新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

変わらぬ光

aozoraremon2007-05-11

 
昨日
朝早く、バスに乗り込んだ私は
詩集「教科書でおぼえた名詩」を
手にとり
何故か、土井晩翠の「荒城月」を
何度も何度も復唱していた
   
運転免許の更新で
更新された
自分の証明写真
 
更新するたびに
老けている

 
同日、寮に
同窓会のDVDが
届いた
 
父の顔になった人
母の顔になった人
あの頃のままの人
でもみんな
みんな
大人の顔になった
 
同じ月日を重ね
違う人生を歩いて
きたんだなぁ
 
もう少しで
自分の誕生日
 
あの頃と
変わらないのは
こうして
詩を書いている事だけ
 
「今荒城の 夜半の月
 変わらぬ光 誰がためぞ」
 
変わらぬ光―
 
そうだよ
 
私はあの頃の志の
現場で働いているんだよ
 
戻ってきたんだよ
  
次の更新は
五年後だ
 
どんな詩を
書いているのだろうか
 
どんな風景を
見ているのだろうか
 
五年後の自分よ
待っていろ
 
もっともっと
成長するから
 
もっともっと
自分らしく
生きるから
 
変わらぬ光…