新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

シャッタースピード

今よりも
ずっと進んでいる
未来のような
過去

今よりも
ずっと遅れている
過去のような
未来

シャッタースピード
無限に早くしたら
そこには一体
何が写っているのだろう

シャッタースピード
無限に遅くしたら
そこには一体
何が写っているのだろう

果てしのない
静止した世界
で作られた
果てしのない
変化の世界

多分
無限に早くても遅くても
そこには
何も
写っていないのかも
しれない

そもそも
どんなスピードであれ
そこには
写っていないのかもしれない
何も

形であるがゆえの
無形

無形であるがゆえの

まるで
止まっているかのようで
明滅し続けている
写真

それは果たして
真なりや?