夜中に夢を見た
夜空に巨大な塔が斜めになって
やがてぐるんと回転し
建物を次々と壊していく
上空から硬い欠片が落下してくる
神殿の柱のようなそれは
ついに直前のマンションすらも
壊し始めていくところで
目が覚めた
靴を買いに街へ出た
三つの店であきらめ
最後の店で丁度いい靴を発見し
懐かしい店主に料金を払うと
軍手と街のポイントカード申請書を
家族分もらうこととなった
風が強く
落ち葉が群れを成して
渦巻きながら流れていった
帰りの坂道は
フォローの風となり
歩くのが楽だった