新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

つらつらと異次元

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「つらつらと異次元」
  
似たような
音楽が
似たような
自分に
打ち寄せては
砕けていく
  
あの頃は 
七転八倒しながら 
曲を作っていた 
   
似たような
趣味が
似たような
自分に
降りかかっては
地面に滴り落ちていく 
  
家族と住み始めて
3年が過ぎた
  
時々昔の事をたずねるが
父も母も妹も
記憶にないらしい
  
まるで次元移動したかのように
不思議な違和感が漂う
どうやら1月1日は
この日本では
休日らしい
  
最近知った
  
ボクが生まれる前から
そうらしい
  
最近知った
  
異次元といえば
去年は不思議な手紙が届いた
  
住所が変なんだ
住所は途中まで合っている
合っているのだが途中から
何故か407号室と書かれている
  
ありえないのだ
ここは戸建ての一軒家
2階建て
   
4階なんてないのだ
  
もしかすると
その世界では
407室もの平屋建ての住まいが存在しているのか?
  
そして今年の年賀状
  
”あて所に尋ねあたりません”白老
  
送った年賀状が返送され
2人の連名の印鑑が捺印されていた
  
ありえないのだ
  
なぜなら同一住所に
家族も年賀状を出して
それは正しく届いているのだ
  
しかもその住所は確かに
去年、自分自身で引越しの手伝いをし
その家の温泉にも入ってきたのだから
  
ああ
 
つらつらと
書き連ね
  
答えは分からない
見つからない
  
分からないがゆえに
妄想は膨らむ
  
分からないまま
そんな理不尽な非日常を
楽しみながら
 
最近は西洋占星術
独学し始めている
 
つらつらと