新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

未来への手綱

孤独な戦い 乾いた心 飢えた瞳 饐えた唇 孤独な夜空 一人立つ雪原 誰も知らぬ空 まだ見ぬ未来 誰もいない それでも 行く 誰も頼れない それでも 振り向かない 行け 地を 行け 今を 行け 私を 握り締めたのは マニュアルではなく 未来への 手綱

川は流れてゆく 分かれても うねっても 渦巻いても 川下へ 流れてゆく 高きから 低きへ 源から 大海へ 力と 方向性を 持った 水の エネルギー 流れてゆく 鮎を養い 稲を養う 霊気を整え 精霊を宿し この世を 清めてゆく 川よ 流れてゆく 川よ 宇宙にも 流れ…

後悔

K君が家に遊びに来た 私は戸を閉めて 彼が入らないようにした 次の日も彼は遊びに来た 私は戸を閉めて 彼が入らないようにした 彼の母は 早くに 死んでしまった ある遠足の時 彼が一人で道草をしていた時 保母さんが 言う事聞かない彼を どうしますか〜 とみ…

やさしい惑星

やさしい 雲の上に やさしい 空が やさしい 空の上に やさしい 星が やさしい 星の上に やさしい 母さんが 「怖い怖い」 大丈夫 「やだやだ」 大丈夫 光の人は あなたです 光の人は 私です やさしい瞳の 悲しい眼差し 悲しい瞳の やさしい眼差し ほのかに 光…

海へ

重なる瞼の 地平の闇に 消えない 静かな 海がある いつか 離れたその日から 忘れてしまっていたけれど 海はそこで 待っている 無常の旅に 疲れても 月に揺られて 寄せては 返す 波動の祈り いつまでも 戦っても 殺しても 奪っても 決して 失われぬ 海がある …

汽車は走る

汽車の窓から 雪原を眺めて ただただ 移動する 存在となっていたんだ 汽車の窓から 宇宙を眺めて ただただ 移動する 目玉となっていたんだ 目玉は ただただ 存在を見つめて 無限に 拡散していきながら 地球という 駅で 反転し 一点に戻ってきたんだ 星座は …

今、ここ、在れ

裁く前に 見よ 目に見えない 因果律が 全てを ニュートラルに 導いている 噂を怖がらなくていい 己のみを見ていればいい 揺れ動く心 恐怖心も 不安も 今、ここに 意識の焦点が 定まっていない シグナルに過ぎない 現象は無常の 教え 一日一日が かけがえのな…

雪降る銀河

雪が降る この頭に この胸に この瞳に 雪が降る この街に この星に この銀河に 雪が降る 昨日の川に 今日の川に 明日の川に 降り続く雪よ 降り続く君よ 苦い土さえ 白く覆い 未熟でも 愚かでも 見つめることを 止めぬ 眼差しが 層をなして 降り積もる 永遠を…

永遠からのメッセージ

一つ山を越えて 一つ海を越えて 一つ空を越えて 一つ星を越えて 一つ銀河を越えて 一つ静寂を越えて あらゆる一つを 越えたとき あらゆる一つは 私だったと 気づくの だろう 昨日も消え 明日も消え 全ての時が 消えてゆく 動くものは何もなく 止まるものも何…

闇の中で

太陽が 沈んだあとに こころに 静けさが もどる 静けさを 友として 闇を見つめて 背筋が曲がっている 呼吸が止まっている 真っ直ぐに 吸うて 吐いて 吸うて 吐いて

光陰

健やかに 水流れ 晴れやかに 空広がるる 川の神 遊び 冬の神 踊る 人 働き 街 栄え 人 離れ 街 寂びゆく 憂いて 心閉じ 枯れて 死しても 精一杯 今を生き 懸命に ここを行く まだまだ遠く されど光陰 矢の ごとし

さようなら

さようなら さようなら さようなら 無限の さようなら さようならに 裁かれ続け さようならに 撃たれ続け さようならに さようならが 出来ぬまま 執着し続ける 無常の 自我たちよ

目 じっと 感情を 見つめる 現実を 見つめる 呼吸と 自分 じっと そこを 見つめる 今 ここ

余計なお世話?

夜勤の朝 ある認知症の おばあちゃんが 寝ていて 布団がはだけていたので そーっと、かけなおすと ガバット起き上がり それ以降 ぱっちりと 目を覚ましてしまった 落ち着かず独歩頻繁 & 先輩に優しく注意される 職員も 2人だけで 対応できず 車椅子に乗って…

願い

楽しむことへの 動機は 寂しさの裏返し 願いの 根源には 対極の 動機がある

やじろべえ

気がつけば 猫背になっている 顎に手をつけて 前のめり 将棋をするときも このポーズ ぴーんと 背を伸ばして 中心に もどる 猫から やじろべえへ

銀河漂流

振り向けば 銀河 夜を過ぎてゆく 君のため息 流れ星のように 人生は過ぎて 太陽の季節も 山の背に 落ちてゆく 故郷離れて 17年になろうか 未だ ホームシックに かかったこともなく 母の手料理を 食べたいとも 思わず それだけ 家族は いつも応援してくれてい…

コチコチコチ

静かに 更ける 白い夜 流木の時計が コチコチと 動いている 時計は 物理法則で 動いている 私も 物理法則で 動いている しかし 法則があるから 動いているのか 動かしているのは 法則なのか 意思なのか 意思と思えし 想念も 法則によって 動いているのか 意…

空への独り言

人は どこへ行くの 人は どこへ帰るの 人は 悲しいものなの 人は 嬉しいものなの 宇宙は何も答えてくれないけれど 全てを受け入れてくれている そんな気がする 太陽はただ 輝き 熱を 放つだけなの どうして 大切なものは 目に見えないの 希望はどこにあるの …

想念観察日和

自分には はっきり ものを 言えない ことが多い 常に 遠回り 間接的な表現ばかりで 何を言っているのか さっぱり 理解されない 常に 迷いと 憂いに 満ち溢れている 人を傷つけることを 極端に恐れている それが 自分の弱さ たぶん 幼少時に 人を虐めた 後悔…

心の手

ふりむくな ふりむくな あるけば あたたまる 静かに 祈ろう やさしい手となれ やさしい明日を 創るために 全てに 繋がっている 自我の向こうの 遥かな 無我よ やさしく やさしく 悲しみさえも 包み込む 大きな 小さな やさしい 手となれ

年頭の抱負

美しい朝 美しい昼 美しい夜 美しい想い 美しい心 美しい魂 美しい日常 美しい生活 美しい人生 美しい笑い 美しい悲しみ 美しい喜び 美しい経験 美しい感動 今年は 美しい時を 生きる 美を求めて 尚、一層の 精進を