新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

桶の中

追えば逃げ 逃げては追いつく 影法師明日には 明日の風が 吹くだけの見上げれば 遠くに見える月もまた あまりに近し 桶の中

怒涛

怒涛の一週間一から覚える 積み上げ仕事家に帰れば横たわり 将棋ゲームに夢中になる数カ月の短期決戦ロボットのように ルーチン化された 動作を繰り返す試用期限が終わり 来週からは どうなるか人事を尽くして 天命を待つ

休み

久しぶりの労働が続き たまたまの休み意外と体が動くが 腕力と脚力の衰えも 感じる身体を休めると やってくる腰痛 歩くと消えていく数字が苦手 立ち仕事壮大なごっこ遊び

軽さ

働き過ぎても 働かなさ過ぎても 食べ過ぎると 身体が重く感じる軽さという 自由

帰る道

妹と街へ買い物へ行き 偶然にも 従兄夫妻に出会うお互い元気そうそしてまた 日常へと 帰る道

星の唄

幾ら歩き続けても 幾ら残し続けても 明日には波に消える 砂辺の足跡その砂辺も その波もいつかは 消える 星の唄

風船

空気が抜ければ しぼみ空気が入れば 弾む風船

漁港

晴天の早朝 漁港には早くも 荷卸しの作業をする人達コンクリートの上には たたずむカモメ達歩けば 歩くのが自然になり休めば 休むのが自然になる夕方も歩く家に着いて 座禅する思考は湧く 続けると 反応の振幅が短くなり 一定に近づいていく等幅のフラットな…

天ぷら

面接を終え 母の手作りの ウド、玉葱とカニの 天ぷらを食べる妹も帰り 家族団欒

煙突

捨てる という言葉すら 捨てる無限 という言葉すら 捨てる言葉の 泡言葉の 雨言葉の 雲言葉の 砂概念 価値観 善悪 美醜穴の開いた バケツのようにため込まずただの煙突捨て流す

破れ靴

捨てるほどに 受け入れられる穴の開いた長靴だから どんな雨をも 捨てられる中空構造 無尽蔵底がなければ 底なしに あらゆるものを あらゆることを 入れられる入口から 出口までスッカラカンなら スッキリリン宇宙に浮かぶ 巨大なドーナッツ底の壊れた ドラ…

ダッシュ

散歩中 時々ダッシュで走ると 思い鎧を着ているような 水中を歩いているような 重さにまみれた 自分に気づくそれにしても 丸くなってしまった水たまりには 水浴びしているカモメ朝に見かけた 犬と散歩している 同じおじさん 夕方も同じ場所で 見かける4月か…

工場

遠く海を見渡す 丘の上一人歩けば 草を食む 黒い馬かつて 父が働いていた 工場不思議にも その向かいの 工場へ行こうとは

雨が降る散歩は中止 気分もダウン 右半身に発疹 紹介状も取りに行かず 家にこもる毎日コツコツ 得た利益 勝ち逃げ出来ず ドテン負け

雨が降る散歩は中止 気分もダウン 右半身に発疹 紹介状も取りに行かず 家にこもる得た利益 勝ち逃げ出来ず ドテン負け

カレイ

青空の早朝水揚げ作業に勤しむ人たち港で散歩していたら カモメが頭上を 飛び立つその瞬間 ドサっと 足元へ何かを落とした糞でも落としたかと 地面を見ると 一匹のカレイカモメは 再び咥え直し 少し離れた所で 食べ始めた

朝 誰かさんのツイッターで 亀が風呂場で卵を産んだ話を知る起床後 ウォークマンで師匠の話を聞きながら 散歩をしていると その話に出てきたのが タートルズその瞬間 通りかかった中学校の 正門前のパイプに描かれていたのが 点々と続く 亀たち

青空

曇天と寒さ続く道を歩く午後からは一転 青空になるいつも不機嫌な 家のオカメインコも 母に水浴びをせがみ 羽を伸ばしている夕食前に 巨大なサイロのある 公園まで散歩するサイロを背にして 草の上でサッカーの練習をする 少年たち太陽が輝いて さながら天国…

庭のキツネ

昨日の昼食時 母が急に驚いて 窓の外を見る庭の低木の上で ギャーギャーと 騒ぐカラスたち見ると 一匹のキツネが 乗っている痩せこけたキツネを カラスたちが 突いている 「こきったないキツネだな」と 薄情にも父が言うモノを食べていないのか かなり衰弱し…

強風爽快

曇天強風の早朝小鳥が鳴き ベッドから 起き上がる 昨日とは違う 父の長靴を履き 傘をさして散歩する散歩の途中から 頭がスッキリし始める多分、強風で 吸気から 脳への酸素供給量が 増えたせいかもしれない水たまりには 小さなミミズが 息絶えている家につい…

雨の早朝

誰も起きていない 雨の早朝父の長靴を借り 傘をさして 街を散歩道端には 細いミミズ湖面には カモメハトに カラスに スズメみんな 朝から活動してる家に着いたのは 丁度一時間後新聞を読む母がいた

根拠がなくても 猫は 寛いでいる