新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今の果てにあるもの

今の中に 過去があり 未来がある 光の中に 色があり 空がある 今は未来 未来は今 今は過去 過去は今 光は色 色は光 光は空 空は光 果てしなく 内在する力 果てしなく 木霊する声 果てしない 空 果てしない 己

寄り道

○夢の内容 自転車で岬へ行く途中 大きな池があったので 寄り道して左へ降りる 森を抜け 池の近くまで歩いていった 地面は湿っぽい黒土が ぼこぼこと 広がっていた 寂寥感が胸に広がる 日が沈んで 辺り一面、濃紺の闇 防波堤のような 低い白壁が 遠くまで続い…

音の種

時間という 土の上に 音を 蒔いていく 音だけど 種だから 芽が出る 誰かが通れば 音楽になるよ 鼻歌も 種まきさ 楽しい種を 蒔きたいな

傘を差して低空飛行

○夢の内容 夜 幼い頃住んでいた街を 黒傘を差して歩いている雨は降っていない急に飛びたくなり 傘で、風をとらえて 上昇気流に乗り 路上を低空飛行する 特に怖さはない通行人に見上げられるが 気にせず行きつけの店を探す 傘を斜めにすると ゆっくりと降りら…

初雪

珍しく 朝から 霧がたちこめていた ひとしきり この世の 労働を終え 帰宅へのドアを開けると ぼたぼたと 雪が 降っていた 壊れかけた 傘をさして そそくさと 家路へ急ぐ ほたほたと 雪は 地へ消えゆき はらはらと もやもやと でも こんなときは 笑うんや っ…

バナナ屋のおばさん

○夢の内容 街を歩いていて、商店街の一角にあるバナナ屋へ立ち寄った。 粗末な台の上に、いろんな成熟状態のバナナが売られていた。 黄色い若いものから、黒く萎びたものまで。 いろんなバナナがありますねぇ。 これをください。 と、指を指すと、 「だめ」 …

モチーフ 

一つだけでいい 飾らなくていい 欲張らなくていい 一輪の花 一個の石 一編の詩 一つの出会いに 感動することが できたなら 全てはそこからはじまる モチーフ探しは 難しくはない 外への私欲が いつも その出会いを 粉々に打ち砕く ただ それだけのこと 難し…

空の錨

月は 空に降ろされた 錨 みえない とも綱で 蒼い舟に つながっている

一期一会

過去に生きず 未来に生きず 今に生きる 神に生きず 魔に生きず 我に生きる つかの間の 我 つかの間の 世 されど かけがえのない 今 魂は 永遠だけれど あらゆるものは 一期一会

人力タイムマシン

ペダル一漕ぎ一日 一週間 一月 一年 十年 百年 千年 一億年 四十五億年… そして 今日へ 帰る

心の海底へ

教えてよ この星の行方 教えてよ この世の果て 教えてよ この私の未来 教えてよ 教えてよ 教えてよ 外に 求めず 内に 問う 深く 深く 祈りという名の 探し方で 心の海底へ 潜る