2015-11-29 壊れかけのストーブ 詩 背中に立つ 卒塔婆のような 新しいストーブ部屋の隅っこで 生ぬるく振動している もはや、かつての 暖かさには届かない 備え付けの蓄熱式ストーブ幾年の冬 幾年のこの街 この部屋四枚の蒸発皿と 壊れかけのストーブありがとう