新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

一人でも

aozoraremon2007-06-26

 
あの頃
僕は
札幌にいた
 
コンビニ帰りの道で
一人でも生きていけるさと
石ころを蹴飛ばしたら
目の前に
見知らぬ赤ん坊が
母親にだっこされながら
僕を見て
笑顔で
 
手を振った
 
一人でも生きていける
 
そこに
僕の傲慢さを見た
 
その日から
僕は
石を蹴飛ばすことを
 
やめた