新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新人さん

別れを過ぎて 出会いの季節 今までのドアが閉まり 見知らぬドアが開く 3月も今日で終わり お菓子を包んで 引越しの挨拶に来てくれた 新人さん まだ 雪は道を覆っているけれど 春は近づいている

太陽を食べる

太陽を食べて生きる 僕たちは 太陽を食べている事に 気づかないまま 太陽を見過ごしたまま 日々を生きている

口笛を吹きながら

肩書きも 名誉も何も いらないが 最後の最後は ただただ 口笛を吹いて 逝けたなら それだけで 僕は最高

自我の宿

自我の宿を 壊すのも 自我 自我の宿を 建てるのも 自我 調整役の自我を作り 作動させる 開始 変化 停止 道中の自我 地球もまた 己なり

送別会

お疲れ様でした そして これからも お元気で 送別会の君は 明るく軽く そして深く 爽やかだった いつか 同じ部署だったとき 記録で残っていた僕が 「先に帰っていいよ」と言った時 「水臭いこと言わないで下さいよ」 と君は一緒に残ってくれた 部署が変わっ…

忘却からのプレゼント

忘却 それは 出会うことの 新鮮さを 懐かしさを 不思議さを 尊さを プレゼントしてくれる

平常心是道

びっしりと 背なに負いしは 業の種 この先に 何が待つのか 知らねども この先に 誰が待つのか 知らねども 古人曰く 「平常心是道」 頓悟にせよ 漸悟にせよ 未来の悟りを当てにせず 活きるは 今ここ

こぼれ落ちた

こぼれ落ちた 地球の中に こぼれ落ちた 水滴の中に こぼれ落ちた ほほ笑み

さらば未来

未来の自分に 依存するな 期待するな 甘えるな それら一切は 傲慢の証 過去に悟り無く 未来に悟り無し 過去に光無く 未来に光無し 過去に真理無く 未来に真理無し 絶望も希望も そこには 何も無い 一切皆無 幻は外 現実は内 剥がれ落ちる 抜け殻 繰り返す瘡…

本物

やる気のねえ本物よりも やる気のある偽物

直感∝マニュアル(-1乗)

ルールなし 法律なし マニュアルなし しかし 純然たる 生活システム 直感の塊 直感の立体構造物 直感の時空象徴体 直感の巨大伽藍 何処まで 概念と価値観と 執着を外せるか 心の 最深奥へ 直感だけを 友として

瞬間蒸発

動けば動く 止まれば止まる 観察された無常は 瞬間蒸発する

自我圧縮

動いていないものは 圧縮できる 動いているものは 肥大化してゆく コンパクトに すっきりと まとめたいのなら 動かない領域をどこまで 拡張できるか もしくは 動く領域をどこまで 縮小できるか 思考の肥大化 エゴの肥大化 欲望の肥大化 執着の肥大化 肥大化…

そんなのは嫌だ

時の中に 閉じ込められた 僕らは そのまま 一生を時計仕掛けの 幻に追われて 死ぬ そんなのは 嫌だ

大きく曲がった 弓のように その迂回こそが 遠くへの 発射装置

ピュア

未経験ゆえのピュア 経験ゆえのピュア それに左右されぬピュア 命に対して ピュア 命以外の何者でもない 己も

怒り=忘死+忘己

死を忘れ 己を忘れると 感情というシグナルが 響き渡る 時に怒りとなって 時に憤りとなって 自分のワクワクを この次元一杯に 集中拡散しながら 探してゆく 今の 鮮鋭化

沈黙の道

お喋りすると 世界も喋る 段々元の姿から 離れてゆく ノイズだらけに なってゆく 沈黙すると 世界も黙る 段々元の姿へと 戻ってゆく ありのままの 世界と僕へ

出来ること

この手の中に 何も無いけれど だからこそ つかむ ことが出来る この口の中に 何も無いけれど だからこそ かじる ことが出来る この次元に 何も無いけれど だからこそ 思う ことが出来る?

長周期「自」振動

低い建物は 短い周期と共振し 高い建物は 長い周期と共振する 僕の怒りは 何に共振しているのだろう 僕の感情は 何に共振しているのだろう より高く より深い 意識世界を感じたいのなら

焦点

左右にぶれていた世界が 一つの焦点を結ぶ時 隠れていた奥行きが 見えてくる のっぺりとした日常達も 焦点を結べば とてつもない 奥行きがあったことに 気づく 人が人と出会うということ 人が命と出会うということ ぶれている世界の中で 一体僕は 幾つの焦点…

今を射抜く

忘れるぐらいで 丁度いい 迷いと 恐怖が 視界を曇らせるくらいなら 忘れるほどに 今を 射抜け

NO BORDER 2

頼むから 頼むから 頼むから 自分に 限界を作らないで 想像に 壁を作らないで まだ誰も 見たことも 聞いたことも 無いもの でも誰も 本当は 見たくて 聞きたくて 知りたかったもの 感じたかったもの 詩も曲も絵も 一つでも 創ること 恥じないで 世界を変えた…

形にした瞬間

形にした瞬間に 消えてしまうもの 名前をつけた瞬間に 失われてしまうもの 個体の無い次元に 在るものを 表出する 肩に落ちた雪の結晶 屋根の先端から氷柱 土を盛り上げる霜柱 ガラス窓の樹氷 足元の薄氷 融ける前の 在ることの 輝き 僕である限り 僕には見…

一番明るい色から 色褪せるポスター 揺れ動く海面の波 その奥底に潜む貝

寂しさが降る

降る 降る 降る 寂しさが降る 円に 角に 辺に 寂しさが伝う なんて事だ こんなにも 遠くに来てしまった 寂しささえも 追いつけないほど こんなにも 違う所へ来てしまった こんなにも 寂しさが降っているのに 傘もささずに 濡れもしない なんという なんとい…

一つだけの 答 そんなもの 探しているんじゃない 一回だけの 答 そんなもの 見つけたいんじゃない 活きるには 答だけじゃ 足りない 敵でもなく 味方でもなく 的を射ぬけ

本当に聞きたいものは何?

耳を澄ませ! しかし 済ました耳で何を聞く? 声? 話? 物語? 真実? 遠くにある何かじゃなくて 近くにある何かでもなくて 僕は一体 本当に聞きたいものがあるのか? ある! それは何なんだ! 本当に聞きたいものって! 今、聞いているもの全て 囁きそのも…

空の子

愚かでも 未熟でも 至らなくても 無駄であることを 僕は信じない 僕は知っているから 僕が僕であることを 何者でもなく 空より来て 空より帰る 色 恐れるものを 僕は信じない 僕は知っているから 空以外のものなど 唯の一つも 無いことを

スタートとゴール

スタートの手前にあるスタート ゴールの向うにあるゴール 僕の手前にある魂 僕の向うにある魂 過去も未来も スタートもゴールも どちらも同時に存在し その真っ只中にいる 僕 固めて、まとめた世界と 固めず、まとまる世界の 分岐点 もっと先を もっと手前か…