新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

早朝公園

朝4時30分坂を下り 坂を上り公園まで どんどん 歩くウォーキングしている 人たち一体 今日、最初の人は 何時に来ているのだろうかなには ともあれ どんどん歩く歩きながら 話しや音楽を 聴きごちそうのように 空気を 味わう迷いも 不安も朝の光に とけてゆく

ルーチン化

ルーチン化すると 特別感が消える特別感が消えると 焦りも 不安も 傲慢も 消える残るは平常心

カモメの声

誰もいない部屋で腕まくらをして 天井を見上げる子どもの時も 同じカモメの声 が聞こえるいつのカモメか どこのカモメか分からなくてもカモメの声 が聞こえるいつの自分か どこの自分か分からなくてもカモメの声 が聞こえる

アイス

不確かで 原始的過去にも 未来にもない何一つ 連続性は無いからこそ今ここに 同期しているたとえば バーに固定されている アイスのように溶け落ちる前に 味わうのみ

解釈

ある人は 1だと言いある人は 5だと言いある人は 3だと言いある人は あると言いある人は ないと言いある人は 善と言いある人は 悪と言いある人は 偶然と言いある人は 必然と言いある人は 神の御業と言いある人は 脳と言いある人は 魂と言いある人は 自由意…

椅子

椅子の背もたれが 壊れる残されたのは 座面と 左のひじ掛け身体をそらして テレビを見ていたせい寄りかからずに 座るしかない

道具同化

メガネを かけているうちに それを忘れてしまうほど 同化している心を 動かしているうちに それを忘れてしまうほど 同化しているメガネも心も 道具思考も感情も 道具

煎番茶

煎茶にすべきか 番茶にすべきか最近のマイブームは 煎茶と番茶を ブレンドした冷茶ペットボトルに スティック状の 茶こしをつけて 冷蔵庫で冷やして 作る煎茶の様で 番茶であり番茶の様で 煎茶でありそれはそれで それなりの味

1時間

散歩をすると どの方角へ出ても 往復で約1時間60分360秒で丁度いい

早朝散歩

夜明けの公園長い影済んだ空気小川の鴨1時間ほど歩いたら ご飯の支度をする 母がいた

運動公園

新聞をめくる母昇る朝日 晴れた空まだ たんぽぽの花が しぼんでいる 朝5:00ジャージを着て 運動公園へ歩く道すがら 満開に咲く 桜犬を連れて歩く人 ジャージを着て歩く人 家族ずれで歩く人川の上に続く 飛び石緑色の首をした 鴨の群れ生まれ育った 保育所…

無限大

時間が消えると 記憶が消える記憶が消えると 自分が消える自分が消えると無限大

井戸

上手くやろうとしない 上手くやろうとしすぎると 広く浅くなるただ 同じことを 深く深く 掘り下げる水量が 無限にあっても 縦に掘らねば 出てこない

浴槽

夕方 浴槽で 湯に浮きながら 耳を澄ますニュースの音 家族の歩く音つま先と首の後ろを 支えとして 浮力のままに 身体を浮かすと 重力から自由になれる故郷に戻ってから 体重が増えた誕生日に 母から生まれてくれてありがとう と言われる

覚める

長い長い旅 そして 夢から覚める長い長い束縛 そして 夢から覚める長い長い苦しみ そして 夢から覚める長い長い楽しみ そして 夢から覚めるそして 夢から覚めるそして 夢から覚める夢から覚める覚める覚める覚める

納豆

毎朝 毎晩 湯に入る極楽極楽毎朝 毎晩 痒くなる地獄地獄それでも 懲りずに 湯へ入る家族の優しさ 家族の厳しさそれでも 懲りずに 団らん 団らん不安なことは 考えれば きりがないきりがないものを 考えても しょうがない納豆に ねぎを入れ かき混ぜる ただひ…

非編集WORLD

誰にも編集されていない 世界誰にも加工されていない 世界誰にも修正されていない 世界

境界

故郷の浜堤防と土嚢以外は 何も変わらないように 見える10年前も 20年前も 変わらないように 見える浜は 陸と海との境界境界は常に 揺らぎ続け 変わり続け何かを飲み込み 何かを打ち上げ足跡を消し続ける

貝殻

貝殻だけが 置き去りなのかそもそも 貝殻だけだったのか砂浜の足跡砂浜のロープ砂浜の海藻砂浜のキツネ砂浜の潮鳴り中身のない 貝殻歩いても 歩いても足跡は波に消し去られ走っても 走っても明日には追いつけない遠くまで続いているかのように 見えている砂…

うしろ

今と繋がらない 過去今と繋がらない 未来記憶しても 再現しても 想像しても 破壊してもいつからそれは あったのかいつまでそれは あるのだろうかうしろの世界の そのまた うしろ

久しぶりに 浜辺へ散歩海へと流れ込む 浅い川のほとりに キツネの亡骸昔よりも 高くなった防波堤散らばる貝殻 砂に埋まるロープ遠くに見える島船は見えない寄せては 返す 波潮騒小学校の螺旋滑り台も 先輩の喫茶店も 最近消えてしまったもうこの世界に その…

どんな竹でも 筍から始まるどんなトレンドも 小さな筍から始まるしかし慌ててはいけないそれはモグラかもしれない それはミズナラの群生林かもしれない一本ごとに 色が変わるなら それは 筍ではない竹ならば 節を作って 上へ上へと伸びていく上へ上へと伸び…

茶碗の飯

雨が降る みるみる黒くなる アスファルト道雨が止む みるみる青くなる 窓の空至福の断面 不安の断面どこを切るか どこを撮るかどこからでも 見えるのにここからしか 見えない1秒前に 世界は無い1秒後にも 世界は無い1秒前に 自分は無い1秒後にも 自分は無い…

時を射る

狙って打つ 複数思案しない 道中は手を出さない的を決め 弓を引き 的を射るそれ以外は ひたすら スルー時を決め 弓を引き 時を射る無限を相手に 戦えると思うな無限に変化する相手に 有限が変化し追随しきれると思うな翻弄されるだけならば 無限に吸収されて…

飛行

ハトはハトの カモメはカモメの スズメはスズメの 飛び方がある

夢と現実とお面

自分が見ている現実は 誰かの夢の真っ只中誰かが見ている現実は 自分の夢の真っ只中見ているときは 夢とは知らず 目が覚めてから 夢と知る現実が 現実の面をして 過去が 過去の面をして 未来が 未来の面をして自分が 自分の面をしていつも見慣れた 世界とい…

夢と現実とお面

自分が見ている現実は 誰かの夢の真っ只中誰かが見ている現実は 自分の夢の真っ只中見ているときは 夢とは知らず 目が覚めてから 夢と知る現実が 現実の面をして 過去が 過去の面をして 未来が 未来の面をして自分が 自分の面をしていつも見慣れた 世界とい…

大河

短期的な 目の前の動きに 囚われている囲いの中に 人が入ると書いて 囚われる自らを囲いの中に 入れている大河潮流海流大海原

運鈍根

鈍く 鈍く 鈍く運に任せるくらいで 丁度いい細かく考えすぎ 細かく動き過ぎ 細かく反応し過ぎ鈍く 鈍く 鈍く

カスタマイズ

カスタマイズされた 身体で どこまで歩けるかカスタマイズされた 自我で どこまで考えるかカスタマイズされない 自然が どこまでも広がっている