新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

顔のないテレビ

その次元から来た人は 背負った荷物を 座席に置いた 魂の海底に 放置された テレビ 時々 その次元の人が 映る ノイズの花園に 荷物は転送され その次元は 消滅する 得られたものは 銀河の方程式 水晶の鉄橋 最後の夕日 君の嘘 僕の嘘 釣り合う天秤 偶然と必…

はっきりしろ

感動したなら 表現すること 表現しないのなら もうその村へは 戻れないよ 帰れないよ 誰一人 その感動を盗めやしない 誰一人 その経験を盗めやしない 怠惰を友とするのか 後悔を友とするのか 理想を友とするのか 希望を友とするのか はっきりしろ

焦り

一度に済まそうとする 横着 それは 傲慢 その奥に潜む 焦り 相変わらず 私は 何かを 焦っている 朝食後の トイレ誘導時 一人の老婆を 泣かせてしまった ちょっと待っていてね と言いつつも トイレの前に 置き去りにして 一石二鳥 効率化の前に 思うべき事

満月

朝3時30分 夜勤 カーテンを開けると 大きな窓の向こうに 満月が見えた 闇に浮かんだ その光は 煌々と こちらを 見つめていた 薄らと その底に 光の筋が見えた 雲 がある 満ち欠けて 見えようとも 変わらぬもの いつまでも 君を 見つめて居たかった ナースコ…

川原の石

川原の石のように 優しく 無駄なく 丸く それは 世の流れを 受けてこそ 角を落とし より滑らかに 自浄 他浄 主体を捨てず 世を捨てず 川底で転がり 川原で寝そべる 君よ 静かに 洗われ 顕れゆく 石たちよ

想念のアプリケーション

意識のOS上で 起動する 想念のアプリケーション それを人は 宗教・思想・哲学と 名づけるのだろうか バグの多いもの 応用範囲の広いもの 用途は狭いが即効性のあるもの 使い方の難解なもの 使いやすいもの デザインの美しいもの 機能的なもの 先人の残した…

瞬き

閉まる 宇宙が 閉まる 森が 閉まる 心が 開く 宇宙が 開く 森が 開く 心が

歩くこと

道は無限にある 無限は道にある

八月

とても強い 風が 窓を叩いている 八月ももう残りわずか 夏休みもなく 定休日もなく 働ける事への 感謝 故郷の友 父、母、妹 葉書を送って頂いた先生 元気でいてください

森羅万象

森羅万象 それは 相関関係 森羅万象 それは 私 森羅万象 それは 空

おにぎり

夏の夜 久しぶりに おにぎりを 作った あら塩を手にして 丸める 指についた米を まぐまぐと 食べると 旨かった 握りすぎても 緩すぎても 本当の 美味しさは 出てこない それは 魂 そのもの

何か新しい事が 始まりそうな時は 新しい音楽が 聞こえてくる 新しい音 新しい出会い 何かが始まるとき 不安よりも 恐れよりも 希望よりも もっともっと 何もかもが 新しくなりそうな そんな風が吹く

傘をさせば 雨に濡れずに すみます 雨に濡れても 濡れた着物を脱いで 体を冷やさないように すればいいよ 温かい言葉は 傘にもなり 心を冷やさない 温もりにもなります

最終兵器=愛

悪魔達が最も恐れる兵器 それは 愛 あらゆる分離された時間を あらゆる分離された空間を あらゆる分離された命を あらゆる分離された全てを 一つに結ぶ力 愛

私のカルマ

アトピーで 腕が傷だらけで 赤くなり ぼこぼこしている もう何十年も 掻き続けて 皮膚が赤黒く 硬くなってしまった 出来ることなら この皮から脱皮して 新しく生まれ変わりたい しかし 真の原因は 皮膚ではない その奥にあるのは 現世からの 「逃避」 幼い頃…

アクチビン

培養器のなかで 拍動する 心臓の細胞 濃度を変えるだけで 様々な器官細胞へ 分化させる事が出来る 人は この技術を すでに手にした 難病に苦しむ人を 救えるかもしれない でも 新たなる苦しみを 生み出す事になるのかもしれない 医療技術の行く末に 一体何が…

介護技術

私があなたの手を握るのではなくて あなたが私の手を握ってください 主体はあなた 私は支え 変化してゆく 介護現場の 力点、支点、作用点 時に力点 時に支点 時に作用点 限られた日常生活動作のなかで より良い力学的技術と より良い心理学的技術が 無限に隠…

イメージ

どこで どうなるか 誰にも 分からない いつか なんて 適当に 言っていた事 そんな日は 永遠に いつかのまま 今 ここで 本当に したい事を 分かっているけれど なかなか やる気が起こらない 24時間時計で 一日が 一回転で 見渡せる環境を 手にした 今日という…

過剰防衛

あの頃の私は 晴れた日でも 長靴をはいていた 外を出歩くときは マスクをしている 風邪や花粉症ではないのに 引越しの時は あまりに本が多すぎて 一度も読まずに捨てたり 売ったりした 今でもパンパンに膨らんだ バッグの中は本だらけ 金はちっとも溜まらな…

はだしのゲン

小学5年生の頃 私は憲兵となり 朝鮮人を叩きのめした 朝鮮人は アイゴーアイゴーと 泣き叫んだ お国のために 非国民を懲らしめた しかし、結局 原爆を落とされて 虫けらのように 逃げ惑うた 私は ステージの上で 一夏の戦争劇を 体験した 下手くそだったかも…

手相

ママさんが 手相を見て 自分の事しか考えず 心が狭く 性格が暗い もっと明るく 1000円もらったら 500円を楽しい事につかう事 お札は必ず揃えて財布に 入れなさい つくづく その通り こうなったら 笑うしかない

一人鳴く

夜 姿は分からないが バッタが 鳴いている 暑さも ひいて 一人になる 上でもなく 下でもなく 今 ここで 涼みながら

統一

呼吸が短すぎる 疲れが取れない 肉体と幽体がずれている 呼吸になろう

原爆

原爆が落ちた 日本人は被爆した 日本人は終戦を迎えた 日本人はアメリカへの憎しみを 戦争への憎しみに変えた アメリカを敵とせず 理想とした やがて 経済は飛躍的に発展し 物質的豊かさを 享受する事が出来た しかし 金や物質では解決出来ない 問題が起こり…

月光

地球よりも ちっぽけな 月が 夜を 照らしているよ

スイッチ

魂の 核分裂 魂の 核融合 心の スイッチ 莫大なエネルギー

宝島

種 卵 地球 未来が ギッシリ 詰まっている ちっぽけな 塊 されど ドデカイ 夢 この世は宝島

照らす

小さな夜に 小さな月が 小さな朝に 小さな日が 小さな宇宙に 小さな銀河が 今日も どこかで あなたを 照らす

ラピス・ラズリ

地球のような 小さな丸い石 群青の海 金色の大陸 瑠璃色の地球 何があっても この星を 守る