新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

無私の私

イエスが千人 釈迦が万人 盾になろうとも 己心の魔 の前では 無力 サタンが千人 ベルゼブブが万人 矛になろうとも 無私の愛 の前では 無力 たった一人でも 無私なる祈りは 天に届く たった一人でも 無私なる希望は 未来に届く たとえ遠くても たとえ遥かでも…

ビジョン

昨日までの 地平線は 水平線に 街並は まるごと 海底に 旅館の窓から 一人 眺めていた 時は迫っている 忘れた頃に 繰り返し見る 夢 何を携えて この世を 渡るのか 何をする為に この世を 歩いて来たのか 道なんか ほら どこにもない どんよりとした空の下 ど…

経験→感動→表現

経験 感動 表現 経験と感動が 本当に 自分のものに なったかどうか 人生の現場監督は 自分 迷っても あがいても 全ては 表現に 表出してゆく まだまだ 遠い

仮想現実の彼方に

目を閉じて 目を開く 瞼は閉じたまま 焦らずに 呼吸を見つめる 私は私 それ以上でも それ以下でもない 未熟で 愚かで 不完全 だからこそ 春を待つ小鳥のように 輝き羽ばたく日を 夢見ているのかもしれない 怯えずに 一歩ずつ 影を落としながら 歩いていくだ…

晴耕雨読

どんな時も 今、ここで ベストを尽くす 自由な時は 外を耕し 不自由な時は 内を耕す 耕し 整え 種を蒔く 祈りは 次元を超えた 種となる 妬み、嫉み、僻みの種を蒔くか 感謝、利他、慈悲の種を蒔くか 選択は自由 責任は因果律 私よ 耕しているかい? 今、ここ…

裁く時 口は ピストルになっている 励ます時 口は 花束となっている 育む時 口は 海になっている

永遠の風

風よ 涙の空を 爽やかに 吹き抜けよ 風よ 曇りの空を 鮮やかに 吹き払え 最も高き処から 最も低き処まで 一切の恐怖と迷妄を 払い飛ばし 勇気と希望の 追い風となれ 駆け抜ける永遠達よ 駆け抜ける永遠の風達よ

春近し

楽しかった青春 苦しかった青春 悲しかった青春 過ぎてゆく青春 もうすぐ春 山の雪も融けて 茶色い木々が 見えている もうすぐ春 日陰の氷は 残っている でも いずれは融ける いかなる氷も 春の前には 無力 融けてゆく 春の力 青春の力 馬鹿でいい ただ 愛す…

暗闇の目

暗闇に恐れた日々 「暗闇も母さんなんだよ」 そんな一言で 癒されたあの日 暗闇は 創造力を 活性化する その創造力で 不安を作るか 希望を作るか 選択するだけ ただただ 選択する 己が あるだけ

「地球」と言う名の祈り

大地にしみる 水のうるおい 宇宙にしみる 星座のまなざし 夜のしじまに 果て無き 祈り 地球よ ありがとう そして ごめんなさい こんなにも 愚かなのに こんなにも 闇深いのに 青く 蒼く 碧く さらに 深く さらに 透明な 祈りで 一切を 包み 育んでいる なの…

出発

さあ 強く 感傷の日は過ぎた さあ 始めよう さようなら 不安 こんにちは 未来

ピコ

ピコが死んで もう 二十年近く過ぎた 黄色い セキセイインコ 雛鳥の時に 妹が店から 買ってきて 飼い始めた 囀りながら スプーンの上の 餌を 急いで 啄ばんでいた 大きくなり カーテンによじ登ったり 服の中にもぐりこんでは もぞもぞ動いていた 新聞を読ん…

書けない時

書こうとすると 書けない時 指を止めて 感じる事に 焦点を向ける 感じる 答えは 答えの 顔をしていない 顔ばっかり探しても 見つからない 肉の目をつぶり 心の目をひらく 問いかけても 求めないこと 感じるままに あるがままに 心のずっと 奥の方から 汽笛を…

愛ある道

卒業式の日 最後に 玄関を出た僕らに 先生は言った 「自分一人で 大きくなったと 思うんじゃないよ!」 沢山の 愛があった そこに この人生に その尊さ その深さ そのかけがえの無さ 「人は 一人じゃ生きられない」 と、 母がよく言う 「友達出来たか」 と、…

中道の空

私が私で あるために 必要なこと 記憶の奴隷に ならぬこと 権力の麻薬に 落ちぬこと 流れても 無常を 掴まぬこと 揺れても 戻ること 離れても 見失わぬこと 太陽は万象を生かしている 月は夜道を照らしている 私の中に 堂々と昇る 太陽がある 私の中に 黙々…

成長

一粒の種 地に落ち 根を張り 芽を出す 一粒の意思 地に落ち 根を張り 芽を出す 雨風寒さが 襲っても 光を求める 君がいた 葉をつけ 枝を伸ばし 曲がっても けして 枯れない 君がいた 君を啄ばむ鳥に 無防備に 怯えた日々もあった けれども 君は諦めなかった …

私へ帰る

銀の光に 撃たれながら 暗闇を駆け抜ける 夜をも支配した テクノロジー デジタルな 四角い光源 しかし アスファルトには タバコの吸殻 全くの 虚妄の上に 成り立っている 現代文明 リアルな風景なのに 総てがバーチャル そう 仮想現実 ここは都会ではないけ…

母のような男

高校時代まで 自分用の部屋が 二つあった といっても 完全に自分の 独立空間ではないが 一階は学習用 二階は寝室用 一階の部屋は 妹のエレクトーンが 置いてあり 使わなくなってからは 自分用の遊び道具に なっていた 二階の部屋は 寝室なのだが 母の仕事場…

遥かなる岬

線路の外 広がる草原 長閑な地平 黒い瞳の 牛たち 止まぬ波 深き海を 見晴らす 岬 あらゆる 存在は 繋がっている 天も地も命も 無限の根源に 響動している 岬は ただ 存在を 見つめている

夜空

夜のステーション 待つ人は誰もいない メビウスの線路 果てしない暗黒へ どこまでも続く 夜空には 悲しみの 狩人達 与えたぬくもりは すべて星となるというのに 星を待つだけの 私 無数の自我達が 暗黒の谷底へ 落ちても 堕ちても 墜ちても 眼差しは 閉じる…

帰還

根源へ 帰還 私へ 帰還

道の上に 道あり 道の下に 道あり しかし 目に見える道は 一つ 怯えずに 戦うこと 逃げ出さず 踏み出すこと 転んでもいい ただ 諦めないこと 人生を裏切らない限り 人生は自分を裏切りはしない 世界を見捨てぬ限り 世界は自分を見捨てはしない 道果てなくも …