新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

地球時代

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ここは

ゴミ箱か

宝石箱か?

 

色や形や言葉やリズムで
作られまくったこの世界

異星、異次元、異時間から
なだれ込んだこの種族

とてつもない可能性を持ったまま
誰かのシステムに飲み込まれ
無価値な者と誤解して
食物連鎖の糞世界

自由を気取って
自由を捨てて

自由を求めて
自由を忘れ

あの鳥よりも
高く飛べるのに

あの雲よりも
遠くへ行けるのに

コトバの重力に
ヒモづけられて

苦しみの中
歩いている
ヒトの群れ

それでも
それだからこそ
夜明けの向こうから
のぞく笑顔

深い深い闇があるから
気づける光

失い続けることで
支配され続けることで
紡がれていたエピソード
 
ただいま
お帰りなさい

輪廻の鎖が
切れたその日
 
今まで
ありがとう

きっとこんな糞みたいな
世界ですら

きっと言うんだろう
 
ありがとう
地球

遠足は
登校でも下校でもなく
散歩でも逃避でもなく
体験こそに価値があるのだから