新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

吹雪

朝 吹雪の中 駅へ行くと 誰もいない待合席全面運休 代替運行も無し携帯で状況を話し 父の運転で 釧路まで行くこととなる ついでに母も後部座席に母曰く 「運転できないけれど、吹雪だから、何かの足しにはなるかと」所々に吹きだまり スピードダウンの先行車…

段ボール

物置小屋の 屋根裏から 父と下ろす 数箱の段ボール1981年の落書き帳 見るからにパクりの ロボットの絵 マンガ他には溜め込んだ 本の山大半を処分残りは後でスキャンし デジタル化1日早い 父の誕生日プレゼントの クロックマンと血圧計家族団欒

故郷

夜明け前氷点下20℃超 凍る道 帰る道 旅の道マスクごしの 湯気立つ息ポタポタと 落ちる 露バスへ 汽車へ 乗り継ぐ 線路鹿の群れ青い空波打つ浜昼下がりの 月と太陽駅の中迎えに来てくれた父故郷

海溝の 深き滋養を 携えて命から命へ バトンを渡す海から川へと 鮭は運ぶそれが何かを 知らずとも生き物たちは 精一杯に 今を生き 精一杯に 死んで逝くカラスや 狐や 狸や 熊がその身を食べて 糞をする低きから 高きへと 死を賭して 運びし命糞は土の肥やし…

信号機

あっちも こっちも 信号機一歩踏み出しゃ 信号機心の中まで 信号機緑、黄、赤点滅 点灯 消灯 点滅ルーペで覗けば 足元に 信号機ったら 信号機信号世界の 信号機あっちへ こっちへ 信号機誰が作った 信号機誰が守るの 信号機信号機の中の 信号機究極誰が 信号…

カポジ

低湿度数日前から 顔面にカポジ (特に右が多い) アトピーあるある病院へ行くと 赤ん坊を抱いている 育休中の先輩に会う馴染みの食堂で 串カツ定食 財布を忘れて 離れた郵便局まで歩く 今回で2度目高カロリーなので 丁度良い運動量怒涛の一月も あと僅かよ…

不可知

分からないけど 面白い分からないから 面白い分かっているけど 面白い分かっているから 面白い究極の不可知私究極の面白い私

いつかは溶けて

落ちては積もる 白い雪踏まれて固く 凍る水冬には冬の 便りが届くいつかは溶けて 春の土いつかは溶けて 君の春

過去が泣いているのなら

過去が泣いているのなら 未来が抱いて癒してあげる未来が不安でいるのなら 過去が下で支えてあげる過去は今なり 未来も今なり今が今であるのならしっかり ここで 生きるのみすべては ここから 生きるのみ

シャッタースピード

今よりも ずっと進んでいる 未来のような 過去今よりも ずっと遅れている 過去のような 未来シャッタースピードを 無限に早くしたら そこには一体 何が写っているのだろうシャッタースピードを 無限に遅くしたら そこには一体 何が写っているのだろう果てし…

未来

未来から見れば 今は豊かで未来から見れば 今は貧しくて未来から見れば 今は未熟で未来から見れば 今は熟していくつもの未来が たまごの中に 眠っている選ぶのはいつも 一つ選ぶのはいつも 一人選ぶのはいつも 私誰のせいでもなく 時代のせいでもなく 社会の…

結べば 瘤解けば 紐宇宙の果てまで私の展開結べば 私解けば 空

モチベーション

歯磨き剤は チューブの穴から出てくるアリは 巣穴から出てくる足は 裾から出てくる振動は スピーカーから出てくる餅は 臼から出てくるやる気は 飢え渇きから出てくる方向性 が出ない時 制限 をかけてみる詩も 絵も 曲も制限が有ることで 無限に成長する モチ…

版画

削り出された 溝と屑削り出された 言葉と沈黙世界は 版画で出来ている同時にできる 凸と凹引かれた線に 惹かれる心どんなに 同じ版木でも 一刷り毎に 微妙に変わる世界は同じ 世界は違う光と影 明と暗有限世界の 無限の作品

いちご みかん バナナ りんごどれも 果物それぞれの 味と個性

冬眠

眠りたい時 眠られず眠りたくない時 眠気が襲う冬温まると 自然に 眠くなる温心 温心安心 安心安眠 安眠

D902i

長年使ってきた 黒い携帯電話 D902i多分同年代では 携帯を持つ時期は 遅かった他機種との選別要素は PDFファイル 大画面 ATOK基本的に 電話をする行為が面倒なので 旅以外では持ち歩かなかない2006年 転職することになった自分は 車も無かったので タクシー…

機種変更

電池が消耗した 携帯電話交換しに行くと すでに製造中止欲しかった黒は 昨日売り切れたので 残り物の白に 機種を変更スマホにする気もなく 俗に言うガラケーのまま 移し替えられる 8年分のデータお疲れ様 黒い電話 2006こんにちは 白い電話 2015

この空に

この空に溶けそうで 溶けなさそうで それでもいつしか 溶けてゆくこの夜に溶けそうで 溶けなさそうで それでもいつしか 溶けてゆく恐れることは 何もない焦ることは 何もないかき混ぜなくても 溶けてゆく氷も 傷も 悲しみも 怒りも溶けそうで 溶けなさそうで…

1番も2番も無い

風景に 1番も2番も無い生きものに 1番も2番も無い現象に 1番も2番も無い起こることが 起こる時間がなければ 優位性など無意味どんな時間も君を永遠に 閉じ込め続けることなど 不可能君は 時間から生まれたんじゃない君が 時間を作った私が 時間を作っ…

希望

祈りが呪いに変わり 希望が絶望に変わり感情のエネルギーが 回収し続けられる輪廻の回廊 鏡の牢獄無数のパラレルワールド 執着の終着駅それでも 這い蹲り 立ち上がる外に希望が ないのなら希望そのものと なればいい後ろ姿が 見えないのなら後ろ姿を 見せれ…

海底静

落ちるは 砂 上がるは 泡起きることが 起きる終わることが 終わる終わりは 始まり落ちるは 石 上がるは 泡海の波 荒く海の底 静か落ちるは 岩 上がるは 泡希望も 絶望も 海の波幸福も 不幸も 海の波海の底 静か

体→休

心は 外にはない 内にもない どこにもない僕は 外にはない 内にもない どこにもない散々執着 散々葛藤 散々呪縛 散々努力 散々逃避 散々自責 散々他責なのにそれは外にはない 内にもない どこにもない仕事をしないことが 休むことではなくて遊ぶことが 休む…

認々

自分の中に あるものを あるものとして 認める自分の中に 来るものを 来るものとして 認める自分の中に 生ずるものを 生ずるものとして 認めるただ認める認々

オルゴール

あらん限り 目一杯 怒涛の一日 も過ぎてしまえば 何事もなかったかのように 一人の暮らしに 帰る事態は容赦なく起き 完膚無きまでに消ゆ惜しげもなく 変化し遷ろう 日常息をしていることも 忘れていたよ仕事にまみれた 労働者オルゴールの音色おっさんを包む…

正月明けの正月休み

元旦から働き詰めで 6日目にして 休日のひと時マンネリになりつつも 年末のインフルエンザの大流行 職員との葛藤も多かった 一年だったどうやら もう一人、懐かしい先輩が 育休明けで同部署に戻ってくる以前は一緒に 食べに行ったりもしたまるで助っ人のよ…

風見鶏

風が来る方を 見る飛ばずに語らずに飽きずにじっと風が来る方を 見る

新風

配置転換で 懐かしい先輩が やって来た人格的にも 言葉遣い的にも 気配り的にも 見習うべき点が 多い行く人 来る人外はいかなれ 内平らかに古き人来て 新しき風吹く

くるくるピッたんこもにゃもにゃもにゃ

繋げてみるあっちとこっち 君と君 色と色 形と形繋げてみる過去と未来 時間と空間 色と形繋げてみる上と下 右と左 表と裏繋げてみる音と音 音と色 音と無音繋げてみる光と闇 宇宙と自分銀のスプーンで くるくるくるくる@

妖怪力

それは妖怪のしわざ子供たちが何でもかんでも 妖怪のせいにして困るんです子供たちは遊びの天才 子供たちは逃げの天才 そして 子供たちは明日の大人妖怪 自分のしわざニャン 自分のせいにして 自己憐憫に耽るくらいなら妖怪 他人のしわざニャン 他人のせいに…