銀の光に
撃たれながら
暗闇を駆け抜ける
夜をも支配した
テクノロジー
デジタルな
四角い光源
しかし
アスファルトには
タバコの吸殻
全くの
虚妄の上に
成り立っている
現代文明
リアルな風景なのに
総てがバーチャル
そう
仮想現実
ここは都会ではないけれど
今ではネットで何もかも
自由に手に入る
そう
それが
情報であり
物ならば
しかし
一番
大切なものは
外部にはない
瞬間
今
ここに
私はいるか?
立ち返る
自我の彼方に
私はいるか?
みえているか?
騒音はもういらない
騒念はもういらない
より
内部へ
より
根源へ
私を
運んでおくれ
暗闇を貫く弾丸のように
暗黒を切り裂くナイフのように
鋼のように
水のように
光のように
軽く
強く
しなやかに
柳のように
そして
なにものでもない
私に
帰る日まで
生きよう