宇宙が生命を生んだのではなく
生命が宇宙を生んだのかもしれない
形が生命を生んだのではなく
生命が形を生んだのかもしれない
人間が妄想している
神も宗教も科学も経済も何もかも
餡子の無いタイヤキ
肝心の中身には何も詰まってやいやしない
穴の開いたドロップ
吹けば鳴る程度の菓子
舐めれば溶けて
跡形もなく
溶け失せる
目に見える法則なんて
法則ですらない
幻のように危うい
唯物的な蜃気楼
生命だけが
法則
人間は
生命の一断面に過ぎない
そして
生命に確かに連なる存在
時間も空間も
ただの幻
無数の自分
無限の世界
記憶を何度も何度も抹消され続けても
僕らは光を求め
生命の川へ
されど
今
ここ
生命の
真っ只中
