新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

邂逅

バラバラに砕け散った カケラ達 刺されば 痛みすら覚える その角こそは かつて 一つだった頃の 名残 カケラ達は 近しい者達から 結びつき始め 互いの凹凸を埋め 陰陽を調和し グループを形成し 繋がり始めてゆく 痛み 遠き日の 記憶 一なるものへの 回帰 源…

宇宙の灯台

暗闇の海原 遥か向こうで 明滅する 灯り 岬に 起立する 灯台 多次元の宇宙で 遭難する魂たちを 見守る 存在 ここに 陸があるよ ここに 温もりがあるよ ここに 平和があるよ 航海に疲れた 旅人を招く 光 「今、ここ」 という意識フィールドから離れて 迷いの…

コップの足跡

○○○

空のゆらぎ

そこに 敵はいない そこに 悪はいない そこに 闇はいない そこに 見えしもの そこに 聞こえしもの 一切皆空 実体無き虚空 あたかも 白壁に 幻影を浮かべ その幻影に 怯える 自我のみ 在り 空のゆらぎに 反応する 自我在り しかし その自我もまた 空 恐怖の正…

死に際

この前、職場で どんな死に際がいい? という話になって 野垂れ死がいいと 答えた 皆、だれかに看取られたい と話していたが 看取られようが 看取られまいが 死を方代わりは出来ない 虫や花達は 誰に弔いされる事もなく 活き切って ただ去るのみ なんという …

貧乏ゆすり

幼少の頃から 食事中に貧乏ゆすりを していた自分 胡坐をしていても 右ひざが上下に揺れていた なので 同居していた頃 父と母、妹に よく注意されていた 意識すると止まるのだが 無意識になると動き出す なかなか 面白い現象だった あえて 貧乏ゆすりに気づ…

ゲシュタルト崩壊

緩やかな カーブに沿って 流れる 雫 蒸発するまで 空間を滑り 続けてゆく 私 白い朝 白い空 白い道 崩壊する 時間 崩壊する 空間 粉々に バラバラに 砕け散る 価値観 概念 言葉 何もかもが 蒸発して 目覚めて ゆ く

秋鮭

甘塩とは 書かれていたが とんでもなく しょっぱかった しかし 秋鮭が しょっぱいんじゃない 秋鮭が しょっぱいと 感じる 自分がいるだけ

呪縛

概念を形成すると それに頼りすぎて ありのままに シンプルに 対象を 見る事が出来なくなる 子供は 概念が少ないので ありのままに 見て 印象のままに 表現出来る 概念と 価値観 それが 縛りの原因 曇りの正体

湯飲み茶碗

湯のみ茶碗の中に在る 無 無が在る 無が在るから 茶をそこに 溜めることが出来る 有することによって 満たされなかったものが 無にすることによって 満たされる しかし 無だけでは 茶は溜まらない 急須から注がれた茶は 地面にこぼれ落ちるのみ 有在ってこそ…

餓鬼

もっとくれ もっとくれ もっとくれ 同語反復する 自我の欲望 心の中に 餓鬼がいる 暗闇の底 ただじっと 飢え乾いた 目玉が 外界を見つめている そらやるぞ そらやるぞ そらやるぞ まやかしの 餌 薬 毒 自我の中に 未だ沈殿する 価値観への執着 概念への固執 …

四次元ポケット

私は何を選ぶのか 四次元ポケットの無い ドラえもんか ドラえもんの居ない 四次元ポケットか 覚醒せぬ私か 私の居ない覚醒か 誰も皆 四次元ポケットどころか あらゆる次元に繋がる ポケットを持っているらしい しかし そのポケットは 目には見えない そろそ…

今へ

今 だけが エネルギーを 供給してくれる 窓 今 以外に 意識を接続すると エネルギーは そこへ流れてゆく 源と 接続する 概念を捨てて 価値を捨てて 今へ

案ずるより

案ずるより 観ずるが 安し 思考するより 観察する事が 有効

今を

過去の私も 未来の私も その時を その場所で 生きている 今も尚 時に縛られず 場所に縛られず 今、ここで 出来る事が 無限に在る 生きている 同時進行形で 巨大な今を 人類の巣立ち 私の巣立ち ミクロな今 マクロな今 果てしなき 今を 生きてゆく

その先に

目に見えない ものの方が 目に見える ものよりも 遥かに多い 今日は今日の道 明日は明日の道

碧い雫

宇宙に落ちた 一滴の雫 生命の誕生 生命の絶滅 文明の誕生 文明の崩壊 大陸の浮上 大陸の沈没 雫の膜に 思い出を 浮かべて 昨日の 私に さようなら さようなら 地球 さようなら 私 さようなら 形

無心から

力を制するのは 力ではなく 無心 焦点は 手段ではなくて 想念そのものへ 向けて 敵を作るのではなく 敵と一体となる 自我を消して 一つの場と化す エネルギーに 方向性を 与える主体と なればいい 無心からの選択へ 無心からの決断へ

画素

一つ一つの光は RGBのどれかに 過ぎない 拡大すれば それがどの部分なのか わからない人生は一つの画素離れて見たら 思いもよらない 映像がたち現れてくる

もう一人の自分

もう一人の 自分がいる 呼吸している自分 鼓動している自分 それは どんな時も どんな所でも どんな心にいても いつでも 戻れる自分なんだ

進路

日々の 私の 意識の焦点 そこに 絵 詩 曲 仏教 ブログ 本 がある 必ずしもそれらは 実行は伴わないけれど 捨てがたい 魅力を持つもの 自我が 成仏するまで 欲望は 喋り続けている 108つの煩悩と 108つの活火山 流離おう 静かな風に乗り 果てしなき 今を 誰の…

OFF

焦点がぼけて 意識が外れる テレビを消して 呟きを消して 流れの中から 体を外す 自我のスイッチを 切って 感情を そのまま 眺めて

キャッチボール

誰かが投げたボールを 僕は受け止めて そのボールを 違う誰かに投げる 意思と目的を 持って 伝えること まだまだ 未熟 まだまだ 手抜き そのボール しっかりと聴いて しっかりと受け止めて しっかりと伝えて 私よ

本を開けば 世界が 広がる 世界を知る 好奇心 選択肢が 広がる 夢が 広がる 本の中には 本ではなくて 未だ見ぬ 世界が 広がっている

足跡

砂浜の足跡 アスファルトの足跡 田舎の足跡 都会の足跡 雪上の足跡 グラウンドの足跡 月面の足跡 足跡の上の足跡 足跡の下の足跡 生まれたばかりの足跡 続いている足跡 途切れた足跡 風に飛ばされた 足跡 水に溶けた 足跡 私の足跡 あなたの足跡 私達の足跡 …

あのころ

ゆるやかな カーブ その家並みは とても長閑で 散歩して 気持ちよかった 図書室のある施設 生協 古着屋 河川敷 そんな景色とは 裏腹に 毎日の仕事は 戦々恐々で いつも ノルマに怯えていた

愚痴と正語

舗装道路に 自ら砂利を 撒き散らして 結局は 帰り道に その砂利の振動で 自他を不快に感じさせる それが 愚痴のカルマ アイスバーンの 凍った道に 自ら砂利を 撒き散らして 結局は 帰り道に その砂利が滑り止めとなって 自他のスリップを防止している それが…

私が起動する時

私の見えているもの 情報の全てではない 私の触れているもの 形の全てではない 私の聞こえているもの 音の全てではない 全ては 全てではない しかし 部分は 部分でもない 私と感じているもの 私ではない 私を去ったとき 私が立ち上がる 私を終了した時に 元…

ALL ONE

重ねあうと 柔らかな 鉛筆の芯になり 握り合うと 固い ダイヤモンドとなる 黒くなり 透明になり どちらも 炭素に変わり無し 私も 虫も 鳥も 雲も 地球も ALL ONE