新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

きみよ

いつか
母のような男になりたいと

きみは
言っていたね

でも
心の嵐の中
傘もささずに
自分に雨を打ち付けて
自分を生ゴミ扱いして
見えないドアを閉じていたね

悲しかったよね
辛かったよね
悔しかったよね

それでも死ななかったんだから
強かったよね

母がいた
父がいた
祖母がいた
妹がいた
そして
早くに別れた
祖父がいた

何だかんだ言いながら
きみのこと
愛し続けてくれた

過去形じゃなくて
この瞬間も
きみのこと
誰かがきっと
覚えている

きみは本当は
何をしたいの

きみ自身に
嘘はないかい

嘘ついたっていいよ
見栄はったっていいよ

でも
自分のこと
嫌いにならないで

自分を誰よりも
好きでいて

千の矢を
千の光に
変えるのは
きみだから

どんな定義も
きみを説明しきれはしない
きみを証明しきれはしない
きみを消滅しきれはしない

きみを愛すること
きみを許すこと
きみを輝かすこと

それだけを
忘れないで

いつまでも

いつまでも