゆっくり 寝て待とねー

深部集中

最も 弱い反応に 耳を澄ます最も 無意識な律動に 集中し続ける最も 退屈な変化に 寄り添い続ける例えば 呼吸 拍動 温度

ずれ

思い 思い通り 思い違い 思い悩む思考と動作は 常にずれる

美幌峠

鹿除けの網柵に 山ブドウが覆う紅葉の山林を 見上げては見下ろし 車は進む峠の道の駅には 色々な町や国から来た 人達が集う山頂から見下ろす 巨大な湖の青さ

風車

*[詩]風車好きが極楽 嫌いが地獄薄っぺらい極楽 薄っぺらい地獄交換可能な極楽 交換可能な地獄くるくる回る 風車

頑固な従順

動くものと一緒に 動いているようで止まるものと一緒に 止まっているようで従っているようで 逆らっているようで自由意志があるようで 起きることが起きている動いているようで 止まっていて止まっているようで 動いている地球の自転のように 月の満ち欠けの…

「悲しみ」

しょっぱい雨が ほっぺを伝う しょっぱい雨が 大地にしみる悲し苦しと 心が叫ぶ帰ってくると願っても あの日の温もり 消えたまま涙よ涙よ何故からい 涙よ涙よ何故つらい 涙よ涙よ何故奔る涙は帰る 山から川へ涙は帰る 川から海へ何故なら涙は 海だからいつか…