新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

旅は続く

旅は続く 場所は変わらずとも 旅は続く 風景は変わらずとも 旅は続く 心象が変われば 風景も変わる 変わるとき 旅が終わり 旅が始まる

雨の日だからこそ 写せる風景がある カメラは 日常を切り取る ナイフ こころに 写るは 意識の焦点

果てしなき風

鳥は 向かい風を 浮力に変えて 自由に空を 羽ばたいてゆく 人は 逆境を 覚悟に変えて 自由に運命を 乗り越えてゆく 鳥も 人も 果てしなき 風だから

リンク

全ては一人のために 一人は全てのために 全ては一人 一人は全て 宇宙は私のために 私は宇宙のために 猫のあくび 犬の背伸び 小さな花の微笑み ばらばらなものが 全て繋がっている 愛しき命 果てしなき魂 あらゆる次元が 根源にリンクしている

一人でも

あの頃 僕は 札幌にいた コンビニ帰りの道で 一人でも生きていけるさと 石ころを蹴飛ばしたら 目の前に 見知らぬ赤ん坊が 母親にだっこされながら 僕を見て 笑顔で 手を振った 一人でも生きていける そこに 僕の傲慢さを見た その日から 僕は 石を蹴飛ばすこ…

被写体

花を見ると 怖い蜂 でも カメラを 構えると 恐怖心は 消えている カメラの前では 全ては被写体

あの頃 

真っ青な 空の下に 生活感を 残したまま 遺跡となった 沈黙の廃墟 20の頃の僕は そんな寮に 住んでいた

夏バテ

カメラを持って 旅に出たい 自然の色と音 街の色と音 「夏バテでしょう」と 医師の声 心の旅支度 体の療養 深夜の仕事

風の景色

花には花の 虫には虫の 日常 日常と 日常が 少しだけ 重なるとき そこに 生まれる 風景 なにげない 生活の なにげない 波紋たちが 静かな 風の中で 重なっている

リズム

右顔面 帯状疱疹 年に2回ほどなる 特に夜勤が続いたり 寝るのが遅くなると そうなる 意識的には特に変わらないが 体が警告を発している 点滴を左手背から入れ 40分ほど天井を見ていてた 安静だけの時間 こういうときは 何故だかいつも うろ覚えの般若心経が …

一如

心身一如 自他一如 ここに我在り ここに我無し

空は一人ぼっち

空は一人ぼっち どんなに雲が 沢山いても どんなに鳥が 渡って来ても どんなに雨が 降り続いても 空はやっぱり 一人ぼっち 空の奥には 空がある そのまた奥にも 空がある 空はいつでも 空ばかり 空の上にも 空ばかり 空は地面を眺めては 地上の生き物みて思…

木の葉

傷つけた者が 一番傷つく 裁いた者が 一番裁かれる 己によって 傷つき 己によって 裁かれる 神は裁くことなく 雲は留まることなく 揺れる木の葉 落ちる木の葉 流れる木の葉 小我は小我へ 大我は大我へ

コミュニケーション

情報の共有 感情の共有 今ここの共有

一人旅

一人旅は 一人選択の旅 選択とは 自由であり 責任である 一人の旅は 責任主体の旅 旅する己に 気づく旅

朝日

夜勤明け 久しぶりに 生の朝日を見た 東から昇ったそれは 二階の廊下の窓から 巨大に赤くこちらを 見つめていた 太陽って こんなに大きかったのか 眼前に広がる 広大な十勝の畑 そして山々 くよくよなんて していられない 強く 優しく しっかりと 生きなきゃ…

花は揺れ

花は揺れ 山は聳え 空は晴れ 星は回る 子は育ち 母は抱き 父は働き 老人は 車椅子で うたた寝 私は 現場で オムツを 取替え 背中を流す 生活の真っ只中 東奔西走

ころころ

石ころ ころころ ころがる こころ ころころ ころがる

コンタくん

時々 家の近くで 見かける 狐 いつも 一匹で 草むらへ 駆け込んでいく カメラはいつも 携帯しているけれど シャッターチャンスを 逃してしまう 夜中に ギウギウと 声が聞こえる 君か

現象遊戯

あなたが 感じた世界が あなたの 世界を 創る あなたの 創った世界が わたしの 感性を 起動 する 存在と存在とが リンクしている 意識の特異点に 世界が立ち上がるそれが 現象映像 三次元シネマでは 影法師が 遊んでいる だけ

炎と水の彼方

炎は 炎と 繋がる まっしぐらの 情熱 焼き尽くす 情念 水は 水と 繋がる 静かに流る 淡き川 雨上がりの 水たまり 炎即水 水即炎 その彼方に 自我 破れ 大我 残る

木目の中の風景

木目の湖に 沈む 涸れ切った 川 さざ波 山脈 時は止まり 節目の 目玉が 静かに 時を 睨む

アスファルトの雫

コインロッカーを タンスに ネットカフェを ねぐらに 残飯を 食べて ゴミを売る 時には アスファルトの上の ダンボールで 体を丸めて 生活保護も拒否され 時間で現金化される 名前はすべて 「おい」「お前」 尊厳も 豊かさも 何もない ぬくもりは どこへ も…

支えられたる自由

小鳥は お空を 自由に 飛ぶよ お空は 小鳥を そっと 支えて だれも 知らない 小さな星も 宇宙が そっと 支えて 今日も 静かに 回ってる

ボトルメール

白い防波堤が どこまでも 続いている 永遠のそれは 宇宙の津波から 私達を守っている 銀河の果てに 生まれた あなたへ届けと この海に投げられた ボトルメール 漂う 揺れながら あなたを 探して あまりの 無謀さ あまりの 愚かさ たった一つの 奇跡を信じて …