新・青空レモン ~詩平線の彼方へ~

詩を書き綴ります(旧はてなダイアリー終了にて再始動)

描きかけの絵

描きかけの絵

一階の部屋に置いたまま
何も手につかなかった
描きかけの絵

夏のまま置き去りに
いつの間にか季節は冬になりなんとしている

全くの下描きもないまま
行き当たりばったりの
形をなさない何かが
そこに描かれている

どこかで満足してしまっている

どこかで諦めてしまっている

どこかで怠惰に惰性で過ごしている

過剰な自由は決して創作の原動力にはなりえない

自由に使える大きなアトリエがあったとして
今の自分にはその空間で果たして描けるだろうか

仕事にまみれて
まみれたことを理由として
疲れにまみれて
まみれたことを理由として
創作から遠のいている

文明は高度に発達しても
やがてはそれを捨てる

美味いものを食い
それでもどこか満たされない
空腹感

今夜は雨が降るらしい

始まりはいつも

繋がらなかったbluetoothキーボード
文字を打っているうちに動き出した