新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アンインストール

数や権威は 正当性の 根拠には ならない 人の数だけ 正しさはあり 人の数だけ 間違いもある その人にはその人の 前提や条件がある それによって導き出された 答え 答えが正しいかどうかを 一つの定理だけで判断すると 一つの結論だけが生まれる 条件が無けれ…

白線

真っ直ぐに伸びた 空の白線も どこかで 切れている どんなに強大な力で 引かれた境界線も 小さなきっかけで ぷつんと 切れる 強大な自我線 分離線 いつだって 未来のOSは 現状のOSから 作られる 白いノート 黒いペン シンプルな夢と シンプルな決意

左足の鈍痛

左足先の甲 腫れと鈍痛 軽い目眩何が原因なのか わからないまま 昨日は夜勤へ 19時に37.9℃ 解熱剤をナースから 貰い36.3℃に 二十年以上前 中学生の頃 バスケット部だった 学校の裏山で走っている最中に 左足を酷く挫いた 2人のマネージャーに両脇を 抱えら…

境界線上の

境界線上の 君の足跡 踏み外せば 二度と この次元には 戻れない 境界線上の 僕の足音 躓いては 起き上がって 歩いている 境界線上の 僕らの産声 耳を澄ませば そこかしこに 響いていた 命の叫びと 命の静けさ この大きな空に 繋がってゆく この小さな胸の 確…

神は命の断面に過ぎない

この命と引き換えに 神に成れるという 一つの契約 二度と人間に戻れぬ代わりに 永遠の自由と 完全な覚醒を 得られるとしたら 僕はこの契約を 結ぶだろうか 命と神 神は命の断面に過ぎない

美が生まれる瞬間 

カオス どんなカオスでも シンクロすれば 秩序となる その瞬間に 立ち現れる 美 作られたもの それら一切合切 打ち壊して カオスの海に放り投げ 波のリズムに還元し 潮流となって 大海をうねり 血潮となって 帰っておいで それを出来るか それを待てるか 作…

魂の指先は今日も

自分の内側へ 潜り潜り潜り 自分の内側から 沸き起こる 言葉 詩を書くこと 都会に生きようが 田舎に生きようが 関係ない 己を探し探し探し探し 転び 傷つけ 傷つき 叫び 疲れ 果てても それでも尚 内側に咲く 花を 内側に光る 灯火を 内側に生きる 魚を 貝を…

一人分のバッターボックス

立ち上がる朝の ど真ん中から 投球される 球 見送るか バントするか かっ飛ばすか 一人分の バッターボックス

願望固執反応

嘆くも 怒るも 願望固執反応 欲望を叶えようとする 欲望 どこまでも 解釈し続けようとする 自我の 傲慢さと恐怖心

時への質問状

時は 何の為にあるの? 時は 誰の為にあるの? 時は 何をしようとしてるの? 時は 何の断面なの? 時は どんな力があるの? 時は どこから来るの? 時は どこまで行くの? 時は 誰なの? 時は…

4で分ける 4で考える 4で感じる 4で統合す

食物連鎖の頂点で

食物連鎖の頂点に 僕らが安泰すればするほど 僕らは何者かの餌食と化す 飽食の中で 入れてはならない スイッチを入れ 切ってはならない スイッチを切る 無意識のうちに コントロールしているつもりが コントロールされているだけの 白い日常 黒でもなく 白で…

フルスロットルな秒針

いつでも自分は 自分の最高の ファンでありたい その為には 最高でありたい 誰の為でもなく 誰よりもでもなく 誰の目線でもなく 誰の尺度でもなく その時で そのステージで 最高に輝いていたい と同時に 最高の静寂でありたい そのステージが たとえ闇の中だ…

偽と為

人の為にと行うと 偽りとなるのかもしれない 偽りから人が取れた時 為になれるのかもしれない 私意から無私へ 分離地獄の真っ只中で

自分<自分

与えられた命を 努力をもって全うする 趣味も職業も 生活も旅も 人生も 突き詰めれば 煎じ詰めれば 大きくしてくれる 自分を

言葉の路で

言葉の路 と 言葉の路 両路を結ぶ ケ モ ノ ミ チ 言葉と言葉が 交わって 生まれてゆくよ 言葉の赤ちゃん 言葉の路で 僕たちは 転びながらも 歩き始める

爆笑問題

一番シンプルな方法は 一発で終わらせる仕組 一番面倒くさい方法は 絶対終わらせない仕組 事実と解釈の間に ピシッと一本の線を引いて 問題を 爆笑せよ

唯命論

宇宙が生命を生んだのではなく 生命が宇宙を生んだのかもしれない 形が生命を生んだのではなく 生命が形を生んだのかもしれない 人間が妄想している 神も宗教も科学も経済も何もかも 餡子の無いタイヤキ 肝心の中身には何も詰まってやいやしない 穴の開いた…

熟成への一人旅

一人旅だから 見られる景色がある 誰の色にも染まらずに 真っ直ぐに向き合える 透明なリアリティー 形の世界を彩る 標準や常識という 無常幻想 個と他を結ぶのは オリジナリティー そして 障害そのもの 僕は未熟であるように 世界も未熟である 経験を光とし …

一歩

開いた世界 閉じた世界 開いた記憶 閉じた記憶 開いた夢 閉じた夢 開いた現実 閉じた現実 ポケットの中で 眠る未来 そっと 撫でて そっと 祈りながら 踏み出す 一歩

形の世界

形の世界 浜辺の貝殻 人間になれた者 人間になれなかった者 自殺した人間 人間になりたかった者 ほどけた蜘蛛の糸 路上の足跡 遺髪 残された形 形になれなかった世界 形になれた世界

「何でも在りやがれ!」

「何でも在りやがれ!」 と 心の底から叫んでみたら ここはもう宇宙の中心 いまはもう静寂の中心 恐怖も心配も 怒りも憎しみも 寂しさも憂いも もはや 追いつけない次元

Ocean

まだあるんじゃないか 僕がまだ 見たことの無い 何かがここに 続けなければ 決して見つけられないもの その頭上に そのベールの向こうに 努力という言葉では まだ生ぬるい 執着という言葉でも 追いつかない どんな言葉より どんな美辞麗句より どんな厳しさ…

一音

話したい内容なんて 何も無い 話したい衝動だけが 無限に有る 時に リズムやメロディーを つけてデコレートしてみるが 所詮 概念化のゲーム 余興 酔狂 人一人生きる 人一人死ぬ 物語の無い人など この世にも あの世にも 只の一人もいない トラック数を無闇に…

メビウスの砂時計

群れから 零れ落ち 括れにて 個となり 次なる 群れへ 認識が変わらぬ限り みせかけの新しさを 落ちては回転し続ける 果てしなき ループ地獄

ポタポタ

ポタポタと ただ ポタポタと なお ポタポタと 宇宙のしじまに 落ちる 自我

便利さ

余白の無い便利さ 余情の無い便利さ 実感の無い便利さ 感動の無い便利さ 余白の有る不便さ 余情の有る不便さ 実感の有る不便さ 感動の有る不便さ 100%の便利さも 100%の不便さも 心をどれだけ豊かにするか それを決めるのは いつも 自分自身