新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

湯飲み茶碗

aozoraremon2008-02-20

 
湯のみ茶碗の中に在る

 
無が在る
 
無が在るから
茶をそこに
溜めることが出来る
 
有することによって
満たされなかったものが
無にすることによって
満たされる
 
しかし
無だけでは
茶は溜まらない
 
急須から注がれた茶は
地面にこぼれ落ちるのみ
 
有在ってこその

 
無在ってこその

 
表裏一体の
何か
 
しかし
そんな有も無も
 
存在のフィールドが
なければ認識し得ない
 
そのフィールドは
無限に存在して
遍在しているのかもしれない
 
それを

と呼ぶのだろうか