まるで猫がそこにいるように
まるで猫と戯れるように
まるで戯れながら引っかかれるように
まるで引っかかれながらも微笑むように
そこに猫を感じていた
まるで君がそこにいるように
まるで君と喧嘩するように
まるで喧嘩しながら傷つくように
まるで傷つきながらも忘れられないように
そこに君を感じていた
だってそこにあるんだもん
だってそれはリアルだもん
でもそれらは
隅から隅まで
ハイパーリンク
この世界
この宇宙
この次元
ハイパーリンクの
寄せ集め
確かなのは
それではなく
それを感じている
何か
リンクに次ぐリンク
輪廻に次ぐ輪廻
世界の世界の世界の世界
リンクのリンクのリンクのリンク
どこが発信源なのか
どこが特異点なのか
分からない
分からない
分からない
何一つ
分からない
ただ一つ
私は私を感じてる
私のリンク先は私
私は私
例えそれが
リンクに過ぎないとしても
私は私を感じることを
恥はしない
果てしなきハイパーリンクの彼方に
微笑む虚空よ
