駅で荷物を忘れてしまった
夢を見る
駅を乗り継いでいる間
どこで無くしたのか
皆目思いつかない
無くしたというよりは
一時的に置いてきた感覚
夜遅く、多分もう最終列車
駅員さんが
「後2分待ちになったのでどうぞ」
とすすめるも
荷物が気になってあたあふたしている
ポケットには財布や小物類
忘れてしまった後悔と
職場に間に合わないという恐れの
板挟み
そうこうしているうちに
目が覚めた
はたと気づく
どこにも
旅になんて行っていなかっと
このベッドからは
一歩も外へは
出てすら
いなかったのだと