新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

選択の源泉

選択 それは目に見えない選択 それは触れられぬ選択 知の地平を越えて 感性の極限へと つづく 名も無き道 原子よりも小さな 素粒子 否、 それよりも もっと、もっと 小さなレベルで 物とエネルギーが 未分化なところで 始まる選択 不安と安心 選択をする前の…

好きになればなるほど 隠れた嫌いも 増してゆく 善だと思えば思うほど 隠れた悪も 増してゆく 二極はいつも 連動し 無常の鐘を 打ち鳴らす

音のカケラ

宇宙に散らばる 音のカケラ 静かな 潮鳴り 産声 労働者の 足音 小鳥の さえずり 水流 粉々に 砕け散った 音たちも どこかで 全て 繋がっている いつの日か 合唱の時が 来る 個性という 壮大なる 経験 だからこそ そのハーモニーは 不滅の倍音に 満ちている

すくう

両手ですくって その未熟さを その恐れを その仮面を

毎日 毎日 変化してゆく 無常の 鍵穴 明日のドアを 開けられるのは 今日手にした 鍵だけ どんなに 未熟な 一日だったとしても そこには かけがえの無い 鍵が生まれる 生きろ 泥だらけでも 汗まみれでも この鍵を 握り締めて

さらば

憎しみに 復讐はいらない悲しみに 自殺はいらないさらば 恐怖

人生集中装置

病も 貧乏も あらゆる 物質的困難は 人生に集中させる 装置 設置者は 自分 管理責任者も 自分 ユーザーも 自分

形成

細い糸ほど 絡みやすい 毛くずは 毛玉となり 星くずは 銀河となる

オリオンの光明

迷子の私を抱きしめて 彷徨い歩く 輪廻のキャラバン 北へ 南へ 東へ 西へ 遠く銀河を 見つめる貴方 二度と帰れぬ 星の岬で 呟く約束 戦争は過酷を極め 憎しみは増幅し ただただ 地獄が拡張を 続けていた 転生を 繰り返しても 繰り返しても尚 魂達は 分離的集…

いつか分かる

忘却への意識と 覚醒への意識が せめぎあう 海岸 人は誰も 旅人だから 砂上の足跡を 遠く振り返っては 未だ見ぬ地平を 歩き続けてゆく いつか 思い出す時が来る 何処から来たのか 私が何者か 何処に行着つくのか

愛の起源

一つの存在が 二つに別れた時から 愛は発動したのかも しれない 陰が深まれば 陽もまたバランスを保つため 深まる 最極から最極へと 絶対値の量が 無限に拡張して バランスを保とうとする 無明の忘却に 一方が迷い争う時 一方は愛を発動してゆく これほどま…

宇宙の一角で 私は 私達になり さらに 無数の固有意識として 散らばって行った 振り返っても 振り返っても 母も 父も 神も 分からないままで 迷子の子供達 兄弟なのに 闘争や戦争は 今も尚 この星で 続けられている 宇宙は 無数の涙で 溢れて しかし いつの…

メビウスの輪

体には 内臓がたっぷり 入っているのだけれど ちっとも そんな気がしない 気分がいい時は まるで 空気が通り抜けるように 透明になる事がある 人体は宇宙 内臓は銀河 組織も器官も 相互に影響し合い 存在している 内界も 外界も メビウスの輪 自分も 他人も …

じゃんけん

チョキに勝てないグーは無し パーに勝てないチョキは無し グーに勝てないパーは無し でも 気弱になればグーなのに チョキに勝てなくなりそう チョキなのに パーに勝てなくなりそう パーなのに グーに勝てなくなりそう たとえ勝ったとしても 気弱さで負けてし…

あるがまま

あるがままの自分を あるがままに愛する あるがままに時は流れ あるがままに風は吹く あるがままに努力して あるがままに一服する 求めず 奪わず 繕わず あるがままの反応を あるがままに観察し あるがままに覚醒し あるがままに熟睡す 今を あるがままに愛…

苦しみ

所有感覚は 分離意識から 生まれた 喪失感覚も 分離意識から 生まれた 不安も 恐怖も 傲慢も 卑屈も 屈辱も 分離意識から 生まれた 苦しみ

心のままに

自分は自分の 奴隷ではない 自分は自分を 奴隷にしない 支配も奴隷も 必要ない 自分は自分を 愛し 育み 活かし 生きる そこに広がるは ただ 必然の地平 そこに芽吹くは ただ 因果律の花 束縛をせず、されず ままならぬ世を 心のままに

支点

右が下がれば 左が上がり 左が下がれば 右が上がる 力点に 意思が働けば 支点を介して 作用点が 現象化する 現象の背後には 必ず意思が働いている 天候すらも 多彩な意思の 相互作用 因縁果の 繰り返し 同質結集 対存在 反復 法則の中で 天使になり 悪魔にな…

不安 を解消するために 他人に依存し続けても 組織に隷属し続けても その影法師は その人を 追いかけ続ける 依存は人を 癒しはしない 闘いのための闘いは 無限に分離意識を 増幅する そんな闘争は人を 真に逞しくはしない 過度の依存も 過度の自立も 不安と…

共振

共振すれば 大きく揺れる 喜 怒 哀 楽 いつか 出会いの波に触れて それは変化し 気がつけば 静かな湖面に 映っていた 月

独楽

錘を 外側につけると バランスを崩して いつか倒れる 錘を 中心につけると バランスがとれて 回り続ける 感情は反応に過ぎない 反応に意識が共振しすぎると バランスを崩す 反応は 何処で起きているのか 中心は 何処にあるのか 独楽を回しているのは 他なら…

法則

現象の背後には 法則があり その法則の背後には 更なる法則がある 森羅万象は 変わらぬ法則があるからこそ 千変万化し その姿を留める事はない 変幻自在の奥に 恒久普遍の 何かがある 法則は 発見することは出来ても 生み出すことは出来ない 自我も 法則の内…

情けは人の為ならず 巡り巡りて 我が身に 沁みる 目の前の景色は いつかみた日の 遠き投影 過ぎ行く人 過ぎ行く怒り 過ぎ行く生 残らず 投影 余さず 残影 今、ここで 祈れることの 感謝 感謝は人の為ならず 巡り巡りて 我が身を 照らす 我が道を 照らす

橋の上から 見下ろせば 地球 この橋の向こうに 何があるのか 何処から来て 何処へ行くのか 気づいたら もう 歩いていた 気づいたら もう 話していた 気づいたら もう 自我があった 地球は 黙ったまま 静かに 回っていた 何十億の人々 動物達 植物達 ありとあ…

波も雑念も 無常 無常の底に 碇を降ろして 船を 止める

自我モニター

他人の感情は 想定外の事が多い 自分の感情は 想定内の事が多い 他人の頭の蝿を追うよりも 自分の頭の蝿を追い払う それでも駄目なら 放っておく コントロール出来ないものを コントロールしようともがくより コントロール出来るものを コントロールしたほう…

秋空

階段が溶けてゆく 確かな地面など 何処にもない やがて 高低差のない 世界が広がる 快晴の空 真っ直ぐな秋が 聳えている

白心

比較 選択 決意 覚悟 波に飲まれるか 波を飲むか 波に動じぬか 現象の波 その 海底に 眠るは 静かなる 白い心

多次元野球

その投球を 打ったなら 全力で 駆け抜けろ このホームベースからは 一塁しか見えない しかし 一塁に立つことが 出来たなら 次の塁が見えてくる その次も その次も その次も… 何塁この先続くのか 観客は知っているかもしれない 観客は見えているかもしれない …

感情放出

歳をとると 涙もろくなったり 怒りっぽくなったり 感情失禁しやすくなる 脳科学的に言えば 感情をコントロールする 前頭連合野の機能が低下 しているためらしい しかし もしかしたら そうやって 感情を放出し尽くすことに 何らかの意味が隠されているのかも …