新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

歩く歩く

歩く歩くあるけども あるけども布団の上眠る眠るねむれども ねむれども労働の身

これは夢か

夢は誰がつくるのか作ったつもりがないからこそ それが夢だと気づかないそしていつか 夢から覚める覚ますのは 誰か?これは夢かこれは夢かこれは夢か

穴埋め無用

埋められた リングドーナッツの穴埋められた 竹輪の穴埋められた 輪ゴムの穴埋められた 煙突の穴埋められた ストローの穴埋められた コップの穴埋め足すことでは 足りえぬ その本質

未分化

分離恐れ 深刻 感情 攻撃 後悔 自暴自棄意味付 物語 感情 同一化未分化起動 軌道有無存在活動

完璧

どれもみな それぞれに ありのまま 完璧

沈黙のカメラ

被写体を決めるのは 被写体ではなく 私私を決めるのは 私ではなく 被写体私だけでは 何も写せず被写体だけでは 被写体にあらず

明かり

一つ一つの 明かりそこに 人はいて それと同じくある 物語みんな 生きて 動いているその不思議その奇跡

加湿器付き空気清浄機

やっと届いた 加湿器付き空気清浄機なんとなく酸っぱく感じる 空気時々ランプが黄色になるものの 最初から緑をキープしている部屋の中に 気流が生まれて ひんやり爽やか蓄電のストーブが イマイチ温まってこないので 寒いので着込む60%を行ったり来たりの …

乾いた喉小さな加湿器一向に上がらない 湿度冷蔵庫から 取り出した 柿口いっぱいに広がる 冷たく熟した 果汁読まずに積まれた 5日分の 新聞紙淡々と 切り抜いていく 気になる 記事気づけば もう 夜

幻想遊戯

物語を楽しめるのは それを 物語だと自覚しているから自覚のない物語を 現実と呼ぶ僕という 現実の 虚構性それでも 楽しめるのは現実を覚悟しているから夢であろうとも なかろうとも天国であろうとも 地獄であろうとも快楽の只中であろうとも 辛苦の只中であ…

湿度 33%

温度 26.9℃ 湿度 33%乾燥する中 夜中に目が覚め トイレに喉が渇く 加湿器を最強にして また眠る

幸せ

眠れることの 幸せ目覚めることの 幸せ

劇中劇

意味ありげの 無意味な世界価値ありげの 無価値なお金物語の中の 物語無意味な中の 意味入道雲の 階段空を流れる 雲手のひらの 雨全部入りの 私全部入りの 無

シャッターチャンス

そう今しか撮れないものがある ここしか撮れないものがある 私しか撮れないものがあるそう今しか書けないものがある ここしか書けないものがある 私しか書けないものがあるそう今しか描けないものがある ここしか描けないものがある 私しか描けないものがあ…

夜明けの空

夜明けの空綺麗な色の層長い影を伸ばし 廊下を歩く痛し痒しの 顎と首の皮膚頼まれた音声処理天井を這い回る虫開けた窓から漂う 刺激臭まとまりなくまとめようとせずなるがままあるがまま明日は明日の風が吹くありがとうありがとうみんなおやすみなさい

聴く

自虐 自己憐憫 価値観への固執幸福の定義 即ち 不幸の定義被害者意識他者との比較 他者への批判老婆の 愚痴気づくまで聴く

Perfect World

幻想をあつめて早し現実感断片をあつめて流し物語無意味物中無尽蔵無価値物中無尽蔵無解釈中無尽蔵操作せずとも 解釈できる解釈せずとも 感得できるここにここにここに!

OK

そのままでそれで全込でOK

変わらなかったことで 変わってしまうこと戦争ができる国に なってしまった 日本決めることによって 決められなくなること変えることによって 変えられなくなること諦めることで知る 諦めないことで知る道なき道を確かな足で

イクラ

旬はしりもの さかりもの なごりもの母が持ってきてくれた イクラそれは 白糠の親戚から頂いた 旬もう十月まだ十月それにつけても 旬の 美味しさ

温泉

家族がやってきて 温泉へ道中の畑には 鶴の親子 幾頭もの牛 数頭の馬雨紅葉駐車場には けいおんの痛車父と茶色いヨード湯眼前には雨にぬれて曇ったガラス水滴をぬぐえば 眼前に太平洋カラスの行水の自分も 今日はじっくり 体で味わう過去も未来も 余計なもの…

光芒

台風が過ぎた山脈の空に 巨大な雲の裂け目光芒が照らす 樹木の紅葉飲むヨーグルトで グラノーラを食べながら ふと録画番組を見ると 同じような乾燥果物入りのシリアルを 食べているジャーナリストが映っていた筋力をつけて やる気アップ

ブランコ

揺らしているのか揺られているのか子供の頃 父が作ってくれた 荒縄一本で鉄棒に結ばれた 黒い浮き玉型ブランコ勢い余って 縄がブチ切れて フキ畑へズボーンと 落ちていったのは 自分だったのか いとこだったのか 今となっては 曖昧な記憶落ちたのか見てたの…

台風

朝から台風横殴りの雨雨漏りする床雑巾を敷く職員は〜るばる来たぜ 台風がー と歌うとじいさんが笑う傘も差さずに 明けで帰宅屋根と壁と 暖房のある 幸せ

検閲

検閲された 感想文無性に腹立たしかった あの頃一字一句 上司の以降に沿わないものを 呼びつけることへの 苛立ちそんなことも 今では昔話のように 機械的に収集される 手続きの一つ変わる現実 変わる心模様「図書館戦争」をテレビで見ながら ふと振り返る検…

流れる 水も 巌も 石も 魚も川

今何時?

時間がつぶやいた 「今何時ですか?」時計が答えた 「8時です」8時がつぶやいた 「今何時ですか?」時計が答えた 「9時です」不毛な問い 不毛なToy不毛な答え 不毛な応え

全自動選択機

日々 生まれる 洗濯物汚れては 洗い洗っては 乾かし乾いては 片付け片付けては 着る繰り返す 選択自主的に 洗濯しているようで 選択しているようで それは 全自動で起こり 全自動で終わる何事も

秋空

誰かが自由になる 手伝いをしたいしかしその自由ゆえに 不自由になるのは 嫌だ運命の扉自由の扉見えない首枷 見えない足枷 見えない檻 見えない洗脳誰もが自由になる 手伝いをしたいしかしその自由ゆえに 心泣く君を 見たくはない喜びの扉悲しみの扉自由を求…

白い羽

街の隙間に 落ちてゆく 少年のため息を 受け止める 白い羽いかなる バッドエンドも 受け止め続ける 白い羽求め 探し 見失っても足跡だけが 遠くまで 続いている白い羽白い羽白い羽羽ばたく時街の隙間からこそ 立ち上る声光