新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

平常心

何を恐れているの 何を不安になるの 失っても 失っても 失っても それでも尚 決して 失われないものがある 奪われても 奪われても 奪われても それでも尚 決して 奪われないものがある 死すら 恐れぬ お前が 何を今更 不安ごっこしているか ここは 怯える シ…

石ころ

こ石の上に 世界が 広がる こ石の下に 世界が 積もる 空は 黙って いるけれど 何かを 教えて くれている こ石は 黙って いるけれど 世界を 支えて くれている 見過ごして いる者達の 小さな 小さな 働きよ 石ころたちの うたがある 今日も お空と うたってる

男の子と滝登り

最近 小学生くらいの 男の子に 声をかけられる事が 多くなった 店の入り口では 帰り際に 「これシールだよー」 とか 噴水の傍に腰掛けていたら 「一緒に、あそボー」 とか。 貯水池を 散歩していたら 滝壺で 黒い魚が 勢いよく ジャンプしていた まさしく 滝…

次世

昔、私が女だった頃 私は、男を愛した 昔、私が男だった頃 私は、女を愛した 昔、私が親だった頃 私は、子を愛した 昔、私が神だった頃 私は、全てを愛した 昔、私が私だった頃 私は、私を愛した すべては、幻 対象物のある愛の時代は やがて 終わる時が来る…

今日は 土砂降りの 雨だった お昼ごはんを食べて 会社に戻る途中の 交差点 傘を差しながら 信号が青になるのを 待っていた私 ずぶぬれの 外国人女性が 自転車を押しながら 私の前を通り過ぎた 瞬間、目があった 今にも泣きそうな 坂上がりの顔だった 傘を貸…

プチめいそう

昨日は 川岸の階段に座り 瞑想して遊んだ ただただ 自我を 客体視して 遊んだ 今日は 歩きながら 瞑想して 遊んだ 光の玉を イメージして 手の平で 膨らませる そのボールに 永遠 と書いて 胸に 押し込めた 自由 完全 平和 好きな 言葉たちを 書いて ゆっく…

たんぽぽ母さん

飛んでったよ 一粒 一粒 飛べるんだよ 時が来たら 焦らないで たんぽぽの 母さんも そうやって 旅してきたんだよ

たんぽぽ

種から生まれ 種へと帰る 黄色い花びらも 白い綿毛も メディアに 過ぎないけれど 種だけでは 何をも 生まれない 種という原因 風という縁 花という結果 最悪の結果こそ 最善の原因にすらなる 事実という名の 物語りよ

そのままで 完全 そのままで 永遠 そのままで 最善 そのままで 全て そのままでいい そのままでも いいけれどそのままでは 感動は うまれない だから 神は 場を生み 時を生み 自らを分光し 経験の 旅へ出た 神が 神を 旅している 物語 星を駅として その個性…

すずらんよ

見れば見るほど よく出来ている いつもの路の すずらんの花 アンティークな ランプのような 小さく かわいい 白い鈴 みんな 生まれたときは 赤ちゃんだった みんな うまれたときは 世界と自分の 境など無かった いつの間にか 分かれてしまった いつの間にか …

いる

たんぽぽの 黄色が いつのまにか 白くなって 花弁も 綿毛も いなくなった いる いない みえる みえない 関係なく 存在しているよ

観察

咎めない 否定しない にぎらない 観察に徹する 問題は 解決しようとすればするほど 増幅し 現象化 してゆく 判断を 止めて フクロウのように じっと 見つめる 縄文杉のように じっと 包み見る 判断すら しない 裁かない 正邪を分けない 見る 見る 観察に 徹…

雨粒

お昼に 玄関で 首筋に 雨粒を 感じた まだ 玄関の中にいるのに ありえない 感覚 外へ出て 歩いていると 程なくして 雨が降ってきた 雨だ 数分先の外界と 肉体感覚との リンク シンクロしはじめている

そこは どこに あるの か それは どこに あるの か それは こころの 中にある 過去も 現在も 未来も ない 一切は 相対の 差異に 生まれた 風 抵抗があるから 前進できる この世は 最適な 抵抗値で 設定されている 電流は 流れる 魂も 流れる 流れ行く 風 無…

幻灯機と羅針盤

自我という 幻灯機 三次元世界に 映写している それが現象化して みえている この世は 想念が 投影された 世界 受け入れたことが 起きている 神は自我を創造した その自我は 自我ゆえに 個性化を追求し 個としての完全を 求めようとしている そのために 結果…

時計の針が 今日と 明日を 越境する 今日と明日 過去と未来 原因と 結果 その 繰り返し 一つの 法則下に あらゆる 現象が 生まれてゆく 結果を憂うより 根源を見つめる 経験は経験 事実は事実 自我は自我 その 円環 ○

自我と事実、そして…

あるのは 事実だけ 困ったことは 起こらない 起こるのは 事実だけ 事実の海 自我が いつも クローズアップしていることが 自分の まえに 起きている それが 事実 自我の 迷いを その 迷いごと 赤ん坊を抱くように 抱きしめる 私を 私が 抱きしめる 自我を抱…