新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

伝説の島

彼方に浮かぶ 伝説の島 そこには 豊富な食料と水 そして あらゆる物質的願望を 満たす 仮想現実の 装置がある その島の名は 日本 私はその島で生まれ その島で育ち その島で死すであろう 目に見える物は 全て消える時が来る 満たされた世界の中で 満たされぬ…

葉脈

葉脈の線路で 列車を待つ しずく 誰もが いつか 旅立つ その日まで しずくは 幾千万の 時を 流れてゆく 花火は 華やかでも いつかは 消えてゆく 西の行方 仏の道 愛を捨て 愛となれ 道を捨て 道となれ 己を捨て 己となれ 葉脈の地平から 朝日が昇るとき 次元…

見えぬ星

目に見える 星よりも 目に見えぬ 星の方が ずっと ずっと 多い 宇宙の深さ お前の深さ

今源

毒も究めれば薬となる しかし 薬も過信すれば毒となる 善も悪も エゴが思考し 結果に 一喜一憂し続ける限り 安らぎは来ない 裏と表 対称なるもの 全ては 仮称 見守るべきは 根源 今源

種と芽

依存心の種は 無責任の芽を 自立心の種は 責任主体の芽を

雨に流れるエゴ

怠惰に流れる 何処までも堕落して行く 落ちるとこまで 落ちたかと あの日 妹に言われた あの日から 月日は流れ 街から去って ここにぽつり 今夜はしとしと 雨が降っている 虫達は じっとしているんだろう 自分の中のエゴ 弱さ 無責任さ 甘さ 適当さ 雨が降り…

悲しみの風

自由の源に 風が吹いている 何百何千と 転生しても その風は 悲しく歌う 涙を乾かしても尚 その風は 悲しみを伝える 責任主体の魂たちよ いつまで悲しみを繰り返す いつまで忘れているのだろう 遠き日の約束 その悲しみは 約束から 流れる風 空がどんなに晴…

オトダマ

捨てる事を 北海道弁で 投げると言う 確かに ゴミを屑篭へ 入れるときは 投げ入れる事が多い でも 投げる行為に ともなう音は 煩くドキッとしてしまうことが 多い 音霊を意識しているか 生活の中で 無意識に出力している 自分由来の音霊 音のカルマ 因果律の…

アクアポリン

水分子一つだけ 通れる穴 必要なときに 必要な水分を 必要なだけ 受け渡す 機動的な穴 能動的な穴 細胞には 中空構造の 自走する 奴がいる

抜け殻

分けては 合わせる 私は貴方 貴方は私 私は地球 地球は私 光の抜け殻が 暗闇に散らばる 抜け殻も私 暗闇も私空も 海も 山も 石も 私 だから 私のものなど 何一つ無い

未消化

もぐもぐと ちっぽけな無が ドデカイ有を 食べている 片っ端から 食らいまくり 有はあっという間に 無の胃袋へ 食べても食べても 満腹にならぬ底なしの無 しかし ある日 無の口が止まった とんでもない有を 食べたらしい 無は嘔吐した 一転 未消化の有が ど…

鳩よ

見つからない未知 見つからない道 未知が満ちるとき 少しだけ 溢れてくるの みんな忘れてしまった あの道を 夕日に押されて 歩いて帰った 遠い陽は過ぎて 長い影が明日に届きそう 明日はどこにあるの 明日は誰がくれるの 明日は悲しい顔してるの 放った矢は…

芯無しトイレットペーパー

芯の無い トイレットペーパー 中空を包む 有限の紙 全てを使い果たせば 後には 何も残らない あらゆる感情は 中空なのか 記憶の回路が 反応を呼ぶ だけなのか 憎しみも 恨みも 怒りも やがては消える 幻の感情に 人は時に 支配されてしまう 冷めてしまえば …

手の中で

手の中で生まれる 形たち あやとり おりがみ おにぎり 深まりゆく闇 深まりゆく命 ぬくもりの果てに 聞こえる呼び声 世紀末を過ぎて 何かが変わり始めた それぞれの手の中に それぞれの宿命は眠り それぞれの指先に 運命は産声をあげる 未来は 決まってはい…

愛は克つ

白い石を この盤上に 置いた瞬間から 闘いは 始まっている 白い石を 置いた後 黒い石が 置かれる ○ ● ○ ● ○ 楽あれば苦あり 苦あれば楽あり 幸福あれば 不幸あり 不幸あれば 幸福あり 正負の法則 ○●の順番 法則でしかない 順番でしかない しかし限られた 寿…

裁きの道 許しの道

小我の人は とにかく 裁きたがる 正邪のレッテルを 貼りたがる 大我の人は 裁かない 相手に無常の変化を求めない レッテルを貼らない あるがままに 真実を語る 裁きの道から 許しの道へ 道は静かに 続いている

変わらぬ光

昨日 朝早く、バスに乗り込んだ私は 詩集「教科書でおぼえた名詩」を 手にとり 何故か、土井晩翠の「荒城月」を 何度も何度も復唱していた 運転免許の更新で 更新された 自分の証明写真 更新するたびに 老けている 顔 同日、寮に 同窓会のDVDが 届いた 父の…

拳と胸に

もう少し 力があったなら 強くなれたのか もう少し 才能があったなら 上手くやれたのか もう少し もう少し… しかし 力よりも 努力を 才能よりも 情熱を

ジョーカー

ジョーカーは言った 最も苦しいときには 俺を使え 俺は この世で最も効く 薬であり 毒である 世に革命を起こし 混乱と破壊を 創造と希望を 如何様にでも 出来るのだ 不可能な事など 何もない ジョーカーは死なない ジョーカーは 悪魔となり 神ともなる 実体…

神とトランプ

世界が 52枚のトランプだとして 神は それに付け加えられた1枚 すなわち ジョーカーなのか それとも ジョーカーすら含めた トランプそのものなのか それとも トランプの作者なのか それとも …

とじればひらかれ

ひらくと とじられ とじると ひらかれる 静けさの中 足るを知り 耳を澄ませ 身も心も

観察する自分

自分を 観察する自分 観察する自分を 観察する自分 観察する自分を 観察する自分を 観察する自分 観察する自分を 観察する自分を 観察する自分を 観察する自分 究極の観察主体 それは何か 究極の認識主体 それは何か

あなたの星

あなたの星は あなたを見守っている どんな時も どんな処でも どんな心に居ても まなざしは 永久に ここに 届く

一人一星

暗闇でなければ 見えない星 一人一星 宿命