新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

化石

幾重にも重なる 僕の地層から 発掘された 数億年前の 化石 脱ぎ捨てられた 自我の抜け殻 静止した 骨 降り積もる 光と闇の中で

種まき

ペットボトルの 容器の中に いろんな種を 蒔いてみた 知識に 手間隙をかけて 形にしてみた 失敗するか 成功するか そんな事よりも まずは 着手

一つ一つ

一つ一つ 捨てて 一つ一つ 掃いて 一つ一つ 拭いて 一つ一つ 笑って

下手くそだって

この世にすでに ある歌で 満足できるのなら 僕は曲なんて 作っていなかった 下手くそだって何だって 探しても探しても やっぱり無いものは無いんだよ 外になんて だったら自分が 作るしかない 曲だけじゃない 歌だけじゃない 詩だけじゃない 下手くそだって…

暖歌

バラバラだった もの達が 一つ、また、一つと 繋がってゆく 歌って 凄い 歌って 不思議 歌って 楽しい 歌って 元気に なれる 歌って 暖かい こんな暗闇の 地獄だからこそ 光と熱の響きも 鳴り止む事はなく たとえ最後の一人でも 残らず掬い取る 優しい音があ…

離陸

ループし続ける 執着の地平 エゴの映し出す 快楽と地獄 剥いても剥いても 実態の現れない 玉葱のように 形の中には 何も無い 幻の痛み 幻の痒み リアルなのは 苦しみそのもの 肉体への刻印は 魂への問いかけを促し 執着の地平から 足元の 大空へ 己を解放する

水紋

湖面 に現れた 水紋のように 啓示は現れて やがては 消えてゆくの 顔を上げて 口を閉じて しっかりと 見て 聞いて 水紋に 気づいて

執着回路

見栄も外聞も 形が消えれば 意味を成さない 執着だけが 不自由を生産し続ける 回路になる

雑草

葉は落ちても 草は枯れても 春が来れば 新芽が宿る この世に 生まれた 雑草ならば 最後の最後まで 生きてやれ

正見、正聞、正語

正しく見て 正しく聞き 正しく語る にはどうしたら いいのか 素直に しかれども 正直に 今を 生きたい

朝へ

遠い夜 灯台の明かり 静かに昇る 朝日 静かに終わる 葛藤

蝋燭

蝋燭は 身を燃やして 周りを照らす 一本の蝋燭の火が 二本の蝋燭に火を灯し どんどんその光は 増えて行く 私の火も 元は 誰かの火かもしれない そして 誰かを灯す火であるかもしれない 暖かい火でありますように 明るい火でありますように 柔らかい火であり…

掃除な気持ち

掃除下手な自分が言うのも 全く説得力も無いし 説得したくも無いが 掃除には 受動的掃除と 能動的掃除が ある 誰かに言われたからするのも こぼれたコーヒーを拭くのも 残らず全部 受動的掃除 しかし 自ら汚れを探しに行くのが 能動的掃除 やがては 観察者と…

海へと

その向こうに 待つ 君の地平 一つの光が 二つに分かれて 再び 一つへ 雨は 雪を融かして 愛は 分離を融かして 向かうの 海へと

掃除行

午前中 洗濯機を掃除していた ゴミ取りネットの中が 空っぽだった 手にとってよく見ると 大きな穴が開いていた そういえば ここ数ヶ月 洗濯したはずの衣類が 埃まみれだった 代替品が無いので 手縫いで補修した そういえば 昨日も靴下に穴が開いていて 職場…

問いと気づき

自分に必要なものがあれば 教えてください それに気づけるような 自分でありますように

僕は何処?

がっちりと掴んだ この空で 僕は 何を学んだのだろう 僕は 何を楽しんだのか がっちりと 掴んだこの 意思を 力の限り 放り投げた 水平線 僕の真似をしている 僕の影 僕の真似をしている 僕の過去や未来 でもそれは 僕の実存じゃない 僕が見ている 僕は 僕で…

水へ

道行く途中で 氷の隙間から 流れる 水 水 流れる 氷の隙間から 道行く途中で

空と食う

空に至れず 食うに至り 帰りたい空 帰れない空 この次元に 影を落とし この足で 歩く 自分の事ばかり 考えている この地面にいるよ 生きる 命達が この引力にいるよ 絆の 命達が 目に見える 三次元物質 目に見えぬ 異次元物質 いつも何を思っているの いつも…

カルマのオセロ

光と闇の 迷路の中 微かな温もりだけを 頼りに 見上げていた 群青の空 宿業のループ 傷つけ 傷つけられ 繰り返す オセロ 常に何かしようとしている 常に何か欲している 常に何か裁いている 結局最後に残るのは 残骸? 抜け殻? 記憶! 魂の輪廻 形の輪廻 歴…

鏡の世界

鏡のジャングル 彷徨う幾億の 私 鏡の銀河 漂う幾億の 夢 誰かが 支えている 夜 笑顔の行方 散りばめられた 絆

覚悟と希望

事実を 受け入れる強さが 覚悟 それでも 諦めを 受け入れない強さが 希望 覚悟から生まれた 希望こそは 如何なる道をも 照らす 光

海へ

白い壁を じっと見つめている 壁を越え 隣家を越え 林を越え 山を越え 海へ 静かに 見つめている ガラスの 浮き球

形の向こう

砂の宇宙で 埋もれた星 それは 幾億の夜と 幾億の朝を 涙に刻んだ 青い星 僕の星 覚えているかい 僕がまだ 何からも 分かれていなかった あの日のことを 形を 持った存在の 悲しみと 嬉しさ 形を 持った存在の 無常と 永遠 生 老 病 死 自我と言う 白い貝殻 …

夜風とコーヒー

ゴウゴウと 窓を吹く 夜風 流行病も消え 隔離者も元へ 施設にも 平凡な日々が 戻ってきた まだまだ 私は 笑顔が足りないなー まだまだ 私は 気配りが足りないなー ギターの練習も 途切れたままだなー コーヒーカップの 表面に踊る 渦たちの 栄枯盛衰を 味わ…

冬の雨

トツトツと 窓を鳴らす 雨 周りはまだ 雪の道 雨だからこそ 暖かく感じる そんな日も ある

君の砂

上から下へと 落ちる砂 3分間の ガラスの中で 君は今頃 何してる よそ見をしている その隙に 底には小さな 砂の丘 そこには 小さな 君の砂 そこには 小さな 銀河の欠片

僕らの出口

僕らの出口は 何処にある? 地球に来てから 何億過ぎた? 相対世界のジャングルで 今日も僕らは 彷徨っていた 静かに光る 北極星 紀元前11500年頃は、ベガ(こと座 α星) 紀元前2800年頃は、トゥバン(りゅう座 α星) 紀元前1100年頃は、コカブ(こぐま座 β…

新しい歌を

結果を出せずに 見えない手で 肩を叩かれ 会社を去った あの日 「上司の言うことを聞け!」 と大声で怒鳴られた あの個室 会社の入り口正面に貼り出された 各職員の試験結果 製品センスを売るはずの会社の 露骨な貼紙 「お前のこと、要注意人物っていわれて…

次ぎへ

カレンダーを 立体的にしたら どうなるんだろう 僕らの日常で 既に何十年何百年何千年と 繰り返し使われてきた コチコチの 決まりきった フォーマットたち 思考のフォーマットを 変えてきた先人達 仏陀、イエス、ソクラテス… 老子、荘子、孔子… それでも未だ…