新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

画鋲は画鋲

オブラートに包んでも 画鋲は 画鋲自席発言とNHKが言っても ヤジは ヤジ平和安全法制と首相が言っても 憲法違反は 憲法違反武器は武器戦争は戦争画鋲は画鋲

改行世界

時計有っても 時は無く線路有っても 列車無く記録有っても 過去は無く記憶有っても 証拠無し5分前のことすらも 完全証明困難世界不可能不可能不可能改行された この世界作られた 段落明かり有っても 視界無くメガネ有っても ピント無く電卓有っても 数字無く…

いろいろ思考

濡れ手に思考雨後の思考飛んで火に入る夏の思考腐っても思考寝ても覚めても思考幻想思考帝思考の入道雲あーした天気になーれ

いつまでも

町を見下ろす 丘の上地平線に聳える山鮭や鳥たちが集う川平和な町並みこの町にも かつては空襲で 二人の人が亡くなったらしい静かな一時いつまでも

永遠のゼロ

どう生まれどう名づけ どう着て どう食べ どう出しどう生きて どう老いて どう病んで どう死んでもどう意味づけしどう物語化しようともそれはゼロ永遠のゼロ

距離

この世には 距離があるその幻想によってあたかも 旅をした気分になれる あたかも 風景がある気分になれる あたかも 時差がある気分になれる あたかも 近づいた気分になれる あたかも 離れた気分になれる あたかも 一人ぼっちの気分になれる あたかも 空に星…

小便小僧

どんな立派な便器でも 出して起きれば 寝小便どんな宝の地図だとて どんな波乱な旅だとて どんなリアルな日常も 過去も未来も現実も 幸も不幸も対立も寝小便で出来た 地図そこに線引き 国と呼ぶそこで争い 憎み合うケラケラ 笑うは小便小僧

彼無き今も

見下ろす桜に 赤い葉ちらり一時は 沖縄よりも暑かった八月も 残り一週間避暑ではなく 乾燥のための扇風機その音を感じながら 一人 部屋で憩う一昨日 夜勤明けに帰った後 以前勤めていた先輩が 職場に寄ってくれたその頃の同僚たちも 僕以外にはいなくて 長年…

non‐B

裏がありそうで ひっくり返せば みんな表後がありそうで ひっくり返せば みんな前目の前の それが 全て

トモダチ作戦

国という幻想に国旗という更なる幻想をはためかせ自分の島だと独占したがる国民という幻想そもそも自分という幻想陸と水しかない ちっぽけな 星の上で今日もドンパチ しているオトモダチシューティングゲームのように 無人機のミサイルを オトモダチめがけて…

宙船

中島みゆきの 宙船を聞きながらその宙船を “日本”に 差し替えて聞き直すと まるでそのまんまのように 聞こえてしまう 時代そのオールを アメリカに渡すのかそのオールで 日本自ら漕ぎ渡るのかそして自分は なぜ 今の仕事を職務としているのか

楽しさ

面倒くさくても はまると 楽しいこと上手くコントロールできなくても はまると 楽しいこと隠れた楽しさ気づかない楽しさ待っている楽しさ森羅万象 解釈しだい

終戦

無限のマス目に 終わりなき 白と黒の 戦い有限のマス目に 終わりゆく 白と黒の 戦い白と黒のコマに 無限と有限の ゆらぎ白と黒無限と有限自と他戦いの 終わり

回転主体

扇風機の 回る羽根高速に回転している 羽根羽根から見る 世界高速に回転している 世界高速と高速回転と回転自と他

鍾乳洞

言語化されない 衝動視覚化されない 衝動聴覚化されない 衝動表象化されない 衝動真っ暗闇の地下深く 衝動たちの 鍾乳洞

真冬の扇風機

仰ぎ見てまるで先が あるかのようにたちまち道は 作られる先が道を作るのか 道が先を作るのか未来が幸せを作るのか 幸せが未来を作るのか夢から覚めれば 何もなし跡形もなく 何もなし幻想仕掛けの 扇風機吹雪の中の 扇風機

真夏の雪だるま

振り向けばまるで理由が あるかのようにたちまち歴史は 作られる記録が記憶を作るのか 記憶が記録を作るのか歴史が世界を作るのか 世界が歴史を作るのか夢から覚めれば 何もなし跡形もなく 何もなし幻想仕立ての 雪だるまカンカン日照りの 雪だるま

この世界のボタン

再生ボタン一時停止ボタン停止ボタン巻き戻しボタン早送りボタン録画ボタンどのボタンを押しているのか誰にもわからぬこの世界

自由からの逃走

探してる逃げるために探してる待ち尽くす終わるために待ち尽くす

意思

足無き足で 駆けるもの目無き目で 見抜くもの耳無き耳で 聴きとるもの人間の凄さ転んでも 転んでも一途に立ち上がらんとする意思

針と糸

針の穴に 糸を通す布と布を 縫い合わすひと繋がりの 服となる針の穴に 糸を通す上へ下へと 布を泳ぐひと繋がりの 刺繍となる

正体

糸の見えない 人形劇どこまで どこまで その糸はどこまで どこまで 続くのか特攻で 死んでいった 若者たち原爆で 死んでいった 命たちどこまで どこまで 続くのか戦争の正体

ホーヤホヤー

ペンキ塗りたて ベットベトガラス入れたて スッキャスキャ幻想出来たて ホーヤホヤ現在過去未来喜怒哀楽ホーヤホヤったら ホーヤホヤー森羅万象 ホーヤホヤ〜ン

影絵

光を作り 影を作り形を作り 影絵を作り笑ったり 怒ったり悪魔になったり 天使になったり上に下に 天才に馬鹿に平和に戦争に あれやこれやありとあらゆる 物語映し出される 物語そこには 何も残らぬ 白いスクリーン何ら影響されぬ 白いスクリーン

キーンコーン カーンコーン キーンコーン カーンコーン終わりそうで 終わらない 日常終わらなそうで 終わってしまう 日常健気に咲いている 道端の 花小さな顔見上げる空どんな人にも等しく降り注ぐ光どんな人をも等しく包み込む闇

遥かな道の 儚い景色天から見下ろし 薄皮一枚地から見上げて 天の川日々の暮らし日々の感情日々の経験あるかのように そこにある 道道なき道の 夢

メガネが無い

メガネがネエ メガネがネエ メガネがネ〜ェ見えないよ 見えないよ 見えないよぉ〜額の上 額の上 額の上ぇ〜あっそか よいしょっと ほら見えたぁ〜見えた 見えた 見えたぁ〜でもでも でもでも でもでぇも〜ダテメガネ ダテメガネ ダテメガネェ〜

夢のマトリョーシカ

芋虫の 夢から覚めた 蝶の 夢から覚めた 花の 夢から覚めた 人の 夢から覚めた 星の 夢から覚めた 銀河の 夢から覚めた 宇宙の 夢から覚めた 芋虫の 夢から覚めた 僕は…誰なんだ

名も無き大地に

名も無き大地に 人生まれ名も無き人らは 名前をつけた名前は名前を つけたがり名も無き大地に 名前をつけた名前は名前を つけたがり生きやすさのため 約束つくる約束は約束を したがって約束のための約束を 作り出しいつしか 人を追い越して約束のために 人…

動体

雨風雪群衆川扇風機鳥常に動くもの動く動くよ この世のリアル背なや足元 動く被写体 黒澤明動く動くよ この世のバーチャル動くも変わるも よく出来た 幻想良い子悪い子 幻想大会お家に帰るまでが 運動会