昨日までの
地平線は
水平線に
街並は
まるごと
海底に
旅館の窓から
一人
眺めていた
時は迫っている
忘れた頃に
繰り返し見る
夢
何を携えて
この世を
渡るのか
何をする為に
この世を
歩いて来たのか
道なんか
ほら
どこにもない
どんよりとした空の下
どっぷりと
海が覆っている
だけ
違う
道を創るために
来たんだろ
大陸は消えても
希望は消えない
分かっている
何も
分かっていない
覚醒するかしないか
そんな事どうでもいい
悟るか悟らないか
そんな事どうでもいい
今、ここで
道を創れ
己の肉体の生死など
どうでもいい
答えなんか無い
今、ここで
道を創れ
