新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

自主制作人生

日々スクリーンに 映し出される 完全独立自主制作映画いくらスクリーンを 切り刻もうが パズルのように 組み替えようが お構えなしに 映し出される 完全無欠の 作品たちあの手この手を 尽くしてみても 変わらぬものは変わらずに 変わるものは変わってしまう…

抜け殻

言葉は 抜け殻抜け殻でも それはそれで 面白い変化の記憶 と 記憶の変化鳴く蝉 と 鳴かぬ抜け殻私の 抜け殻世界の 抜け殻宇宙の 抜け殻抜け殻の 抜け殻ははは

空っぽ

空っぽだから できること空っぽだから 笑えること空っぽだから 入ること空っぽだから 無限の 形

夢の中で 見つけた 宝物夢から覚めて 見当たらない 宝物唯一絶対の 正しさ唯一絶対の 間違い唯一絶対の 罪唯一絶対の 後悔唯一絶対の 価値無数に立ち並ぶ 唯一絶対の 標識 宝物 神そんなものの あまりの 儚さ

一番 認めたくないものを 認めてしまえば確認だけの 人生から さようなら許し尽くした時静かに開く心の扉

VOYAGER

どんな未来も どんな過去も 今この瞬間の味方遠く 耳を澄ませば時の彼方から やって来る 強力な友でも 全ての決定権は 瞬間意思決定はこの海を 渡る者だけ

ガンダムと禅

中学生の頃教室では他と交わらず 机で本ばかり読んでいたそんなとっつき難い僕にも よく声をかけてくれたのが S君だったS君が僕へ 熱心に語っていたのは ガンダム(初期ver.)僕がS君へ 熱心に語っていたのは 仏教(禅系)「本当は自分などないんだよ」 …

インナーサイコロ

サイコロの中の サイコロそのサイコロの中の サイコロ1が出ても その中では2が出ててその中では3がでているかも しれないサイコロの中の サイコロ表面に見える 善悪美醜も 男女も 貧富も 地位も 名前も

ハイパーリンクの彼方に

まるで猫がそこにいるように まるで猫と戯れるように まるで戯れながら引っかかれるように まるで引っかかれながらも微笑むように そこに猫を感じていたまるで君がそこにいるように まるで君と喧嘩するように まるで喧嘩しながら傷つくように まるで傷つきな…

時間の味

シナリオも ストーリーも 時間を前提にした 言葉時間を 幻想とみるか 現実とみるかいずれにせよ選択し 決定し 行動し 反応し感じ味わう リアリティー

風のせいにしても その風はもう いない雲のせいにしても その雲はもう いない雨のせいにしても その雨はもう いない君のせいにしても その君はもう いない

白旗

白旗上げて 降参胸を張って 降参顔を上げて 降参さっぱり すっきり降参

科学で記述された 世界も幻確かなもの 確かな意味 確かな真実蒸着し 蒸発す雨その一滴すら大いなる 私の欠片

猫背?

もしかして じじちゃんも 猫背でしょというと俺は猫背じゃない 腰が曲がっているだけだ真っ直ぐになれる?と尋ねると茶箪笥の前で 両手をシャキンと伸ばし まっすぐに立った後にも先にも 真っ直ぐな じじちゃんを見たのは その時だけだった

背筋

後輩を注意したあと 検食中に ふと気づいた 自分の姿勢猫背保育所の頃から じじちゃんに いつも注意されていた母や近所の人からは その猫背を見て そっくりだと笑わていた 父に今まで背を伸ばすことに 意識的になれたのは じじちゃんの言葉を不意に思い出し…

北斗七星

夜外扉を閉める時 眼前に大きな 北斗七星以前はオリオン座の三星が 夢にまで出てきたけれど 最近は気にすらしてなかった星が星として 空にあるだけ星に形をなぞれば 星座形をなぞるのは 私記憶に意味をなぞれば 物語南斗六星と対をなす存在自分という星座に…

終戦記念日

日々の戦自分と他人の戦比較 判断 批判 審判その繰り返し右手と左手の戦終わる 終わる 終わっている気づいていないだけその幻に その物語に その遊戯に試合終了 戦争終了心の向こうずっと向こう深く深く深くへ鳴り響け サイレン鳴り響く サイレン静かに消え…

茶殻

汚い という思い込み茶殻は茶殻

輪になって

積み上げたサイコロは 崩れ落ち横に並べたサイコロは 崩れ落ち ない心の真っ只中手をつなぎ 輪になってそれぞれの 立ち位置で世界を感じて

濁流

犬歯も入り ほうばるトンカツ定食そこは以前よく 職場の先生が連れて行って くれた店雨後の川原の 流木濁流神社の湿った 石階段境内のそれは 己の本質と 1ナノメートルほども 違わぬ存在

女性化乳房

中学の頃 保険体育の授業中 担当の先生が乳がんの 説明をしていたさなか 自分の胸にもシコリがあることに 気づいたそれは 日々大きくなり 病院へ検査に行った女性化乳房診断名は忘れたが 今調べるとそうらしい医師には 「思春期にはホルモンのバランスが崩れ…

感情値

たとえば 「寂しさ」と聞いて 何を想起するか個人的エピソード か 外部的イメージかその感情の湿度は 乾地か 湿地か 沼地か感情の鮮度は感情の速度は感情の密度は

ひとりひとり

よっぽど学校が好きなのか また学校の夢を見た知らない学校の 学園祭自分は学生身分なのに 生徒の前のホワイトボードで 誤植混じりの問題用紙の 回答合わせをしている演劇部(?)のみんなは 喜怒哀楽を表現しながら 舞台で練習の成果を 真剣にコミカルに演…

万戯鏡

無限の鏡に映ろうと 私は一つ一つの鏡に映ろうと 私は無限千変万化し千古不易の鏡遊戯

ならば私よ

大きすぎる敵には 気づかないましてやそれが 私ならば大きすぎる愛には 気づかないましてやそれが 私ならばならば私よ

いらないものなど 何もないいらない出会いなど 何もないいらない自分など 何もない分かれた僕らの分てぬ願い

1個でもサイコロ

1が出てもサイコロ 2が出てもサイコロ 3が出てもサイコロ 4が出てもサイコロ 5が出てもサイコロ 6が出てもサイコロ1に喜び 2に怒り 3に哀しみ 4に楽しみ 5に憂い 6に…転がって 転がって 転がってどれが正しい面も無く どれが間違い面も無く何が…

ゆめうつつ

夢の中現の中それはそれとして 存在し私は私として 認識し朝が来て 夜が来て 当たり前に 現象化され続ける 日常確か過ぎるほどの リアリティーは 感じるけれどそっくりそのまま 夢そっくりそのまま 無私という名の 無

うなぎ

眠れぬ程に 眠りは深くなるこの世界は 夢なのに 目覚めようと 必死になって よけい眠りを深めるこの夢の キャラクター私やる事なす事、願うこと 全ては夢の拡張工事変わり続ける 遷ろの只中で何一つ 所有などできないのに所有したと 所有していると 所有した…

水たまり

雨上がりの 水たまりそよ風さざ波落ち葉の舟小石の島小枝のベンチ消えた 水たまり落ち葉小石小枝