新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

余白

趣味でもなく 仕事でもなく 実益でもないなんでもないただの余白ただの余白ただの余白意味と意味の隙間に無意味と無意味の隙間にぽっかりと 空いた 余白

思考粘土

何を足しても 結局は1つになる 粘土複雑な思考も 多用な思考も 思考の枠を出ない思考

物語製造装置

幸せでも 不幸せでもネガティブでも ポジティブでも神も仏も 科学も 宗教も 社会も人は 知らず知らずに 自分だけの物語を 物語とは知らずに 日々作り出している言語化されない 文章化されない 音声化されない 映像化されないそれでも人は 物語を 作り出して…

道なき道

道なき道挑み続け 追いかけ続け 失い続け 逆らい続け道なき道を迷い続け 悩み続け 求め続けある日 光さすように 道は開かれ長く長く伸びた 自分の影に 手を振る影もまた 自分に 手を振る

止まる

「だるまさんが転んだ」 鬼が言う言い終われば しっかりと止まるもしも 動けば 鬼に捕まるしっかりと止まるもしも 動けば 自我に捕まる

カンナ

待つと疲れる 忘れると疲れない期待すると囚われる 絶望すると見失うカンナをかけて 平らに 平らに

世界は世界的自分は自分的他人は他人的明日は明日的昨日は昨日的に思えるだけ

逆さ

出ない知恵は 逆さにして 待つ

今も

あの日あの時に 戻れなくても今も 私は 私だよ

最終点

駅近くの 路地を散歩していた不意に看板が立っていた本線最終点その向こう側にも 暮らしがあった

変わる元 心恐れの元 心苦しみの元 心台風の中は いつも 空

壊れても

壊れないものを 探しながら 壊れなさそうで 壊れていく何か壊れゆくものを 抱えながら 壊れそうで 壊れない何か壊れても 壊れても 壊れかけても探し始め続け 学び始め続け 作り始め続ける 何か

つけたがり

名前の無い 優しさに名前の無い 嬉しさに名前の無い 苦しみに名前の無い 哀しみに名前の無い 思考は名前をつけたがる

修正

修正するため 過去へ戻り 修正するため 過去へ戻り どんどん どんどん 過去へ戻り何も無くなるまで 過去へ戻ろうとして何もしていない 過去から始めようとして新たなる失敗が生まれ 新たなる苦悩が生まれ 新たなる現在が生まれ 続けていく進化も 退化も 見せ…

足を使うと 道が生まれ手を使うと 技が生まれ頭を使うと 知恵が生まれ生まれた何かを さらに使って次の道が生まれ 次の技が生まれ 次の知恵が生まれ始めの道は 必要を終え始めの技は 必要を終え始めの知恵は 必要を終え道も 技も 知恵も 生まれては 消えて無…

モノ

モノが欲しいのか それとも モノを手に入れる道具が欲しいのか それとも モノを手に入れる道具を作るスキルが欲しいのか それとも

増える

納豆を2パック 小鉢に移して 葱とたれを入れ ひたすらかきまざす すると5人分の分量に増えるザラメも ひたすら棒を入れてかき回すと 大きな綿あめになるカップ焼きそばも お湯を入れて10分待つと 倍に増える米も 麦も 工夫と時間で増える膨らむと 増えた気に…

空白

塗りつぶされた 塗り絵の中にも 空白豊かさの中にも 空白貧しさの中にも 空白思考の中にも 空白欲望と恐怖の中にも 空白希望と絶望の中にも 空白虚無と物語の中にも 空白空白の中にも クウハク

コピー

コピーされた 星にいる コピーされた 私コピーされた 私は コピーされたことに 気づかずにコピーされた空間で コピーされた時間で コピーされた感情で コピーされた思考で コピーされた言語で コピーされた感覚で 今この瞬間も 何かをコピーし続けている今日…

カモメ

向かい風に 滑空するカモメふわりふわりと 徐々に高度を落とし 着地したあとは 水たまりで 飲んでいる無駄に羽を動かさない極限までシンプルに 風に乗る風を支配するのではなく 風に身を任せている

空き缶

雪解け 歯科の帰り道風に吹かれて コロコロと 道路を転がる 空き缶しかし通りかかった車に ぐしゃりとつぶされ 動かなくなった 空き缶円筒形から 板状になった 空き缶

クロスワード

テレビ番組に出ていた 主婦に触発され クロスワードを 作り始めるカテゴリーを決め まつわる単語を集め 索引化し 縦横に連結していく単語と単語が干渉し 意味をなさない 言葉が生まれ 消したり ずらしたり 間引いたり膨大な言葉 正方形の升目に 鑑賞なくはめ…

見渡す限りの

どこまでも 見渡す限りの 現実どこまでも 見渡す限りの 物語どこまでも 見渡す限りの 臨場感どこまでも どこまでも どこまでも見渡す限りの 色見渡す限りの 空

地球のように

巨大なのに その巨大さを知らず極小なのに その極小さを知らず曲面なのに その曲面を知らず回転しているのに その回転を知らずいつものような 顔をしていつものような 背中してまるで 地球のように

3つの波

バラバラの方向に動く 3つの波やがて時がたち それぞれが 集まり始める3つの波は 1つの点へそしてその波たちは 新しい波へと

うしろのキーホルダー

表にしてぶら下げても いつの間にか 後ろを向いてしまう 函館の夜景が印刷された キーホルダー知らないうちに 振動で回転しているのかもしれない そして 気づいた時が たまたま 裏側だったのかもしれない

流れていく

流れていく 時間以外の全て流れていく 記憶以外の全て流れていく 川以外の全て流れていく 流れてみえる以外の全て

歯髄炎

昼に飲んだ味噌汁が あまりにしみるので 歯科医で診てもらうと 歯髄炎と言われる冬の間 喉の渇きを防ぐため 飴を舐めたり 甘いものを飲んでいた せいかもしれない口腔ケア しっかりせねば

余黒2

余りもせず 足りもせずただぽかーんと開いた口のように 広がる 闇恐る恐る 底を覗く底が見えないくらいの 深い 闇平面の 闇踏んでも 落ちぬ 闇水たまり にも満たない漆黒の 矛盾

余黒

余白 余黒デザイン的要素が入らない 空っぽ ベタ スペースそれがあるからこその メリハリ バランス感立ち現れる Feeling