新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

道標

己に徳がなくても 何もなくても泥臭く 己の手を使って惜しみなく作り出し 気づきに答えてゆくぶれても 転んでも 失敗しても 笑われても 憎まれても何かが変わり そこに 新しい喜びが生まれるのなら無駄なんて 無い

壊れかけのストーブ

背中に立つ 卒塔婆のような 新しいストーブ部屋の隅っこで 生ぬるく振動している もはや、かつての 暖かさには届かない 備え付けの蓄熱式ストーブ幾年の冬 幾年のこの街 この部屋四枚の蒸発皿と 壊れかけのストーブありがとう

天からは どこまでも見えるだろう ありてある道たちがしかし そこからは 一本の道すらも 歩けぬだろう地を踏んで足跡だけが 道となる

ドカ雪

踏みしめる ドカ雪雪かきする 住民降り出す 雨雪の中の 水溜りコンビニに 傘なし濡れながらくぐる 定食屋の暖簾ほうばる チャーハンドアを開けると 雨止む晴天食料を調達し 配達のおじさんの 軽トラに乗り込むいつもお世話になる おじさんに 母からのお土産…

浅い夢

朝寝 昼寝 浅い夢懐かしくも 知らない家で 袋に入ったハンバーガーを 思い出したかのように 食らいつくラジオの声が 周りの会話に化けて 周囲に見知らぬけれども 知っている人が囲んでいるそそくさと 隣の小部屋へ入り 古びれた机の上で 残りのハンバーガー…

へのへのもへじ

無限の自由がある 不自由か無限の不自由がある 自由かありとあらゆるものに 名前をつけていくその先に 一体何があるのかへのへのもへじが 笑っている

初雪

24日 陽も明けぬ朝 カーテンを開ければ 積もる雪仕事終わり 穴の開いたサンダルで 帰れば どんどん しみ込んで来る 雪

時間幻想

過去も 未来も今にとって 過去であり今にとって 未来に過ぎない今が消えたときそこに残されるのは…

データ抽出

たまった新聞や本を スキャニングし 残った紙は捨てた途中、故郷の人が書いた 自分史が出てきたので 一気に読み終わるまだまだ 手付かずの本たちが ダンボールや箪笥の中で ひしめいている

自己傍観者ごっこ

ふと 動いている自分を 動いているままに 動かしている意識なしに 傍観者として 見てみる

動的追従

動くものを 追うほどに 静けさは 乱される乱されないほどの 静けさで 何ものも 追わずに

虫歯

3本まとめて 治療した 虫歯毎日 甘い炭酸ジュースを 飲んでいたストレスが 肝臓へ 肝臓が 脾臓へ 脾臓が 糖分へ 糖分が 虫歯へ 虫歯菌が 肝臓へ巡る巡る 負の連鎖お茶にしよう

硬軟

硬いものが 柔らかく なるだけで見た目は 同じでも使いやすく なったり ならなかったり

マイ南蛮

一人ずつ違う違うことの 妙味

チャプチャプ

入力される 情報に反応する 感覚思考感情どこまでが 入力でどこまでが 出力か波にチャプチャプ揺られてる

非文字象徴化

ゴミ箱に 燃えるゴミと 燃えないゴミと 文字で書いても 一向に守らない 自分を発見する試しに 象徴図を描いて 貼ったら 瞬間に分別している 自分を発見する非文字象徴化文字化しないで 象徴を使って 周りの問題を 捉え直してみる健康診断で 肝臓に異常値が出…

流れ

果てしなき 流れの中で 小舟のように 波に弄ばれながらも ただ一筋に たどり着かんとする 場所は 私

片付け

父帰り 母帰り 一人残る 部屋二日がかりで ゴミを捨て 片付ける 三人で久しぶりに ホテルに泊まり テレビもネットも 見ずに 一人静けさに 体を委ねる次の思考は どこから来る繰り返し 繰り返し物語と同一化 してゆく自分を 見続ける見届ける

未来恐怖

未来を 恐れている恐れるから 逃げたくなる逃げたくなるから 死にたくなる死にたくないから また 未来を恐れ続ける過去も 未来も 未だ現れることのない 幻生も 死も 未だ現れることのない 幻一分前の過去は 現実世界か?一分後の未来は 現実世界か?未来は過…

原野

私にとって肉体が本質なのか 心が本質なのか天ぷらにとって衣が本質なのか 中身が本質なのかどちらもでもない本質すらも ただの説明概念私を説明する 全ての本質を 落として実存の 原野へ

健康診断

健康診断の結果 肝機能異常とのことGOT、GPT、r-GTP 全てが異常値異常となると ちょっとした腰痛も 肝臓のせいにしてしまうさて 再検査するかどうか多分 しない

再起動

不快呼吸ベースで 感じてみるそして呼吸から 再起動してみるリラックス呼吸で感じ呼吸で癒すもしかしたら呼吸以外のものは何もなかったりして闇の中ふと集約された 自分の在り処を 呼吸に置いている自分に 気づいている 何か

もやもやへの一撃

なんとなく もやもやしている 空気感はっきりとは 感じていないあるとき ある一撃で 一気に 形へやがてそれは 常識となる状況に 現実的な意味を与えるいつも 本質は 後からやってくる自己拘束しながらも 自由自在に現実に関わる本質を作るのは 私それゆえ 限…

私座標

縦軸には 永遠の実存横軸には 無限の物語永遠に変わらず無限に変わり続けるその交点に広がる世界を私と呼ぶ

長い道

歩き歩き 歩き続けて 長い道立ち止まる 腰掛ける消える道消える物語消える時間

フッ

絶望を捨て希望を捨て虚無を捨て理想を捨てあれこれと 思案する その 炎

出始めた 咳夜更けに目が覚め 甜める 飴治るものなら 治したいしかし それはそれで 面白い旬のものは 体にいい と言うとそれとこれとは 違います と言われ背中を丸めて 帰る 道

ゼロ

意味として 理解した瞬間に 消えてしまう ゼロ感覚プラスでも マイナスでもない直接体験言葉は悪者ではない風邪も悪者ではないいくら検閲しようとも いくら駆逐しようともしぶとくも したたかに起きるがままに 起きている思っていることを 語っているのでは…

リップスティック

・5gのリップスティックよりも缶入りのメンターム(合わせ買)の方がコスパが高い

水車

水車それを 回してるのは 水車自身でも 川でもない流れが回し時が回しあらゆる存在が 回しているそれでも水車は思う「私が回してるんだ」回しているものなど どこにもいない回しているものは どこにでもある