新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

駅の夢

駅で荷物を忘れてしまった
夢を見る

駅を乗り継いでいる間
どこで無くしたのか
皆目思いつかない

無くしたというよりは
一時的に置いてきた感覚

夜遅く、多分もう最終列車

駅員さんが
「後2分待ちになったのでどうぞ」
とすすめるも
荷物が気になってあたあふたしている

ポケットには財布や小物類

忘れてしまった後悔と
職場に間に合わないという恐れの
板挟み

そうこうしているうちに
目が覚めた

はたと気づく

どこにも
旅になんて行っていなかっと

このベッドからは
一歩も外へは
出てすら
いなかったのだと