新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

遠鳴り

白い空 砂浜の流木 遠く地球を 見上げては 生まれた街を 探している 星は他にも あるけれど こんなにも 青いのは なぜ テトラポットに 腰掛けて 遠くを ただ 見つめていた 海 知らない私が そこにいる 遠鳴り (作詞・作曲:青空レモン 唄:初音ミク)20071104…

透明ブランコ

前から後ろへ 後ろから前へ 右から左へ 左から右へ 波から砂へ 砂から波へ 地球から月へ 月から地球へ 銀河から銀河へ ブラックホールから ホワイトホールへ 次元から次元へ 行ったり 来たり 揺れている 透明な ブランコ

潮騒

波打ち際 寄せては 返す 宇宙のどこかに 貴方は生まれる 旅は終わらない 終点の向こうには 更なる 線路が続く すれ違う惑星 すれ違う時代 すれ違う貴方 すれ違わない偶然 潮騒 いつまでも

魂のオーロラ

オーロラ粒子が 大気にぶつかり 大気が励起され 安定な状態に 戻る時に出す光 それを オーロラと呼ぶらしい 魂の 北極と南極に 揺れ動く オーロラがある その形は 現象世界に飛び出た 磁力線の軌跡 魂は常に 磁力を発し 磁場を形成している 普段は見えないが…

幸福感

相対的幸福感 比較対象から 生じる「差」によって 感じる幸福感 絶対的幸福感 存在そのものへの 感謝によって 感じる幸福感 無常の地平 と 永久の地平 瞬きする間の 人生劇場

私よ

色も 形も 文字も 音も この世界だからこそ それを使える 今 何をするか 私よ

ばばちゃんの手

10代の頃 自分の部屋で 本を読んでいると 襖が少しだけ開いて みかんを持った手が ぬっと出てきた ばばちゃんは そうやってよく 僕に食べ物をくれた

うさぎ

長い耳を ピンと立て 静寂の隙間に 何を聴くのか 野を越え 谷を渡り 山を越え 海を越え 街を越え 戦火を越え 飢餓を越え 氷河を越え 空を越え その先に広がるは 大銀河 そして ビッグバンの 余韻 それは 心の向こう 途轍もない 途方もない 中心 白い耳に 白…

宇宙蟻

宇宙空間を 掘り進み 居住スペースを 拡張してゆく 蟻 様々な次元の壁に 穴を開け 縦横無尽に 通路は増えてゆく 多次元レベルの ハイパーリンク 銀河を結び 蟻達は 道なき道を 掘り進む

宇宙トンネル

長い永い 宇宙の トンネル 入り口も 出口も 今の私には見えない あらゆる生命たちが その中を 進んでいる あるものは進化し あるものは退化し あるものはそのままで

君の瞳の向こう 流星の軌跡 落葉の雨 厚い雲を貫いて 山脈へ差し込む 白い光たち 黒髪は 艶やかに 白髪は 筆のように 日々 冷たくなる 夜の風 それでも 優しい馬の目は じっとじっと あなたを 見つめている よ

日本が泣いている

一晩たてば 頂点付近にいたはずの者達が どんどん 地に落ちていく スポットライトが 外れてしまえば 闇に消えてゆく 金融業界 食品業界 スポーツ業界 などなど… 分からなければいい 勝てばいい 儲かればいい モノ、金 メディアは 話題性さえあればいい 善悪…

あした

あした それは 違う日 誰も見た事のない日 何が起こるか分からない日 何でも起こり得る日 何かと出会う日 何かと別れる日 何かに傷つく日 何かを傷つける日 何かを愛する日 何かを憎む日 何かを始める日 何かを止める日 いつまで あしたは 続くの どこまで …

鏡の世界

この世界には 遍く 鏡が仕掛けられている それは あまりに巧妙に あまりに絶妙に 時と場所を選ぶかのように 存在を映し出している 誰もそのフレームに 気づく者はいない なぜなら フレームとは次元の境界 そのものだから そして 映し出されているものは 偶然…

定義

事実を定義しても 真実はこぼれ落ちてしまう 真実を定義しても 真理はこぼれ落ちてしまう 真理を定義しても 何かが こぼれ落ちてしまう 定義した瞬間に 未定義が生まれる 切っても斬っても 例外が生まれる 楽しいな

システム

カルマとは 想念と言葉と行動の エコー これを打ち消すには 逆位相の波形を生み出す 必要がある 逆位相を生成する デバイスの一つを 「宿命」と呼ぶ 魂が 現象世界にログオンすることを 「転生」と呼ぶ ログオンしている魂は 様々なエコーを派生させ オリジ…

仮想幻実

そこに未来があった それは矛盾だらけだった 誰かが見ている夢を 君は生きていた 君が見ていた夢を 誰かが生きていた 未来に見た過去の夢たち 過去に見た未来の夢たち 地球外部知的生命体と 地球層内部知的生命体が 地球層表部知的生命体へ 時代の亀裂をめが…

いいな

空はいいな 歯を磨かなくていいから 雲はいいな 高いところから見渡せるから 人間はいいな 何でも空想できるから

彼岸

舌は舌を 味わえない スプンはスプンを 掬えない 右手は右手を 握れない それがそれである限り それ自体を認識できない 離れなければ 分からないことがある 閉じなければ 開けないドアがある 演劇を終えて 一人の観客に 自我を抜けて 一つの認識に

遠い日常

屋根の上 青空を飛ぶ 猫 そんな夢を見た 女性タレントが宇宙人に 連れられて火星に到着 そこにはスフィンクスがあり その中で環境問題について 注意されたと言う テレビの中 秋の空 テロは年々増えている 氷河も年々融けている

中道の愛

執着も 無関心も 愛ではない 執着も 無関心も 愛を動かさない 執着も 無関心も 愛にはなれない

シュッ

光のスリットに 埃が舞っている シュッと 一霧 後は重力が 全てを 運んでいく 透明な空間 静寂

ファスナー

テープのエレメントを スライダーが駆け抜けてゆく 生まれては 消えてゆく 無常な 線路 それは 運ぶためではなく 分離と結合のため 点を分け結び 線を分け結び 面を分け結び 立体を分け結び 時間を分け結び 魂を分け結び 多次元を 縦走横断し 解体建設する …

踊る

入り口のない入り口 出口のない出口 宇宙のない宇宙 中心のない中心 源のない源 真っ直ぐな迷い道 曲がりくねった道標 踊る 踊る 万象 たちよ

夢を形に

待っている風景がある 待っている魂がある 待っている歌がある 転んでも 立ち上がれ 未熟でも 簡単に諦めるな 待っている自分がいる 待っている未来がある

最後の人よ

経験と感動を求め 魂たちは 転生するけれど いつか 全てを 尽くす 時が来る 怒り、憎しみ、嫉み、僻み 愛し、育み、感謝し、輝く 反応し尽くし 燃焼し尽くし 経験し尽くす 星を巡り 次元を巡り 巡り巡り巡り尽くし旅の終わり そこは地獄でも極楽でもない 永…

旅の途中

迷いの海 後悔の空 依存の電信柱 傲慢のテレビ うつむいて 唇をかみ締めて 誰のせいでもなく 誰の奇跡でもなく 世界も 内心も 旅の途中

中心の中道

中心にある 否定的な想い 中心にある 原罪意識 中心を 全て 許す 中心を 全て フラットに 見る

ななかまどの実 紅葉 この町へ来て 1年が過ぎ 故郷を離れて 18年が過ぎ 霊界を離れて 36年が過ぎた まだまだ 未熟者 まだまだ 遠い

耳を澄ませば

ビッグバン以前の宿命 ビッグバン以後の運命 宿命は 運命を呼び 運命は 宿命を呼ぶ 耳を澄ませば そんな 呼び会う響きが こだましている どこまでも いつまでも