新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

愛の起源

aozoraremon2007-11-20

 
一つの存在が
二つに別れた時から
愛は発動したのかも
しれない
 
陰が深まれば
陽もまたバランスを保つため
深まる
 
最極から最極へと
絶対値の量が
無限に拡張して
バランスを保とうとする
 
無明の忘却に
一方が迷い争う時
一方は愛を発動してゆく
 
これほどまでに
地獄が拡張したからこそ
愛の本流もまた
強く弱く弛み無く
無常深き淵まで
流れ行くのかもしれない
 
転生を繰り返し
極から極へ
経験と感動の
旅は続いてゆく
 
いつか終わる
いつかこの旅は終わる
 
しかし
 
今、この瞬間にも
苦しむ仲間達が
宇宙にはいる 
 
宗教は組織を作り
結局は異端視の垣根を作っては
統合へと至らぬまま
分裂を繰り返している
 
一つが
二つに
別れたときから
愛は
その翼を
羽ばたかせた
 
忘れることの宿命を背負いながらも
決して忘れない絆を
この旅の中で見つけ出すこと
 
愛は死なない
愛は今も尚
その流れを止める事は無い
 
私は無限へ帰る
私は愛へ帰る
私に出来る事は何か
 
未熟な私
 
でもきっと
愛は流れている
 
この星に
この大地に
この大空に
この生命に
この私に
 
枯れない愛
 
あらゆる存在を結ぶ絆
 
起源