新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

学び

知らなかったほうが いいこともある 分からなかったほうが いいこともある 頼ったほうが いいこともある しかし 現象が 教えてくれる事に しっかりと耳を澄まし しっかりと見つめる 自由と責任 無関心であるから わたしは いつも 学べない 他人の感情に 内心…

白い時

お山には 白い帽子 玄関の庇の上に 霜 青い空 飛行機雲 「昔は店やっていたんだ。」 「どこにもいけなかったんだ。」 山 空 雲 老婆の 思いで話 時は その人生に 刻まれていく 私は いろんな 街を 巡って 生きてきたんだなぁ

私宙

瞼を 開ければ 銀河が そこに 瞼を 開ければ 自分が そこに いつの 銀河かな いつの 自分かな 夜の海 夜の空 星屑の カケラ 見つけたの あの 中心へ向かう 線路が どこかの 銀河の 静かな 駅で 歩いているのは 小さな 子供 月は 地球の 妹だから 兄さんばか…

太陽の子

期待しない 見返りを求めない 私が 瞑想を しようが しまいが 光は根源より 出でて 宇宙を巡り 根源へと 帰って行く ただ それだけのこと 瞑想も良し 空想も良し 感動も良し 煩悩も良し 一切の想念は 現象化し 今という 現実を 紡ぐ 現実は 根源から出た 愛…

銀河のここで

みどりに ねむる 小鳥たち あおい 海には 小島たち 離れていても 繋がっている 離れていても 忘れていない ひとりぼっちの 海の上 天の川には 無数の星達 消えても 消えない 明かりたち 優しい目をした あの子はもう おばあちゃんに なっている あなたの空に…

将棋風邪

朝 職場へ行くと 風邪ひいた? と 尋ねられた 声がかすれている のどが少し痛い 時々朝に 声が出にくくなるので 風邪では無いと 伝えたが 体がだるい 手先がとても冷たい 18時50分に検温すると 37.7度 先輩も同体温 夕食は 生姜湯と 中華丼を食べた 遊びすぎ…

将棋馬鹿二人

先日 青空の下で 将棋をした 気温6度 芝生に新聞を敷き 冷たいコーヒーを 飲みながら 30過ぎの 少年二人 かじかむ手で 駒を持ち 僕らは 将棋を指した 手が震えて 駒がずれた カラスが 鳴いて 風が 吹いて行った 僕らは 笑った 次の日 僕らは 同僚達に 笑わ…

楽しい

楽しそうだね 楽しいですよ 仕事が楽しい 仕事が仕事と感じていない 楽しみだけあればいい とは 思わないけれど 楽しく感じられる 心の余裕こそ 今を豊かに 生きる 秘訣なのかも しれない 今日は 帰宅願望の強いおばあちゃんが 転倒して一騒動 記録を書いて …

オリオン

雪が 地面に うっすらと かかっていた 自転車を 塀の中に 移した ダスキンの おばちゃんが ハンドモップの 交換と集金に きた 夜勤帰りの 空には オリオンが 立ち上がっていた 天の川 ぼやけていたけれど 確かに 頭上を流れていた 洗濯機に 一日分の 服たち…

卓上風景

卓上の 灯台 卓上の 海 卓上の グラウンド 卓上の 銀河 卓上の 私 卓上の 戦争 卓上の 運河 卓上の 自然 卓上の 空 卓上の 無常 卓上の ことば

昼下がりの栞

施設の窓 フロアーの 食堂には おじいちゃん おばあちゃん 向こうの お山には 白い帽子 青い空に 雲の山脈 昼下がりの 紅葉 陽光の 柔らかくも 真っ直ぐな 栞たちが その山脈に 閉じられていく 一日一日 閉じられていく

Sおじいちゃん

浜辺に 転がっていた 白い 流木 何年も 何年も 時は 過ぎて かつて 葉を青々と 茂らせたであろう その枝も 今は 白骨のように 昨日は 深夜に 一人のおじいちゃんが 施設で亡くなった 不随意の 体動が激しくて いつも 車椅子の後ろに 椅子を置いて 倒れないよ…

将棋

この町に 移り住んで 仕事以外で 変わったことは 仲間との付き合い 職場の人と 食べに行ったり 将棋をしたり 週に一回は 将棋を指している 人と指すのは6年ぶり 将棋は 小学生のころから 近所のお兄ちゃんと 指していた 将棋から学んだことは 将棋だけでは…

何か→何が

何かしたい ではなくて 何がしたい か 何か欲しい ではなくて 何が欲しい か かとが この違いは 大きい

リーガース・ベゴニア

コンビに寄った帰り 花屋へ 店の入り口で 店の小さな女の子が 通せんぼしていた 200円の 黄色い リーガース・ベゴニア を選んだ 花なんて 何年ぶりだろう 今日から よろしくね

ありのままに

どうやって ではなくて なぜなのか を 胸に問えばいい 楽しさを そのままに 不安を そのままに 問えばいい そのままで ありのままで 描けばいい

アラーム

闇の中で 鳴っている 時計 光の中で 鳴っている 時計 心の中で 鳴っている 時計 私は生きている 私の時計を? 私は生きている 私の時間を? 時計が 時間を 咀嚼して 嚥下して 養分を代謝し 排泄している 過ぎ去った時は 代謝された時 経験と 感動を 産み落と…