新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

分散力

朝食の介助をしている最中に 食堂にいたおばあちゃんが 何かをとろうとして 車椅子から落ちて 倒れてしまった 幸い怪我もなく 無事だった 食堂は 自分だけが 見守っていた 残りの スタッフは ナースコール対応や トイレ誘導の 真っ最中だった 見守りの手薄さ…

ミッドナイトメッセージ

こころ 静かに なるときは 金の雨が 降り注ぐ 愛のパイプと なれ 愛の言葉と なれ 愛の雨と なれ 愛の傘と なれ あらゆる存在の中に 眠る光を その手のひらに あたため 解き放て 夜に眠る者たちよ 夜を守る者たちよ 夜を駆けゆく者たちよ ひとりぼっちの 夜…

丹波哲郎さんへの弔辞

私にとって 丹波さんといえば Gメン75のボス そして 霊界の宣伝マン 国内外の臨死体験の事例報告 及び、霊的現象とそれらの人物の紹介、 そして、霊界の事例報告… 中学時代、丹波さんの本をきっかけに それらの参考文献を読み漁り アナザーワールドを 知るこ…

燃焼系

ストレートに 受けた言葉こそ ストレートに 感じ尽くす 燃えきったら 灰になって ほっておいても 風に消える 受けたら 受け止めて どんどん 燃やしてゆく 川は 流れてゆく とどまらず よどまずに 今を 現象を 渡ってゆく 不安の 源には 今の不在感 がある こ…

うろこ雲

空いっぱいの うろこ雲 自我の独り言 黙って 眺めていた 空の星 無我の眼差し 見つめているのは 私なのか 星なのか 風のように 過ぎてゆき コスモスは やさしく 揺れている 牧草ロールは だだっ広い 草原に 転がっている 私は ここにいる 過去でもなく 未来…

休日

ススキの穂が 揺れている 空には 鱗雲 一人ぼっちの 静かな 休日 オムライス 美味しかった

雨のち晴れ

自分を咎めている人は 自分の周りに 咎めずにはいられない人が 現れる 現象は 想念の 鏡 まずは 自分の こころを 晴らす 晴れ晴れ にこやかに 和やかに 自分の宇宙は 自分で作る 明日の天気は 明日が作る

雨が降っている 換気口から 音が聞こえる 車の喧騒も無く ただ 雨粒が 換気口をたたいている 国の為に 散っていった 戦中の 若者たち 戦争は終わった 福祉の時代になった 雨は降り続いている 戦争は終わらない 自殺者は毎年三万人を漂っている 人々は咎めの…

スタート

働き始めて あっという間に 3日過ぎた 今日は休日 食事、入浴、 排泄、レク、 見守り、etc… 老人施設は 経験があるとはいえ 入所者も違い 勤務の流れも違い ゼロからのスタート 20歳の先輩に 注意されつつも 肉体感覚で覚える 日々が続く 20歳の頃の私も 物…

初心

8年ぶりに 食事介助と 移乗介助などを させていただいた 懐かしい感触 昔、触れ合った お年寄りの事を 走馬灯のように 思い出した 今、ここに 施設という現場の駅で 他者と関われることの 幸せ 副理事長に 「初心を忘れずに」 と言われた その言葉は 20歳の…

再出発の私へ

明日から 再出発となる 余計な不安は 一切していない 自分がいる 常に見守るものは 自分の動機と 相手の主体 8年のブランクは すべて 必要な事だった のかもしれない 未来も 過去も 何一つ 指一本 私を 咎めはしない 今、ここから はじまる 現場にしか 経験…

感知

いまだ 書かれたことのない 物語 いまだ 知られることのない 宇宙 知りたい 知りたい 知りたい すべてを 知っている 存在が 知らないということを 経験したくて 無明という 状態を 生み出した 知りたい それは 知性ではなくて 感性から 生じる動機 感じる心…

重なり

昨日 また 通りすがりの 見知らぬ少年に 「さようなら」 と声をかけられた 今まで3回転職したが 就職先の現場は いつもすべて 大きな坂の上にあり 川、橋、神社、学校が 住処の付近にある 現象が 重なる

住処へ

暴走族の夜は終わり 今はただ 虫の輪唱だけが 辺りを包んでいる 静けさの中で 新しい 今を迎えている 思っていたより 部屋は広く ただただ 環境の静寂に 感謝するばかり これから 新しい生活が はじまる 8年前施設を去るときに頂いた 同僚や先輩後輩からの …

6年間

この街に来て 6年が過ぎた この街に来て この街とは無縁の 東京から受注した 仕事を日々していた 本が好きで 気がつけば 本を作る DTPオペレーター になっていた つまずいてばかりいた 作業能力は最低だった 以前の職場とは うって変わって 肉体労働は皆無…