新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

脱ループ

繰り返す 夢ループしている 世界金太郎あめのように どこを切っても 同じ世界が 延々と続くレンジ状態の 波動あまりに均質な 秩序そこには 想像も破壊もない 退化も進化もない ただただ ループし続ける 天国のような地獄カオスが秩序の牢獄から 解放する キー

四角い海

午後から 港まで散歩湾内の海面に 流氷の残骸波に浮かぶ 黒く首の長い 海鳥屋根の上に並ぶ カモメ防波堤には 無数の白い 糞ロープに結ばれた 船体青い空懐かしくも 新しい 四角い海

浜辺

防潮堤いつの間にか高くなり 専用の階段を乗り越えて 浜辺へ渡る波打ち際に 残されていた 流氷の欠片 波音を聞きながら 写真を撮る砂の上には ホッキの貝殻と自分の足跡

浜辺

防潮堤いつの間にか高くなり 専用の階段を乗り越えて 浜辺へ渡る波打ち際に 残されていた 流氷の欠片 波音を聞きながら 写真を撮る砂の上には ホッキの貝殻と自分の足跡

自在

裁量だからこその 苦しみ裁量だからこその 楽しみ金や 翼よりも価値があり続け 高く飛び続け 自由であり続ける

御伽話

時間という 御伽話未来に生まれて 過去に生まれて 今に生まれても御伽話何一つ 確かな真実もなく何一つ 確かな嘘もなくそれは 縒り合わせ 引き伸ばし 糸になり 布になり 御伽話となり続けるそれは誰が作っているのか そこには誰もいないのか時間という 御伽…

食い能力

先日から 食べ物限定の 直感が冴える先日は母が シュークリームを今日は久しぶりにきたおばさんが 中華まんじゅうをさらにコロッケが 会合の弁当のおかずにどちらも事前にイメージが浮かぶので 口に出して妹に伝えると 数十分から数時間後に 何故かその通り…

彩独2

最近は将棋のほかにも 「彩独2」という ゲームにはまっているパズルゲームの一種だが グラデーションになるように カラーチップを並べていくのが 意外と難しい難しいのは 中間色がイメージと異なる場合 思い込みが強いほど完成しない完成すると グラデーシ…

痛み

左歯茎が朝から痛い最近はずっと 左側で堅いものは 食べられなくなっている痛みを観察する

母と暮らしていると 思いのほか 母を慕う人が多いことに気づく吹雪の日も毎日のように 母を尋ねに来るおばさん常に家族一人一人に気遣う母母を目標にしていたけれど 仕事の中で感情に負けてしまう 自分がいた

また降る雪

雪が振り 見え始めた地面も 再び埋もれてしまった一昨日 咲いていたはずの福寿草が 昨日 つぼみに戻ってしまったのは 今日 雪が降るからだったのか

昼食に家族と叔母と ラーメンを食べた後 叔母を札幌まで見送るため 駅へ海を見ると 白と青が二つに分かれてる 沖へ流されていった 流氷駅 行く人がいて 来る人がいてキオスクが無くなっていたので 母に尋ねると去年かららしい昨日、確かに花が咲いていたが …

墓参り

親戚と一緒に 数年ぶりに 墓参りはしゃぎまわる 子どもたち話すロボット キューピーちゃん ボール ダーツ家にあったおもちゃで 遊ぶ帰った後は 疲れて眠る

流氷

父と二人で 墓地の雪かきに墓地からは海が見え 海には水平線の彼方まで びっしりと流氷が来ていた今年はその流氷に紛れて 港にクリオネを発見したと 新聞記事にある流氷が 街の港まで来るのは2年ぶりで 戦後2番目に遅いらしい雪かきが終わり 父は流氷を見…

身の幅、身の丈を 遥かにしのぐ 高く広く大きく 聳え立つ壁横から見れば 薄っぺら戦うは壁にあらず壁は戦うにあらず楽しめば 自ずと道

ノイズ

情報に 情報が積もり 情報がノイズになるノイズはノイズを呼び ノイズを取り除く 労力がかかる全部あること 完璧にあることよりも本質の取り出しやすさテラバイト級の 外部記憶装置は 必ずしも 紙とペンに 勝らないあることは ないことに 勝らないすることは…

因果

ある刺激に 一貫した反応があれば 因果はそこにある ように思える異なる反応があれば 違う因果があるのか ただの偶然か因果はどこまでが 因果なのか偶然はどこまでが 偶然なのか夢から覚めたら 根拠も 消えるそれをいっちゃあ おしめえよ

引き出しの整理

父が引き出しの整理をしていると 懐かしいモノたちが 出てきた小学生の時に近所の友達にもらった 遊覧船のメダルキーホルダーその友達の家は今も変わらず 同じ場所にあるが 今では別の人が住んでいる20代の時に住んでいた寮の鍵後に解体され駐車場になって…

パニック

仕事を辞めて3カ月 遅刻しそうな夢を見て 夜中に目が覚める夢の中ではパニックで 夢から覚めれば ただの無職者負うた子に教えられて 浅瀬を渡る負うた苦に教えられて 幸せを渡る名前の無い 時の中で名前の無い 空の下で名前の無い 道の上で名前の無い 夢の…

世界消失

誰かの夢が 世界となって夢から覚めたら 世界は消える誰かの夢が 君を作り誰かの夢が 空間を作り誰かの夢が 時間を作り誰かの夢が 意味を作る天使も悪魔も神様も誰かの夢が 誰かを作り生を作り 死を作り夢から覚めたら全ては消える

2匹のネズミ

2匹のネズミがいた1匹は迷路の箱へ 1匹は迷路の無い箱へ迷路のネズミは試行錯誤し 長い時間をかけて 出口へたどり着いた迷路の無いはずの箱のネズミは 何故か出てこなかった箱の中を覗くと 中央に食いかけの饅頭があったその横で ネズミは息絶えていた

私がいた

私には父よりも 母よりも 妹よりも 友よりも 同僚よりも 上司よりも 誰よりもいつでも どこでも片時も離れることなく裏切ることなく私がいた

隙あらば 勝手に詰め込もうとし隙なくば 勝手にあふれ出す

知らない

時間は時間を知らない空間は空間を知らない自分は自分を知らない

通夜の後

おじさんのお通夜から帰った翌日 たまたま起動した録画映画が おじさんと同じ国後島に関係した ストーリーだった (「地の果てに生きる者」 原作:オホーツク老人)次の日 おじさんが夢に出てきた 家の玄関で奥さんと一緒に挨拶した後 交差点に立っていた自…

戦法継続

毎日スマホで 機械や人間相手に 将棋を指している自分より 順位の高い人に 勝つこともあれば 低い人に 負けることもあるある時は 自分より順位が高いが 長考し過ぎの時間切れで 負けた人がいるある条件では 決断の速さが 堅実さを上回る一点に集中し過ぎると…

「壁に気づいた時、天国も牢獄である…」 (byソウダ 映画版進撃の巨人駐屯兵団員)柵に気づいた時 楽園も牧場支配者も 奴隷も 囲いの中の 家畜夢も現実も メビウスの回廊探しても見つからない 出口見つからない 影の主雪で作られた 鍵と鍵穴氷で作られた 炎

夢の中で 夢に気づいても 夢の中から 出られるとは 限らない夢の中で 目が覚めても 次の夢の中へ 出ただけかも しれない100億光年の彼方へ 旅が出来たとしても100億円の現金を 手に出来たとしても100億種類の 異次元を見ることが出来たとしてもそれが夢では…

裸の王様

無駄に未来へ向かい 無駄に過去へ向かう無駄に物語を作り 無駄にそれを恐れる価値を作り 金を作り 時間を作り 場所を作る全ては 裸の王様の服それを着続ける自我雪の上の 足跡もうそこには 誰もなく春になれば その雪すらも

パッペッポー

小さな手をつないで 大きな手をつくる大きな手を広げて 小さな手を受け止める小さな私 大きな私小波 大波大波 小波青い空 青い海小我 大我涸れ切った月の海で 溺れ満ち切った真夏の海で 渇くさらばストーリーさらばパッペッポー