新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

枠々

倚りかかる ものと一緒に 倒れる追いかける ものと一緒に 追いかけられる掴んだ ものと一緒に 掴まれる雨後の水たまり

根拠 の種から生じる芽価値観 信仰 正義感吹けば飛ぶよな 優越感雨あめふれふれ 楽しいな雨あめふれふれ もっとふれ雨あめふれふれ 虹の空

タフサンタ

24時間年中無休の サンタクロース ってのはどこのどいつだぁ〜い?君だよ

自由自身

虚空から 虚空へ巡る旅生じ 消え一切の痕跡も残さず虚空から 虚空へ巡る刺繍紡ぎ 紡がれ一切の端切も残さず究極の自由君よ君であることを恥じるな

どんぶらこ

どんぶらこ どんぶらこ川上から 川下へどんぶらこ どんぶらこ思考や感情 どんぶらこ流れも止まず どんぶらこ美味しそうな桃が どんぶらこ憎たらしいゴミが どんぶらこどんぶらこ どんぶらこいちいち拾っていたら 腰が痛くなる誰が流すのか どんぶらこ誰が拾…

後ろの正面

後ろには何もない絶妙に消え 絶妙に生じ気づかぬうちに 入れ替わる過去も未来もなく 一切が同時で 一切が無接点それを 接続し続けているだけの ゲーム無限にバラバラな 世界を無限にシンクロな 世界を

受像機

善も 悪も 価値観から 生まれ 価値観とともに 消えてゆく好きも 嫌いも美も 醜もスイッチを切れば そこにはもう 何も映らないLEDの明滅 価値観の明滅そこに意味を見出している そこに物語を見出しているTVの前の私という現象もまた一つの肌色の受像機です…

パンク

全く進展しない 数週間の懸案事項連休明け 一言も催促せずに待っていたら 一手間も掛けずに 一気に解決されていたまるで 雨雲が急に晴れるように委員会の仲間たち 協力ありがとう誰も手をつけなかった ゴミの山を捨てた ご褒美だったのかそれはそれ これはこ…

本気

鳥は本気で 空を飛び犬は本気で 地を駆けて花は本気で 花咲かせ魚は本気で 水泳ぐ自然界の 本気たち本気に答えるのは 本気本気で楽しむ本気すら忘れる程の 本気で

廃屋

廃屋を見ると ホッとするのは 何故だろう子供の頃から 廃屋のまま それでもなお そこに在る屋根の穴から 中を覗けば 蕗が生えている 室内例えば 全てが人工物で詰まって 全てが機能していてそんな建物ばかりだと どこか息苦しいのは 何故だろうぽっかり 空い…

一音

一音だけでも ずっと聞いいていたい 音があるそこに メロディーがなくても そこに リズムがなくてもずっと聞いていたい 静けさがあるナンバーワンじゃなくても オンリーワンじゃなくてもずっと聞いていたい 私がいる

他人

右手に気づかない右手左手に気づかない左手舌に気づかない舌私に気づかない私とってもとっても仲良かった友と 遠い遠い昔に別れて分かれて 分かれて 分かれて今では敵対して 大っ嫌いになっている悲しいね 悲しいね 悲しいね知らないって 悲しいね感じられな…

大安心

何かを根拠とした 安心感 のうしろの 不安感裏と表表と裏舞い落ちる 木の葉を食べる 虫を食べる 微生物そして 土へ循環し 千変万化し 永劫回帰ししかし 微動だにせぬ 根拠や目的を超えた 何か

きみよ

いつか 母のような男になりたいときみは 言っていたねでも 心の嵐の中 傘もささずに 自分に雨を打ち付けて 自分を生ゴミ扱いして 見えないドアを閉じていたね悲しかったよね 辛かったよね 悔しかったよねそれでも死ななかったんだから 強かったよね母がいた …

隠れんぼ

もういいかいまあだだよもういいかいまあだだよもういいかいもういいよ振り向けば 誰も見えず 探せども 見当たらず探すほどに その場から離れ そのうち 誰かがタッチする見つけようとする楽しさ隠れようとする楽しさ見つけ出す楽しさ見つけ出される楽しさ自…

モンシロチョウ

見下ろす 橋の下ひらひらと 舞いながらも ひたすら真っ直ぐに 東へと飛んでゆく モンシロチョウコスモスの群れの中へ 消えたあと ふいに目の前に現れ 坂へと舞い降りていった寿命の長さなんか どうでもいい自由であるか

子供

子供の頃遊んだ 空き地も 神社の境内も なんだか 狭く小さく感じている 自分に気づくたかだか40年お盆で親戚が集まり 従兄弟の嫁さんと1歳の子供に会う「お父ちゃん」と繰り返す言葉で 皆がクスクス笑う 一瞬で和みの場と化す そのお父ちゃんは出張でこの場…

時の流れ

昔歩いていた 線路跡の道は 草むらに消え昔集まっていた 会長さん宅も 草むらに消え昔遊びに行った 友達の家も 蕗の群生に消え一方で 立ち並ぶ マンション高台の神社 見晴らす海原変わるもの 変わらぬもの私も

幻想設定 (2014.07.14)

記憶を根拠にした 「未来」という名の 幻想幻想を根拠にした 「過去」という名の 記憶「平等」というセリフの後ろの 価値観過去の後悔も 未来の恐れも宿命も 運命もただの設定

盆 (2014.07.13)

お盆にて帰省漁港周辺のスナップ撮影 その帰り道 思いがけず迷いこんだ 神社子供の頃の印象とは違い 何だか狭く小さく感じた仏壇の前の供物 盆提灯 墓参り親類達との会食 懐かしい面々 新しい面々 今は亡き面々 盛り上がる会話100円ショップの帰り道 またま…

網を抜ける 風水網に絡む 魚貝

駅の夢

駅で荷物を忘れてしまった 夢を見る駅を乗り継いでいる間 どこで無くしたのか 皆目思いつかない無くしたというよりは 一時的に置いてきた感覚夜遅く、多分もう最終列車駅員さんが 「後2分待ちになったのでどうぞ」 とすすめるも 荷物が気になってあたあふた…

幻終

光と影の最終劇場果無き果時無き時幻の終わり

蠅よ

蠅追えば逃げ 背けば寄る蠅よそんなに我が嫌いか蠅よそんなに我が好きか蠅よ知らずと生じ 知らずと消え蠅よ我が執着を 我が拘りを伝えしか

かさぶた

その思いこそ 待っていたその願いこそ 待っていたその気づきこそ 待っていたかさぶたのように いつかは 剥がれ落ち逝く 葛藤無理に剥がさず 無理に背伸びせず 無理に争わず自然のままで 気づかぬうちに 剥がれ落ちるのを 待つのみ 松の実心のかさぶたいつか …

探検

先月 首にカメラをぶら下げて 近所の橋の下を 探検した40過ぎての 探検滝のように 勢いよく落ちてくる 生活排水名前の知らない 人の背丈程もある植物 葉の大きさは 人の顔程もある打ち寄せられた 流木の残骸水たまりの あめんぼう頭上の橋を渡る 車せわしな…

ころころ

転がして 転がして 転がして段々丸くなる丸くしようとしなくても 丸くなるころころ ころころ ころころ巣へと帰る フンコロガシ私を 転がす笑いながら遊びながら許しながら

プリズム

光の中に いろんな色がある私の中に いろんな色があるプリズムで 分離した色たちは それぞれ別のものに見えるプリズムで 分離した人たちは それぞれの正義を主張して 時には争い傷つけあうただ一つの色が欠けても ただ一つの命が欠けても 絵足りえず 人生足…

連結器

鉄のレールを 駆けてゆく 列車揺れる 連結器揺れながらも 繋がって幻のレールを 駆けてゆく 列車

会長のシワさん

シワのおじさんは 町内会や子ども会の会長さんだった芋掘りや植樹、バス旅行、ゴミ拾い わらじ草履作り、潮干狩り子供達と企画を立てて 僕らにいろいろな経験をさせてくれた 忘れてはならない人小学生高学年になると 僕らも企画立案に参加することとなり 近…