新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

道に道無し

祈りを道とする者に 運命など無い 長く生きたとしても たかだか100年前後 道なき闇夜 道を作るのは道ではない 私欲無き祈り 魂は意識の器 肉体は魂の器 魂も肉体も覆水盆に帰らず されど 意識の源は不増不減 欠片は土へ 涙は天へ 道に道無し

「全ての正義は差別を内包する」 (by アリストテレス)

開錠

無力に見える何かの 無駄に見える何かの 形にならない真っ直ぐな思い それは決して 非力ではない 偶然のような必然が 頑丈な鋼鉄の運命を いとも容易く開けてしまう 宇宙ではそれを 祈り と呼ぶらしい

鍵と錠

埋めれば埋める程 大きくなる穴 捨てれば捨てる程 小さくなる穴 たった一つの鍵を 探しに出たはずなのに いつしか僕は 世界に取り付けていただけ 無数の錠を

前略、盤の上より

どんなに旨そうな飛車も どんなにセクシーな角も どんなに高価な金も それは決して玉ではない このゲームの本質も目的も そこには無い 至上の命題… それは駒ではなく 詰みそのもの 勝ち負け以上に いかなる学びを得るか否か 学びの無い勝ちほど 虚しいものは…

今日へ贈る

リバーブ 10代の君は20代の僕の残響 20代の君は30代の僕の残響 30代の君は40代の僕の残響 2メガピクセル それは 初めて手にしたデジカメの 最高解像度 しかしそれは 今手にしたデジカメの 最低解像度 背 僕より低かった君は 今では 僕より遥かに高い 金 あ…

泣いている空が

今日も雨 そんなに悲しいことが あったのかい 今も雨 そんなに辛いことが あったのかい 泣いて 泣いて 泣き濡れて クシャクシャになるまで

明日の虹

昨日があるのは 今日があるから 明日があるのは 今日があるから 朝から晩まで 今日は雨 だから もしかしたら 明日は見れたらいいなぁ 虹を

シンクロ率=無限

一回か 百回か 数じゃない シンクロし 中に入ること 共に在ること 人と共に 命と共に 祈りと共に

Embodiment

箱に入れる為に イメージがあるのではない 箱から出して使う為に イメージがあったのでは? 一体何体のイメージのミイラを 箱詰めし続けるのか? 箱に入れたまま 死んでしまったら 自分もミイラの1つになるだけ 何の為に この次元に接続しているのだろう 僕…

諦める為のゴールなんかじゃない

近づくと離れてゆくよ 離れると近づくのはナゼ 繰り返される無意味な争い 怒りの迷宮 力の無い僕の 笑顔絶やさぬよう 諦めるのは早すぎるから rarararara… 諦めるのは早すぎるから どんなことが起きたとしても 煌く海の波飛沫のように 明日を見つめて 草原を…

ああ

ちょっとした色使い ちょっとした模様 ちょっとした形 ちょっとした光 ちょっとした影 ああ ちょっとした心配り ああ なんて優しいんだろう コップに水を汲んで 持ってきてくれた ああ ちょっとした事が 辛くも楽しくもなる ああ 僕のエゴの大きさよ ああ 僕…

「もし誰もが、、最初から失敗も迷いもなく、 思いどおりの作品を作ることができたとしたら、 アニメーション作りは逆にたいしておもしろくは 感じない世界なのではないか」 (by 昼間行雄さん「一人で作る人のためのアニメーション講座」より)

フォーマットの墓場

フォーマットに縛られるな 足りなければ付け足せばいい はみ出したら切り捨てるまで フォーマットを言い訳に 随分 手を抜いて来たもんだ フォーマットも 無常だって 中身 墓石に収まる為に 人生があるんじゃねえだろ

心の記憶 その日にあったことを忘れない気持ち (by 上原美優さん)

ゼロの地平

在るという地平には 全てが有る 有るという地平には 有るものしか無い 無いという地平には 可能性が有る 0の中には何も無いが 0の中には全てが有る 相殺差引された次元に 揺らぎながら 現れては消える 自我 幻 0の地平を求め 千 足 旅 る 鳥 で す 一匹

時限楽弾

楽しい事を 仕掛けたい 楽しい種を 蒔きたい 楽しい物語を 脚本したい 楽しい曲を 聞きたい 未来の楽しさを想像すると 何故だか今から楽しくなる 外に見えてる楽しさなんて 例えそれが大宇宙の万博だとしても 既に過去の遺物だね だったら今から 何をしたい?

この生が

この生が 融けてしまわぬ内に この生が 枯れてしまわぬ内に この生が 志を失わぬ内に 迷っても 力なくとも 出来ること あるはず

妄想

泡の中に 閉じ込められた 無数の宇宙 どこか似ていて どこか違ってる お隣の風景 台所の排水溝に 繋がっちゃった 時空

名前

名前がある 一人一人に 命がある 一人一人に

直球

勝つか負けるかじゃねえ やるかやらんかだ 上手いか下手かじゃねえ やるかやらんかだ 生きるか死ぬかじゃねえ やるかやらんかだ 悟るか悟らんかじゃねえ やるかやらんかだ 行くか行かねえかだ この岸にゴール無し かの岸にゴール無し ストライクな夢を 私欲…

便利地獄

そこかしこに 消しゴムがある時代なのに そこかしこに コピー機がある時代なのに 努力を惜しみ 怠惰に驕る 何と傲慢な 己の私欲 自我は 自我を コピーし続け 無常の泡に 帰す

脱作曲

メロディーに歌詞をつけようなどと思うな 曲の空気に 思いを乗せてみろ 曲を作ってやろうなどと思うな 音が行きたい所に 道を空けてあげればいい 言葉も 音も 命なんだから

永遠の居場所

探していたのかもしれない 探しているのかもしれない 無くならない何かを 壊れない何かを 消えてしまわない何かを 人に求めていていながら 人に求めたくは無かった 儚くて 虚しくて 脆すぎて 大人でさえ 子供であること どこかで 気づいていたから 子供でさ…

何て愉快

昨日なんて無い ああ 何て愉快 明日なんて無い ああ 何て爽快 僕は記憶で出来ている? 記憶の精度を高めれば 僕を知ることが出来るのか? 世界を知ることが出来るのか? 僕のログは何処にある? 世界のログは何処にある? 宇宙のログは何処にある? ああ、な…

自発

脳は 常に可能性を探している 通り一遍のシステムでは 折れる 可能性は自発性によって 発見される

無風

時の上っ面に この身を合わせても 滑り落ちるだけ あまりに無常 無風のようで 暴風に流されるだけの 自我達 ただ ただ 明日さえも見えぬ 白い暗闇の中を 手探りでも探す 犀の角のように 淡々と 粛々と 堂々と

たんたんたん

たん たん たん とん とん とん 昨日の夜から続く雨 古い書類をシュレッダー 塵垢埃 洗濯物が追っかける 芋のコロッケ ワサビ菜の天ぷら サンマの蒲焼 しっとり湿った お昼になる前 もう一休みで 夜勤に備える

君は何処へ

誰もいない海で 誰もが生まれて 足跡すら残さずに 誰もが去ってゆく 遠い潮の音 遠い潮の匂 道の無い砂の上 揺らぐ境界 君は何処へ

5月5日

雪も融け切り 窓も開け放ち 新しい出会い 5月5日 今が温かく 今が優しく 今が爽やかで ありますように