ダメージ加工された
ジーンズがある
ここでは
傷そのものが
付加価値となって
製品化されている
演出された傷
演出された補修痕
哀愁の美学
寂の美学
ポップミュージックの世界でも
時に、ローファイな音ネタを
あえて使うことがある
ハイテクから
ローテクへ
プラスティックから
オーガニックへ
デジタルから
アナログへ
流行は
袋小路に入り
混沌の中へ
漂流してゆく
しかし
未来への
芽は
どこかに
生まれている
間違いなく
胎動している
新時代への
芽