2010-03-08 形にした瞬間 詩 形にした瞬間に 消えてしまうもの 名前をつけた瞬間に 失われてしまうもの 個体の無い次元に 在るものを 表出する 肩に落ちた雪の結晶 屋根の先端から氷柱 土を盛り上げる霜柱 ガラス窓の樹氷 足元の薄氷 融ける前の 在ることの 輝き 僕である限り 僕には見えないもの 聞こえないもの 感じられないもの イメージを そっと 置いてみたい